パソコンの環境移行について

11月 30
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このニュースでも何度か取り上げましたが、来年の4月9日にWindowsXPおよび

Office2003のメーカーサポートが終了します。

弊社にも新しいパソコン購入の問い合わせをたくさん頂いておりますが、メーカー

の在庫も不足気味になってしまい、お届けまで1ケ月以上お待ちいただくような状態

が続いています。

この状況は春先まで続くと思われますので、買い替えをお考えの場合はなるべく

早めにご検討をお願いします。

そして無事パソコンが手元に届いた場合、次の難関が環境やデータの移行です。

数年間使用しているパソコンは、自分に必要なソフトをいくつもセットアップし、

使いやすいようにあちらこちらがチューニングされ、たくさんの重要データを保存し

ています。

これらを新しいパソコンに移す作業、実はこれがなかなか大変なのです。

そこで今回のテーマは「パソコンの環境移行」についてです。

もしまだパソコンを購入する前でしたら、過去にも投稿した2013年2月28日の記事

「 パソコン買替時の要注意事項」も合わせてご覧ください。

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┃1┃おおまかな段取りを決める

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新旧パソコンの設置・撤去についてのタイミングを決めます。

①旧パソコンと新パソコンをしばらく両方使い続ける

②旧パソコンは新パソコンへデータ移行したあとに撤去する

③旧パソコンからデータを抜き取り撤去する

その後、新パソコンを設置しデータを取り込む

一番ベストなのは①の方法です。移行モレがあった場合などにもすぐに対応が出来

部分的に旧パソコンを使用したりする事も可能です。

ただ設置スペースが2台分必要となり、特に仕事場などでは難しい場合が多いよう

です。

そこで現実的なのは②の方法となります。同時に使用するのが一時的に必要ですが

プリンタ設定など2台を見比べながら作業するのは、とても簡単です。

データ移行もLANケーブルやUSBケーブルで転送できますので、外付けのハー

ドディスクなどバックアップ装置も不要となります。

私たちがお客様のことろで作業する場合は③のパターンが多いです。後術するマイ

クロソフトの「転送ツール」は使えるのですが、時間的なメリットもなくすべての作

業はマニュアルで実行しています。

しかしお客様に行っていただくには、かなり敷居の高い作業となります。

これら①~③の移行パターンを検討してから、次の準備に進みます。

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┃2┃環境移行の考え方

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特殊なソフトを除けばほとんどのデータは新しいパソコンへ移動可能です。

デスクトップにデータを保存している方からよく「これらは移動できるの?」と質

問を受けます。その際の弊社の答え方が「データは移動できます」というもの。

なんだか少しひっかかる言い方になってしまうのですが、デスクトップには「デー

タアイコン」以外に「プログラムアイコン」があり、プログラムは移行できません。

仮に移行してもアイコンの形が変わって移るだけで、ソフトウェアは新しいパソコ

ンで自動的には動かないのです。

プログラムは新しいパソコンに「インストールし直す」のが基本となります。

できれば旧パソコンで自分が過去にインストールしたソフトを調べ、新しいパソコン

で必要なものを書き出しておくことをおすすめします。

(特に年賀状作成時にしか使用しないソフトなどにはご注意ください。)

大体以下のソフトを使用されている方は多いようです。

・オフィスソフト(Word,Excel,PowerPoint,Access)

・メールソフト(LiveMail,OutLook)

・PDFソフト(Adobe Reader。旧名Acrobat Reader)

・ウィルスチェックソフト

これらにはパソコン購入時にインストールされていなければ、別途費用が発生する

ものもあります。前回購入したパソコンでは組み込まれていたけれども、新しいパソ

コンには入っていない事も十分考えられます。

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┃3┃新しいパソコンの起動

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①や②の手順を使用する場合は、先に新しいパソコンを準備(起動)します。

・新旧を同時に使用するため、パソコン名は前と異なるものが必要です。

・ユーザ名は任意(前と同じでも可能)ですが、パソコン名以上にあとから変更

が難しいので慎重に決めて下さい。

・企業で使用の場合はドメイン参加かワークグループ接続かなどもここで設定し

ます。

・プリンタやスキャナも設定が必要です。

・古いパソコンで使用していたソフトウェアのインストールを行います。

新しいパソコンで動作しないものがあるかもしれません。こちらも事前に調査

しておくほうがよいようです。新しいパソコンが64bitの場合、要注意です。

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┃4┃古いパソコンからデータの抜き取り

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マイクロソフトの「転送ツール」を使用します。このツールを使うと、細かな手順

を覚えなくてもほとんどの移行作業は自動で行えます。

特に①や②パターンなら、親切なメッセージに従って操作すれば問題ありません。

最初に新しいパソコンで「転送ツール」を起動し、古いパソコンからデータを抜き

取るような手順となります。

この時、古いパソコンに新しい転送ツールをセットアップするよう指示された場合

は、いったん作業を中断し、指示に従います。

転送ツールで移行可能な内容は大体、以下の内容です。

・マイドキュメントにあるデータ

・デスクトップにあるデータ

・お気に入り

・メールアカウント(自分のアドレス)

・メールアドレス帳(相手のアドレス)

・過去の送受信メール

・単語登録

・その他、細かな設定(スクリーンセーバーなど)

自分で作成したCドライブ直下に作成したようなフォルダは、詳細オプションでの

指定が必要となります。

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┃5┃その他注意事項

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以下のデータなどは再設定が必要になります。

・ホームページで入力していたIDやパスワードなどの記録(移行可も有り)

・ファームバンキングなどを行っている場合は、銀行へ申請が必要

・電子証明書はエクスポート/インポートもしくは再取得が必要

・新しくインストールしたソフトウェアの設定

ほかにも、少し特殊なソフトウェアなど先の「転送ツール」では移行できないデー

タもありますので、それらは手動でコピーしなくてはなりません。

以上が、パソコン移行の大まかな作業となります。転送ツールを記載しない方法も

ありますが、かなり難解なためここでは説明を割愛しました。

でも実際には、新しいパソコンをしばらくの間使用してみないと、不都合な点など

判明しないかもしれません。

そこで古いパソコンを撤去しなくてはならない場合も、出来ればしばらく手元に置

き、廃棄や初期化は当面の間しないほうが無難だと思われます。

今回のテーマはWindowsXPサポート終了に伴うパソコン買い替え時に発生する必須

作業「環境の移行」についてでした。

しかしWindowsXPの次に発売されたWindowsVistaや、その後のWindows7の初期型で

さえすでに発売から4~7年が経過しています。

つい先日も2年前に購入したWindows7パソコンが遅いというお客様からのご相談も

受けました。

という事は、今回ご案内した作業はWindowsXPサポート終了だけに特化したもので

はないのかもしれません。

今回の記事もWindowsXPサポート終了にスポットを当て記載しましたが、Windows

Vistaや7からWindows8への移行も(バージョンによって細かな動作や用語は異なりま

すが)、基本的には同じ要領になります。

やってみるとケースバイケースな局面も多く、こんな作業は面倒だとお感じの方、

弊社担当へご一報下さい。