Windows7のサポート終了について

7月 27
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ますます手口が巧妙化しているサイバー攻撃ですが、みなさん引っかかったりして
いませんか?最近では「データを暗号化し身代金を要求するランサムウェア」以外に
「仮想通貨を不正マイニング(発掘)」するものが流行だしたようです。
データを壊されないのは良いのですが、パソコンの処理速度が低下してしまうので
目に見えない被害が予想されます。
怪しいと感じたメールやWEB広告は絶対にクリックしないようお願いします。

2020年1月14日にWindows7のサポートが終了します。「先日発売したばかりでは?」
と感じますが、2009年10月の発売から既に8年が経過していたのですね。

その間Windowsクライアントはバージョンが8(2012年8月)→8.1(2013年10月)→
10(2015年9月)と進み現在に至っています。

Microsoft社のサポートが終了してしまうと、冒頭のようなサイバー攻撃にも「無
防備」状態となってしまいます。

2014年4月8日にWindowsXPのサポートが終了する際は大騒ぎになり、パソコンを買い
たくても入荷待ちになる機材が多々ありました。

そこで今回は、Windows7のサポート終了時にあわてないよう、今からできる準備の
ご案内をさせて頂きます。

なお、本記事ではWindows8.1とWindows10をまとめ「新Windows」と記載しています。

注)Windows8.1は2023年1月11日サポート終了です。

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┃1┃今からできる(すべき)準備です
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Windows7パソコンでお使いの環境をリスト化します。

ご自身が使用しているソフトを調べます。
・ブラウザ(InternetExploler、Google Chromeなど)
・メール(Outlook、Livemailなど)
・オフィスソフト(Word、Excel、PowerPointなど)
・その他のソフトウェア(筆まめ、会計、給与、販売システムなど)

パソコンで使用している外部ハード装置を調べます。
・プリンタ
・スキャナ
・USBハードディスク
・無停電電源装置

これらのソフトやハードが、新Windowsで動くかを事前に調べておきます。
ブラウザやメールは無償でバージョンアップできるケースが殆どですが、オフィス
ソフトや「その他ソフトウェア」は特に注意したほうが良いです。
メーカーのホームページでバージョン番号から対応可否を判断できます。
また、外部装置についても購入時期の古いものの中には新Windowsに対応していな
い機材があります。こちらもメーカーのホームページでお調べ下さい。

ハードもソフトも新Windows非対応の場合は、後継品や代替品を購入することが必
要になります。これで「入れ替えに伴う最低のコスト」を割り出しておきます。

新Windowsへ移行する際の選択肢としては以下の2つになると思います。
①現在のパソコンを新Windowsへバージョンアップする
②新しい新Windowsパソコンを購入する

コスト面から見るとパソコンの購入が不要な①が良さそうですね。
では以下に各々の選択をしたあとの作業を考えてみます。

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┃2┃現在のパソコンを新Windowsへバージョンアップする
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新Windowsへバージョンアップする場合は、さらに2つのケースに分けられます。

1)Windows7に新Windowsを「上書き」インストールする
・成功すれば一番楽な方法です。

しかし失敗したときのダメージは大きいです。
・パソコンに新WindowsのDVDが同梱されていても、それは使用できません。
新Windowsを新たに購入し、Windows7の画面からインストールします。
・データや設定の事前バックアップは必要です。(後術)
・一度バージョンアップすると元には「ほぼ」戻せません。
・バージョンアップ出来ない組み合わせがあります(32→64ビット版等)

2)Windows7を初期化して新Windowsを「新規」インストールする
・パソコンに同梱されたDVDを使うインストールは、この手順になります。
パソコンは元々新Windows対応製品で、購入時にあえてWindows7に設定し
ました。電源投入時にDVDから起動してインストールします。
・データや設定の事前バックアップは必要です。(後術)
・一度バージョンアップすると元には「全く」戻せません。
・全てのソフトのインストールを行います。
・外部装置の設定を行います。
・バックアップしたデータを戻します。

どちらの手順も実行は「まったなし」です。実施の際は十分ご注意ください。

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┃3┃新しい新Windowsパソコンを購入する
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パソコン購入の費用は発生しますが、入れ替えに伴うリスクを軽減できます。
また、設置場所に余裕があると手順を少し楽にできます。

1)Windows7パソコンを撤去し、新Windowsパソコンを設置する
・データや設定の事前バックアップは必要です。(後術)
・データを移行モレしても元のパソコンがあるため取り返しがつきます。
・全てのソフトのインストールを行います。
・バックアップしたデータを戻します。

2)しばらくWindows7パソコンと新Windowsパソコンを並べて使用する
・パソコン2台分の場所を確保する必要がありますが、お勧めの方法です。
一度にデータや設定のバックアップを行なわず、少しずつ移行できます。
・全てのソフトのインストールを行います。
・外部装置の設定を行います。

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┃4┃データや設定のバックアップとリストア
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各ソフトのデータがどこに保存されているかを調べます。
・デスクトップ
・マイドキュメント(画像、動画、音楽を含む)
・独自フォルダ(Cドライブ、USBメモリなど)
・サーバ(社内共有フォルダ)
・クラウドドライブ(OneDrive、Dropboxなど)
上記データのうち、サーバとクラウドドライブ以外はバックアップ対象です。

他に以下のデータもバックアップします。
・ブラウザの「お気に入り(ブックマーク)」
・メールの「送受信メール」と「アドレス帳」
自分のメールアドレスは、新パソコンに再設定が必要です。
(アカウントとパスワードはバックアップが出来ません)
・単語登録
これらはバックアップ手順が通常と異なります。

データのリストア(復元)はソフト単位です。
バックアップの段階で失敗していると、リカバリは出来ません。

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┃5┃欠点と対策
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「現在のパソコンを新Windowsへバージョンアップする」といくつかの不満・不具
合が生じる事があります。

1)Windows10で顕著ですが、処理速度は低下してしまいます。
しかしハードウェアの一部交換で改善できる場合が多いです。
・ハードディスクをSSDへ換装
・メモリの増設

2)Windows10では大型アップデートが数ヶ月に1回の割合で実施されます。
朝パソコンを起動してみると2~3時間使用できない事がありました。
それも以下の運用で緩和可能です。
・アップデート中に止まらないよう、省電力(スリープ)をOFFにする
・退社時にアップデートを実施したままにする

3)Windows10では手動で変更した設定が、デフォルト(初期値)に戻る事があ
ります
・変更した内容をメモしておく

4)Windows7Professional以上でサポートされていたXPモードは廃止です。
・マイクロソフト社以外の仮想ソフト(VMware等)を使用する

上記以外にも使いにくさは発生しますが、「慣れること」が一番ですね。

あと17ケ月でサポートが終了してしまうWindows7です。特に2019年は改元や

増税で
Windows7パソコンの買換えが増えると予想されます。

2020/10/13にサポートが終了するOffice2010の入れ替えと合わせ、なるべくお早目
に対応をご検討下さい。