「いよいよ」Windows7を導入

9月 27
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「いよいよ」というべきか「とうとう」というべきか、WindowsXPダウングレード

モデルの出荷が2010年10月22日をもって終了となります。

昨年の1月で通常パッケージ版のXPは販売を終了していたのですが、その後もダウン

グレードモデルという形態は継続されていました。

その為、XPに不満の無い企業でパソコンの入れ替えをするときは、あえてVistaや7を

導入せず、このダウングレードモデルでXPを選択することが多かったのです。

(弊社のお客様でも9割以上は、XPで出荷していました。)

したがって、出荷終了ニュースはかなり衝撃的でした。マイナーチェンジを繰り返し

ながらも2002年の発売から9年間安定した性能を提供してくれましたので、この措置

はとても残念に思えます。ただ、これらは今までマイクロソフト社から告知され、

ユーザ側の希望で何度も期限を延長してきたことなので「今回こそはしょうがない」

ことなのでしょうね。

以下、これから皆様に必要となる選択・作業について記載してみました。

今までWindows7については本ニュースでも何度か取り上げていますので、合わせて

お読みいただければ幸いです。

・2010/ 6号 マルチメディア活用

・2010/ 3号 64ビットOSについて

・2009/10号 ハードスペック、各バージョン

・2009/ 6号 価格、互換性対策

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┃1┃WindowsXPモデルはいつまで購入可能か?

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10月22日が「出荷終了」となりますが、「受注終了」は各メーカーによって期日が

異なります。まだメーカーによっては期日を未発表のところもありますので、どうし

てもWindowsXPが欲しい方は、すぐに購入手続きを行ってください。

注意が必要なのは、今回の措置は「在庫のある間は出荷」するということではなく、

「10月22日が出荷終了」というメーカー協定になっています。

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┃2┃現在使用しているWindowsXPはWindows7に変更しなくてはならないか?

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今回はWindowsXPのサポート終了ではないため、必ずしもその必要はありません。

(サポートは2014年4月8日で終了)

「まだ様子見」ということでも大丈夫です。

ただ、今後はWindows7でしか動かないハード・ソフトが出てくる可能性はあります。

Windows7に変更しなくてはならなくなった場合、基本的にWindowsXPをWindows7に

アップデート(上書きインストール)は出来ません。

すべてのデータをバックアップしてから、新規インストールとなります。

新規インストールをすると、今までの内容は全て初期化されます。

次項の内容を確認の上、作業を行って下さい。

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┃3┃Windows7を購入するときの考慮事項

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WindowsVistaとWindows7はWindowsXPから大きく構造を変更しています。その為に

「互換性」が一部損なわれており、今まで動いていたものが動かなくなるケースが

発生しています。今まで耳慣れない「64ビット版」などというものもラインナップ

されているため、購入時に悩む方も多いようです。

1)現在使用しているプリンタ、スキャナなどのハードは使用可能か?

各メーカーのホームページに対応状況が掲載されています。無償でドライバ

ソフトが提供される場合が多いです。(古い機器は特に注意が必要)

もっとも新しいパソコンを購入した場合、今までと同じインターフェースが

備わっていないケースが多いので、Windows7以外に「同じコネクタ」がある

かを確認したほうが良いようです。(最近のパソコンにはプリンタポートや

シリアルポートはありません。)

2)現在使用しているウィルススキャンなどのソフトが使用可能か?

こちらも、各メーカーのホームページでご確認ください。無償でアップデー

トできるものもあります。オーダーメードソフトは開発元にお尋ね下さい。

この確認作業が一番難しいかもしれません。

3)どのバージョンを買えばよいのか?

自宅ならHome Premium、会社ならProfessionalという選択が一般的です。

但し後術するWindowsXPモードを使用する場合は、ProfessionalかUltimate

を選択します。(最上位版はUltimate)

またそれぞれに32ビットバージョンと64ビットバージョンがあります。

互換性を重視するなら、32ビット版がお勧めです。使用できるメモリの上限

が4GBですが、通常は十分と思われます。古い機材などの互換性を気にせず

CADなどの高性能処理を行う場合は64ビットを選択して下さい。

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┃4┃現在使用していたソフトが動かなかった場合

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マイクロソフト社によると、Windows7は通常WindowsXPのアプリケーションを問題

なく動かすように設計しています。但し例外的に動かないソフトがあった場合に対応

する為、Windows7の中に「WindowsXPモード」というものを設定することが出来ます。

「WindowsXPモード」は弊社のニュースでも2回程取り上げています。

(2009年 6月号、2009年10月号)

ここでは「WindowsXPモード」を使用するにあたって最低限のポイントを列記します。

1)パソコンが対応していること

仮想化技術に対応しているBIOSを持ち、その設定が有効になっている

2)Windows7が対応バージョンであること

ProfessionalかUltimate。32ビット、64ビット版ともに可

3) 仮想化ソフトをセットアップしてあること

WindowsXP ModeとWindows Virtual PCをマイクロソフト社からダウンロード

http://www.microsoft.com/japan/windows/virtual-pc/

4)該当アプリをXPモードで動作させること

WindowsXPモードで動くようアプリをセットアップ

かなりマニアックな内容になりますので、一般の方にはちょっと難しいかもしれま

せんね。必要な事態が発生した場合は弊社の担当までご一報下さい。

WindowsXPモードはあくまでも「最後の手段」ということになります。

速度も低下しますので、CADやグラフィック処理などにはあまり向かないようです。

以上、おおまかな内容ですがWindows7導入にあたっての注意事項を簡単にまとめて

みました。Windows98からWindows2000やWindowsXPに移行したときも同じような状況

があったのを思い出しました。それももう10年前だったのですね。

しかし今後はWindows7のパソコンしか販売されません。そろそろパソコンの入れ替

を検討されていらっしゃる方は、この機会に新しい世界に飛び込んでみてはいかがで

しょうか?

(井関)