SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の社内利用の可能性
皆さん、こんにちは。どんどん寒さが厳しくなる北海道ですが、皆さんは風邪など
ひかれていませんか。私は2週間ほど前に風邪をひき、ようやく本調子に戻ってきた
感じです。これから年末へ向けて慌ただしくなっていきますので、健康には注意した
いと思っております。
さて、今回のニュースは今年に入ってから社内活用され始めているSNS(ソーシャ
ル・ネットワーキング・サービス)についてご紹介したいと思います。
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┃1┃SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは
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今さらではありますが、まずはこの言葉のおさらいというか、確認をしたいと思い
ます。SNSはソーシャル・ネットワーキング・サービスの頭文字で、人と人のつなが
りを促進するコミュニティ型のWebサイトやWebサービスのことを言います。
様々なサービスがあり、それぞれ性質などが異なりますが、「Facebook」、
「mixi」、「Ameba」、「Twitter」、「LINE」などは皆さんも1度は聞いたことがあ
るのではないでしょうか。
基本的なサービスは友人間、知人間、または同じ趣味を持った人同士がSNS上でコ
ミュニケーションをとることができるということです。
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┃2┃SNSを社内活用する目的
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SNSを社内活用すると言うと、マーケティング目的で一般消費者から情報を収集す
るというイメージが強いかもしれませんが、今回の社内活用はあくまでも従業員や関
連企業の人同士がユーザーとなり情報を共有するということです。SNSを通じたコミ
ュニケーションは、リアルタイム性があり双方向のやり取りが可能で、メールと違い
挨拶文や署名が不要です。また、お互いのやり取りは時系列で記録され、写真や動画
などの情報も共有しやすいという特徴があります。
今まで利用してきたメールや掲示板、グループウェアを融合させたような使い方を
することにより、新しいアイデアを生み出し、知識を蓄積する場を構築するのが目的
です。
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┃3┃企業向けSNSにはどのようなものがあるか
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2011年6月ニュースでFacebook上である特定の人だけが参加できるグループを作り
社内利用するという案を配信させていただきました。もちろん一般消費者向けのSNS
を社内利用するのもいいですが、最近は下記のような企業向けSNSも出てきました。
製品名 提供会社
Chatter セールスフォース・ドットコム
Talknote トークノート
Yammer マイクロソフト
Zyncro オーシャンブリッジ
どのサービスもFacebookやTwitter等の消費者向けSNSの機能などが取り込まれてお
り、消費者向けSNSを利用したことがある方であれば比較的違和感なく操作可能なの
と、どのサービスも無料版が用意されておりますので興味がある方はぜひ評価してみ
てください。
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┃4┃利用しやすい環境を整備する
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社内SNSの導入を成功させるためには、より多くの人が利用し情報を活性化させる
必要があります。これはグループウェアやナレッジマネジメントのシステム構築の際
にも言えることでしたが、どんなによい仕組みがあっても情報がなければ活用のしよ
うがありませんので情報が集まりやすい環境をいかに作っていくかが大きなポイント
となります。
1:利用方法に縛りを設定しない
業務に関する内容以外の書き込みは認めない等の縛りを設けてしまうと、情報
や発言の線引きが面倒になり利用率が下がりますので、最初から厳しい条件は
設定しないのがおすすめです。
2:スマートフォンやタブレットの利用
SNSを利用しやすい環境を作るうえで使いやすいデバイスを準備するのは重要
なこととなります。情報の閲覧や書込みをするのにパソコンの前に座らなけ
れば利用できないという環境ではなかなか利用されません。必要な時にSNSを
利用できる環境を作るのが重要となりますので、スマートフォンやタブレッ
トの導入検討や個人所有のスマートフォンやタブレットの持ち込み(BYOD)
をどうするかの検討を行う必要があります。
3:利用を促進させる仕組みを作る
SNSの利用に慣れている人もいれば、慣れていない人もいると思いますが、従
業員全員で利用し、情報を共有しなければ社内SNSの導入の意味が薄れてしま
います。共有情報をアップすることにポイントを付けるなどの仕組み作りも活
性化の助けになります。
4:業務と一体化させる
たとえば日報をSNSで更新してもらうことや、勤怠管理の一環として毎日SNSに
ログインすることを習慣にするなど、業務の一部を強制的にSNSに移行するの
も利用率の向上につながります。
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┃5┃社内SNSの導入事例
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ブラウザで「社内SNS 導入事例」と検索すると、たくさんの導入事例が出てきま
すが、個人的に面白いなと思った事例を2つ紹介いたします。
ひとつは店頭ディスプレイのノウハウを共有するという事例です。店舗のディスプ
レイ写真や、そのディスプレイ方法での効果を他の店舗とSNSで共有します。実際に
どのようなディスプレイをしていて、そのディスプレイによりお客様がどのような反
応を示したのか等のコメントを互いに確認することによりノウハウを共有するという
内容でした。店頭でタブレットを使って写した写真をそのままSNSへコメントと共に
アップして情報を共有するという、SNSの写真共有のしやすさとタブレット等のモバ
イル端末を上手に活用していると感じました。
もうひとつは日報などの作業報告をSNSで行うという事例です。部下の報告に上司
がコメントでアドバイスを行い、他の人もその情報を共有することにより自然とノウ
ハウの共有に繋がるということでした。また、こちらもタブレット等のモバイル端末
を利用することにより、外出先から日報を提出することができるため、遅い時間に日
報を提出するために帰社する必要がなく、時間を有効活用できるという事例でした。
いずれの事例もSNSとモバイル端末の利用により効率的な情報共有と時間の使い方
を実現しているなと感じました。
いかがでしたか。これからの情報共有は社内SNSとモバイル端末という2つのキーワ
ードが重要になってくると思います。興味を持たれ方は弊社担当までお気軽にご相談
ください。一緒にいろいろな方法を検討させていただきたいと思います。