インターネット閲覧ソフトについて

5月 30
Top > ニュース >インターネット閲覧ソフトについて

2014年4月8日に「Windows XP」のサポートが終了し、もうすぐ2ヶ月が経過しよ

うとしています。

2014年4月下旬に比較的大きなニュースがありました。

「Windows XP」問題ではなく今回発生した問題はインターネット閲覧ソフト(ブラ

ウザ)についてです。

今回のニュースは2014年4月下旬に起きた出来事とインターネット閲覧ソフトにつ

いてお伝えします。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃1┃インターネット・エクスプローラーの脆弱性

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

2014年4月下旬にアメリカの米国国土安全保障省のコンピュータ緊急対応チーム

(US-CERT)がインターネット閲覧ソフトの「Internet Explorer(以下IE) 6~11

」に脆弱性が発見されたことを発表し、代替のブラウザを使うよう呼びかけました。

当時は、マイクロソフトから脆弱性を修正するプログラムの提供の発表はなく、

日本の各種メディアもこの内容を大きく扱い報道していました。

これはすぐに「Internet Explorer」を開いて閲覧するとウイルスの感染、パソコ

ン上の情報が抜き取られるなどということではなく、悪意のある細工されたコン

テンツ(サイト)を開くことで任意のコードが実行可能(情報を抜き取ることや

対象のパソコンを操作可能にする)になるというものです。

実際、細工された悪意のあるコンテンツは本物のサイトとそっくりに(見た目で

はわからない)作成されているので、そのサイトが本物のサイトかどうかの判断

は非常に難しいです。

今回のニュースを受けて、一部の公共機関などではIEの使用を控える対応や代替

ブラウザを使用する対応を行いました。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃2┃修正プログラムの配布

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

2014年の5月2日マイクロソフト社はIEの修正プログラムの配布を開始しました。

問題が発覚してから修正プログラムの配布まで期間は想像以上に早かった印象を

受けます。

配布の方法は、OSの更新プログラム(Microsoft update」を通じての配布で自動

的に更新されるように設定してあれば、特に特別な操作をする必要はありません。

自動設定されていない場合は、手動でウィンドウズの「コントロールパネル」を開

き「アップデート(更新)」を行うと修正されます。

今回は特別措置としてOS「Windows XP」で使用しているIE(バージョンについては

それぞれの環境により異なります)についてもサポート対象としています。

「サポート終了から間もないため」というのが理由ですが、「Windows XP」に対する

修正プログラムではありませんのでご注意下さい。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃3┃IEについて

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

Net Applicationsという会社が定期的にブラウザシェアを調査しています。

ブラウザシェアとは世界的に使用しているブラウザの使用比率のことです。

2014年3月デスクトップパソコンのブラザシェアは下記の通りです。

1.IE 57.96%

2.Chrome 17.52%

3.Firefox 17.26%

4.Safari 5.68%

5.Opera 1.20%

IEが半数以上のシェアを上げていますが、近年はその比率も下がってきていま

す。その代わりにChromeが少しずつシェアを上げている状態です。

余談ですがタブレット・モバイルのブラウザシェアは下記の通りです。

1.Safari 53.91%

2.Android Browser 23.44%

3.Chrome 12.94%

4.Opera Mini 3.51%

5.Microsoft Internet Explorer 2.31%

Safariはアップル社のipad、iphoneなどで使われている標準ブラウザです。

タブレット・モバイルではアップルの強さが目立ちます。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃4┃その他のブラウザについて

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

今回の虚弱性の対策として当初マイクロソフトは代替ブラウザの使用を呼びか

けていました。

ブラザシェアなどを確認すると代替ブラウザとして候補に上がるのは「Chrome」

「Firefox」です。

「Chrome」はgoogleが開発したブラウザで非常レスポンスが早いブラウザです。

ただし、パソコンのメモリを非常に多く使うため古いPCなどでは遅く感じるこ

ともあります。

「Firefox」はMozilla Foundationが開発したブラウザでレスポンスは「Chrom

e」程早くはありませんが、カスタマイズ性に優れたブラウザです。

「Chrome」もカスタマイズ可能ですがブラウザの比較レビューなどを見ると「F

ireFox」の方がカスタム性は高いです。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃5┃IE以外のブラウザの問題点

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

IE以外のブラウザを使用する場合の注意点として、ネットバンキングや各種Web

サービスがあります。サイトによってはIEでしかサービスが行えない場合なども

ありますので注意が必要です。

ネットバンキングや各種Webサービスのページには推奨ブラウザが記載されている

ことが多いのでIE以外のブラウザをご使用されている場合はまず確認を行って下

さい。

ひとつのパソコンに複数のブラウザをインストールして使用することは可能ですの

で、普段は「Chrome」を使用し、Webサービスの時だけ「IE」を使用するなどの使

い方も出来ます。

今回のようなニュースはIEだけではなく「Chrome」や「FireFox」でも起こりうる

可能性がありますのでもしもの時に備えて複数のブラウザをインストールしておい

ても良いかもしれません。