クラウドコンピューティング

8月 31
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先日、お客様からの電話で「データを今はやりの”クラウドコンピューティング”
のような形態にしたいのだけど、いかがでしょうか?」とのご質問を頂きました。
 プロらしく沈着冷静な対応を装いましたが、実は受話器をアゴに挟み「クラウド、
クラウド・・・これなんだっけ?」大慌てでネットを検索する始末です。

 商売柄、新しい用語などはなるべくキチンと理解するよう心がけているつもりなの
ですが、突然目の前に出てくると思い出すのにも一苦労・・・・
 いままでにない概念をあらわすものであったり、一時の流行で終わってしまってい
るものなどもあり、よくもこれだけの用語が毎日のように発生しているものですね。

 そんな中、アイシェア社のアンケート調査で、「実はわからないIT用語ランキン
グ」というのを見つけました。
 調査人数が若干少なめ(575名)ですが、これがなかなか「痛い」ところをつい
ていたので、ここでご紹介したいと思います。

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┃1┃実はわからないIT用語ランキング
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1.アドオン
  ソフトウェアへ追加できる「オプション」です。ソフトの機能拡張を行います。
  元となるソフトとは別配布されるケースが多いようです。

2.イントラネット
  インターネットと同じ操作感覚(主にブラウザ)で使えるよう構築された社内管
  理用システムです。社内とはいっても、「社外からのアクセス」があったりしま
  すので、実際に使ってみないと理解しにくいかもしれません。グループウエアな
  どと一緒に出てきた用語です。

3.アフェリエイト
  ホームページに他企業の広告を掲載し、アクセス数などに応じて収入を得ること
  が出来る仕組みです。

4.SSL
  インターネットで暗号化されたアクセスを行う通信規格です。他人からの「覗き
  見」対策になります。

5.Bluetooth
  無線技術の規格ですが、パソコン同士を結ぶ無線LANとは別物です。設定など
  が簡単な反面、障害物には弱く数メートルの程度の短距離通信用です。

6.インターフェース
  広義では「物と物との間を中継する」という事ですが、パソコンの世界ではハー
  ドウェアの接続規格、ソフトウェア同士の連携規約、コンピュータを使用する際
  の操作方法、のような意味に使われています。

7.ルータ
  会社や家庭でインターネットに接続する機器の一種です。他にも似たような装置
  にはモデムやTA(ターミナルアタプタ)などがありますが、最近ではセキュリ
  ティに強いルータタイプの接続方式が主流のようです。

8.Cookie
  インターネットで見たり入力した情報をパソコンに一時保管し、次回の操作をし
  やすくする技術です。プライバシー保護の面からは敬遠されることもあるようで
  す。

9.トロイの木馬
  一般的に「悪意のあるソフト」です。寄生・増殖機能がないので、ウィルスとは
  区別されますが、これに感染すると外部からの進入を容易にします。

10.ドメイン
  インターネット上で識別される会社や団体もしくは個人の名称です。世界で重複
  しないように管理されています。ホームページやメールに使用されます。

 いかがでしたか?みなさんは全てお分かりですか?
簡単な解説だったので、お詳しい方には物足りない内容かもしれません。

 今回ご紹介したアンケートを行ったアイシェア社は、他にも色々と面白い調査をし
ています。頭休めのときにでもご覧になって下さい。

http://release.center.jp/

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┃2┃クラウドコンピューティング
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 最初に出てきた「クラウド(雲)コンピューティング」ですが、これは昔からある
概念を言いなおしたような用語です。
 データやソフトが「どこにあるか」を意識しないで利用する形態のことなのですが
今までにも似たようなサービスはありましたし、それほど大きな差異はないと思いま
す。

 しかし近年になって特に、どこにいても同じ画面を利用しデータを共有可能な環境
が進んできました。メールやスケジュールのみならず、ワープロや表計算の「データ
」や「ソフト」までがその範疇に入っています。

 すこし前までは携帯可能なノートパソコンを持ち運び、自分のデータにアクセスす
る、というのが当たり前の方法だったのですが、いまやどのパソコンからでも「安全
な」アクセスが可能になっています。(その分パスワード管理は重要です)

 Google社のサービス一覧から「ドキュメント」を選択してみると、このあたりの感
じをつかみやすいサービスを使用することが出来ます。(利用にはGoogleアカウント
の登録-無料が必要です。)

http://www.google.co.jp/intl/ja/options/

 とりあえず、パソコンに保存してある「差し障りのない」データ類(Wordや
Excel、PDFなど)をアップロードしてみましょう。
 それだけで世界中のどのパソコンからでもデータの利用が可能になります。

 ・NewボタンやPrintボタンからデータの作成や印刷も行えます。使い方に
  ついての詳しいご説明は省きますが、一般的なデータを作成するのには十分な機
  能を備えているようです。
 ・マイクロソフトにも同様のサービス「Office live Workspace」があります。

 このように「クラウドコンピューティング」という言葉がこれほどもてはやされる
のは、インターネットを中心としたパソコンのネットワークが、1つの巨大なコンピ
ュータに感じる事ができるようになったせいなのかもしれません。

 こういったサービスを利用し、「クラウドコンピューティング」がどのようなもの
なのか現代の「パラダイムシフト」を是非体感してみてください。

                                (井関)