Windows8について
各地で本格的な夏が到来していますが、北海道でも電力状況次第では計画停電を実施
するとの発表が電力会社からありました。
もし仮に計画停電が実施される場合、パソコン・周辺機器などの電源などにはご注意
下さい。
今月のニュースですが、マイクロソフトから新しいOSの発売日などの情報が入ってき
ましたのでお伝え致します。
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┃1┃Windows8発売日決定
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2012年7月18日次期OSの「Windows8」を2012年10月26日に発売すると発表があり
ましたWindows8についての製品エディションは下記の4通りです。
・Windows 8:コンシューマー向け
・Windows 8 Pro:ビジネス向け
・Windows 8 Enterprise:Software Assurance(SA)契約に基づいて提供
・Windows RT:ARM版のWindows
Windows8が今までのHome Editionと呼ばれるものに近い形となり、Windows8 Proが
今までのシリーズにもあったProfessionalと同じ形となります。
店頭や各メーカーで販売される形態としては、Windows8、Windows8 Proの2パターン
がほとんどとなります。
Enterprise版はマイクロソフトとSA契約を行っている企業などが対象のエディション
です。
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┃2┃Windows RTとは
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今回各エディションの中で変わったエディションがWindows RTと呼ばれるものです以
前はWindows On ARMといわれていたものでこれはARMアーキテクチャに対応したWin
dows 8の名称となります。
簡単にいうとスマートフォンやタブレットPCなどで多く使用されているアーキテクチ
ャ(構造)で使用するWindows8のエディションです。
今後マイクロソフトが発売を予定しているタブレット型コンピューターである「Surf
ace」に搭載される予定のエディションです。
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┃3┃新インターフェイスMetro UIの特徴
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Windows8の新機能ですが、私がWindows 8 Release Previewを操作した感想も含めて
お伝えしていきます。
◆Metro UI◆
皆さんが今まで使用されていたWindowsと大きな違いがあるとすれば、このMetro UI
が挙げられます。
Metro UIとは、従来の「デスクトップ」画面に変わり新しくタイル型のGUIになった
もので各アプリケーションのアイコンが大きくなりタイル状に並んでいます。
Metro UIでは今まであった「スタートメニュー」がなくなっています
例えば、今までのWindowsの場合「スタートメニュー」の中に「シャットダウン」の
項目がありましたが、Windows8ではありません。
シャットダウンなどは「チャーム」と呼ばれるポップアップバーから行うことになり
ます。
チャームとは、Metroの画面の右端にカーソルを移動することで画面の右側からポッ
プアップしてくるバーのことです。
この中に「電源」のアイコンがありシャットダウンを行うことになります。
従来のデスクトップ画面も用意はされているのですが、今まで画面左下にあった「ス
タートボタン」はなくなっています。
デスクトップ画面にショートカットアイコンなどを貼り付ける事も設定によっては出
来ますので今まで通り使用することも可能となっています。
個人的な感想としましては、画面の作りなどがタブレットPCで使用することも想定し
て作られているので非常に見やすくなっています。
しかし今まで行っていたこと(設定の変更など)を行うのにどの操作をすれば良いの
か探すのに非常に時間がかかりました。
慣れれば確かに使いやすく便利な機能が多いようですが慣れるのには少々時間がかか
りそうです。
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┃4┃PCのリセットとリフレッシュ
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パソコンの調子が悪くなったときに行うこととして、初期化(リカバリ)と呼ばれる
ことを行うことがあります。
ハードディスクなどの機械が物理的に壊れていない場合、OSやソフト側のエラーを疑
う場合この方法を取りますが今まではリカバリを行うとユーザがインストールしたア
プリケーションやデータがすべて消えてしまいました。
Windows8からはPCのリセットとリフレッシュと呼ばれる2種類の方法が行えます。
リセットとは、従来の再インストールと同じですべてのデータを消去し新しく環境を
構成します。
リセットにも「徹底(Thoroughly)」と「高速(Quickly)」の 2つの選択ができま
す。
例えばコンピューターを廃棄する場合や他人に譲渡する場合は 徹底(Thoroughly)
を選択することになります。
徹底(Thoroughly)モードでは無意味なデータを上書きしデータの復元を防ぐように
なっています。
リフレッシュとは Windows 8 からの新機能でこれを使用するとすべての個人データ
メトロスタイル アプリ、PCの設定(一部)を残したまま、Windows を再構成するこ
とができます。
リフレッシュを使用することで再インストールなどは便利になりますが、どのデータ
が残ってどのデータが消えてしまうかを把握していないと残ると思っていたデータが
消えてしまうことも発生してしまうので注意が必要です。
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┃5┃アップグレードについて
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発売日が決まったWindows8ですが新規購入(単体での購入)での価格は未定となって
います。
しかし、現在「Windows Xp」「Windows Vista」「Windows7」を使用しているユーザ
に対してマイクロソフトは39.99ドル(約3,200円)で「Windows8」へアップグ
レードできるキャンペーンを2013年1月31日まで行うことを発表しています。
注意点としてアップグレードする際に各エディションで移行可能な内容が違います。
Windows7からアップグレードする場合は、Windows設定・個人ファイル・アプリケー
ションなどほぼすべての内容が移行可能です。
Windows vistaではWindows設定ファイルと個人ファイル、WindowsXpでは個人ファイ
ルのみ移行可能となっています。
上記キャンペーンとは別に各メーカー製のWindows7パソコン新規購入者を対象にWin
dows8Proへのアップグレードを1,200円で提供するキャンペーンも行っています。
(メーカーによっては行っていない場合もありますのでご注意下さい)
Windows7へアップグレードする際の金額が2万円前後していたことを考えると相当安
くなっています。
追伸:
今回はマイクロソフトから発表されている情報や私がWindows 8 Release Previewを
使っての新しい機能などの紹介を中心にお伝えしましたが、10月に発売される製品版
では今回ご紹介した機能の修正・変更などが行われているかもしれませんのでご注意
下さい。