Windows10新情報
北海道でも春らしい日が続き、とても過ごしやすくなってきました。
6月に開催される「YOSAKOI ソーラン祭り」を見ると、北海道でも初夏を感じる季節
になります。
2015年1月号でお届けしたWindows10に関する新しい情報が入りましたので、今回は
その内容を調査しました。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃発売時期について
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
残念ながらMicrosoftからまだ正式な発表はありません。2015年の夏という説が有
力です。
昨年の10月にリリースされた試用版(当時はTechnical Previewと呼称)は、既に
7回ものバージョンアップを行っており(現在はInsider Previewと呼称)機能的に落
ち着いた印象を受けます。そのため発売日については間もなく発表されるのではない
でしょうか?
前回の記事でもご案内しましたがWindows10は発売後の1年間、WindowsUpdateでの
無償提供を行います。1年前購入のパソコンに対してだけでは無く、何年前に購入し
たパソコンであっても、その後にきちんとアップデートさえしてあれば可能です。
これは今までの対応と大きく違いますね。
一部報道のあった「海賊(違法コピー)版」WindowsへもWindows10が無償提供対象
されるとの内容については、Microsoftが正式に否定しています。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃既存パソコンへの適用
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
Microsoftのホームページで確認すると、1年間の無償アップデートには以下の前提
条件があります。
・Windows7・・・ServicePack1が適用されていること
・Windows8・・・Windows8.1updateが適用されていること
(Windows7、8ともにEnterprize版ではSA契約の別条件も有ります。)
これらはWindowsUpdateを使用した場合のため、ISOイメージからのアップデートで
は、このような制約がありません。ただ、データ消失などの誤操作もあり得ますので
なるべくWindows10へ変更をお考えの場合はWindowsUpdateからの適用がお勧めです。
しかし前回の記事にもあるとおりWindows7、8、10ともアップデートにも一定のリ
スクが伴ないます。適用の際には十分ご注意下さい。
パソコンやプリンタ等周辺装置の対応、ファームバンキングなどソフトウェア側の
対応確認、アップデート前のデータバックアップは必ず実施することをお勧めします
。(業務上メインで使用しているパソコンには適用を見送ったほうが無難です。)
弊社ではWindowsVista程度の古いパソコンにWindows10のプレビュー版をインスト
ールしテストしていました。10年前のパソコンでも32bit版であればそこそこ動く印
象を受けています。
Windows7、8は今からでも前述の該当バージョンへのアップデートが行えます。
Windows10の発売前に、準備しておくのも良いかもしれませんね。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃3┃Windows10の種類
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
これまでのPC・タブレット向け以外に、モバイル向け製品もWindowsファミリーと
して同一バージョンでの発表となりました。
・Home Edition
個人や家庭での一般使用向け
・Pro Edition
一般使用向け上位バージョン。ビジネス向け
・Education Edition
教育機関向け。ボリュームライセンス契約が必要
・EnterPrise Edition
大企業向け。ボリュームライセンス契約が必要
・Mobile Edition
一般使用向けのスマートフォンやタブレット
・Mobile EnterPrise Edition
企業向けスマートフォンやタブレット
ボリュームライセンス契約が必要
・IoT Core
カーナビなどへの組み込み用
一般的には今まで通り「Home」か「Pro」Editionの購入が適しています。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃4┃新機能
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
前回の記事で触れていなかった2つの注目機能を、簡単にご紹介します。
・仮想デスクトップ
LinuxやMacでは採用済の、「デスクトップ切替」という機能です。
「仕事用」や「プライベート用」などの画面を切り替えて使用します。
今までも1つのパソコンに複数のアカウントを登録して、同じ様な使い方
も出来たのですが、もっと手軽に使用できるようになっていました。
いくつかの画面を切り替えたい場合、簡単に出来てとても便利です。
・ホログラムコンピューティング
「HoloLens」というMicrosoft社のスマートグラスを装着し、現実の世界
に3Dホログラム映像を重ね合わせる機能です。
なかなか言葉だけでは伝わりにくいのですが、紹介ビデオがMicrosoft社
のホームページに掲載されていました。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-10/about
「ホログラムがあたなの世界を変える」 → 「今すぐ見てみる」
「Microsoft HoloLens」 → 「Watch the video」
この「HoloLens]は1つの独立したWindows10パソコンになっています。
特にホログラムの技術は昔SF映画で見たような映像です。Windowsの進みたい世界
がありそうに感じました。ぜひご覧下さい。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃5┃今後の動向
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
今回Microsoftでは「Windows10はWindows最後のバージョンになる」と表明してい
ます。言葉通りにとらえれば「Windows11」以降は出荷されない事になります。
合せて「Windowsへの新機能は随時追加する」と発表したため、Windowsはサービスと
して今後の展開を行っていくのではないか?と見る向きが増えています。
既にWordやExcelなどのOffice製品は従来の販売形態以外にもサービスとして提供
する事業を開始しています。(弊社ニュース2014年2月号で掲載しました)
おそらくWindows10も、同じような「使用料徴収」型ビジネスにシフトしていくの
ではないでしょうか。
また、「Windows10はWindows最後のバージョン」これはユーザにとって何を意味
するのか?昨年あった「パソコン入替のお祭り騒ぎ」はWindowsXP終了がキッカケ
でした。そういった入替の需要にも大きな影響を与えるのかもしれません。
新型Surface3や、Office2016も近いうちに発売されるであろうMicrosoftから、本
年ますます目が離せなくなりそうです。