マイクロソフト社製タブレットについてのまとめ
北海道としては珍しく残暑が続き、9月中旬にもかかわらず30度を記録する暑さ
に、そろそろ秋空を恋しく思う今日この頃です。
それにもかかわらず本年の計画停電は全国で一度も実施されず、不便な思いをしな
くて本当によかったです。これも国をあげての節電の賜物でしょうか。
でも北海道は、さらに厳しい冬の試練が待っています。一難去ってまた一難。
今度もなんとか無事に乗り越えたいものですね。
サーバOSの「Windows Server 2012」、クライアントOSの「Windows 8」、オフ
ィスアプリケーションの「Office 2013」と矢継ぎ早に新製品を発表しているマイク
ロソフト社ですが、とうとうタブレットの市場にも進出してきます。
過去のニュースでも少し取り上げましたが、Windows 8を搭載した「Surface(サー
フェイス)」です。
iPadが独占状態にあり、これを切り崩そうとするアンドロイド陣営に、第3勢力と
して名乗りをあげる事になりました。
今回はこの「Surface」について、現在伝わっている情報をまとめてみます。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃これまでのタブレットとの主な違い
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
なんといっても特徴的なのがキーボードとタッチパッドの存在です。
今までのタブレットは、「パソコンに不可欠だったキーボードは不要」ということで
脚光を浴びた感がありました。今度のSupfaceは「やはりキーボードは無いと不便で
すね?」とユーザに問いかけ、挑戦してくるようです。
パソコンと同じように本体とケーブルで結ばれるスタイルではなく、本体に装着す
るカバーを開くと使えるようになっているため、持ち歩くときに邪魔になりません。
また、本体背面にスタンドを内蔵しており、基本的には「立てて」使用することに
なるのも、今までのタブレットと大きく異なるところですね。
ちなみにこのカバーには厚さ3mmの「タッチカバー」と、厚さ5mmの「タイプカバー」
があります。タッチカバーはタッチセンサーを利用してキーを押す操作を検知し、タ
イプカバーは通常のキーボードと同様に、キーストロークのあるタイプとみられます
。どちらのカバーも本体側面に磁力で取り付けることができ、タッチカバーには5色
のカラーバリエーションが用意される模様です。(タイプカバーは不明)
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃モデル
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
Windows 8のARMプロセッサ対応版である「Windows RT」を搭載したモデルと、
「Windows 8 Pro」を搭載したインテルCoreプロセッサモデルがあります。
ハードウェアとしては「Windows RT」版が若干薄く、各社軽量タブレットと同等の
即時起動、高速応答、長時間駆動となります。こちらは今までのタブレットに対抗す
るモデルと位置づけされるようです。しかし、一方で、旧来のWindows用デスクトッ
プアプリには対応しないバージョンのため、購入には注意も必要です。
(同じWindows 8の操作方法ですが、中身は別物となります)
これに対して「Windows 8 Pro」版は、Windows資産を引き継ぐ「ウルトラブック」
対抗モデルとして考えられているようです。
以下は現在発表されているRTの主要スペック(カッコ内は8 Proモデル)です。
質量:676g(903g)
厚さ:9.3mm(13.5mm)
ディスプレイ:10.6インチHD(10.6インチ ClearType Full HD)
インターフェース:microSD、USB2.0、MicroHDMI、MIMOアンテナ
ストレージ32GB・64GB(64GB・128GB)
(先ほどの2種類あるキーボードは、いずれのタブレットでも選択可能でした。)
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃3┃予想される価格帯と発売時期
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
正式な価格はまだ未発表です。その為、憶測も飛んでいますが、現時点で有力なの
は最高経営責任が米紙のインタビューで答えた「300~800ドルの範囲」という内容だ
と思われます。ずいぶん幅がありますが、先ほどの2つのモデルは価格も大きく異な
るのではないでしょうか。
「Windows RT」版は他社タブレットと同等の価格、「Windows 8 Pro」版はウルト
ラブック同様の価格設定というのが、もっとも信憑性のあるように感じます。
当初は199ドルという噂もあり、かなり期待もありましたが、これは難しそうです。
とても残念なところですね。
発売時期ですが、Windows8と同じ10月26日に「Windows RT」モデルを、3カ月後の
来年2月に「Windows 8 Pro」モデルがリリースします。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃4┃現在、不明な重要ポイント
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
iPadでは無線LAN専用のWi-fiモデルと、外出先でも通信可能な3Gモデルを用意して
いますが、Surfaceに関してこの情報は明かされていません。
ドコモ、au、ソフトバンクのどこと提携するにしても、プレス発表はされていると
思います。
そのため、Wi-fiモデルで出荷するだろうというのが、大方の予想です。
この仕様もギリギリまで予断を許しませんが・・・・
個人的には、スマートフォンで最近脚光を浴びている「テザリング機能」と組み合
わせてタブレットを使用する事で、3G通信に必要な月々の余計な出費をしなくてよい
のではないかと考えています。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃5┃最後に
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
マイクロソフトのホームページにSurfaceの写真とビデオが掲載されています。
http://www.microsoft.com/surface/en/us/default.aspx
次世代の端末を予感させるようなスタイルをご覧ください。
Surfaceで採用されているWindows8について、弊社で一足先にデモ環境を整えまし
た。Surfaceは無理でも、Windows8の操作は体験できますので、ご興味ある方は弊社
営業まで声をおかけください。
OSを作るマイクロソフトがタブレットを販売することについて、各ハードメーカ
から、かなり反発の声もあったようです。
しかし私たちユーザとしては、また新しい可能性を秘めた製品が市場に出てくるこ
とは大きな楽しみになります。
iPadの独占状態で安定したように見えたタブレットですが、Surfaceの登場でまた
熱い分野になるかもしれませんね。