ニュース 「Google、恐るべし!」
ここ2~3年のGoogleという企業の成長には目を見張るものがあります。
先日もちょっと立ち寄った本屋(実はネットショップですが・・・)で探してみる
と、Googleについての解説書が多いのに、改めて驚かされました。
もともとは、ただの「高性能な検索エンジンを提供する会社」でした。
この会社が何を収入源にしているのかもわからず、物好きな会社なのかな?という
くらいの認識しか持っていなかったのは、私だけではないと思います。
それがいつの間にか、検索結果に画像が一緒に表示されたり、地図や衛星写真情報
と連動したりといったように、次々に進化を遂げていきます。
とうとう最近では、「検索エンジン」から逸脱(?)するような分野にも進出し始
めたのです。しかもすべて無料で・・・
(この記事を書いている最中に企業向け有料サービス発表がありました)
そこで今回は、現在のGoogleで注目すべき機能をご紹介いたします。
と言っても多種にわたり過ぎるため、テーマを「情報の集約・提供」ということに
絞ってみたいと思います。
ただ文書だけでは、なかなかお伝えしにくいところもありますので、できましたら
パソコンでGoogleのサイト(http://www.google.co.jp)を開きながら、お読み頂け
れば幸いです。
1.ニュースの革命
新聞はニュースを知るときの重要な媒体です。テレビよりも速報性は劣りますが
詳しい内容を知りたい場合は、やはり新聞で見るのが一番ではないでしょうか?
いまではインターネット上のサイトでも様々なニュースが掲載されています。
テレビの長所を取り入れることができるので、今度は大手新聞社なども負けじと
専門のホームページを持ち注目すべき記事を紹介していますね。
Googleの「革命」は、これら新聞社のホームページから「同じ内容の記事」を
「自動的に収集」し、「1頁にまとめて」掲載したことです。
百分は一見にしかず、Googleのサイトで画面上のほうにある「ニュース」と書か
れたリンクをクリックしてみて下さい。
このコラムを書いた時点で「610以上のサイトから最新のニュースを収集・検
索」となっています。
つまり人手を介さずに、610以上のサイトから、話題のニュースを集めて編集
しているのだそうです。もちろん、この数ですから地方の新聞なども収集対象に
なって、ページが自動生成されています。
1つの1つの記事を見ると、表題と簡単な内容があり、その記事を掲載している
新聞名が列記されています。
ユーザは、ここで気になる記事に出会ったら、各新聞社の同じ記事を次々に読め
る、仕組みになっているのです。
ユーザから見るとこのこのページを見ただけで、現在の日本の「重要な」話題が
わかるのですから、便利このうえありません。
しかもGoogleはこれだけでは満足せず、画面右上にあるように「このページをカ
スタマイズする」という機能まで設けてしまいました。
見る人が自分にとって関心のある分野を先に表示させるものです。私にとっては
ここまでやるのか・・・という機能でした。
このカスタマイズ機能は、Googleのあちらこちらの頁に表れています。
ユーザが見やすいデザインを自分で決める、というのはいまや「当たり前」と
なってしまったのかもしれません。
個人的に感じたことですが、「現在の日本の重要な話題」とはこの方式で記事を
集めた場合、もしかしたらどこかの「独占スクープ」は無視されてしまうのかも
しれません。各社が掲載した内容を多数決で収集しているような感じがします。
それでも、毎日このページからニュースを探すのはとても「手っ取り早い」ので
このコラムでご紹介してみました。いかがですか?
2.トップページの革命
トップページという言い方はふさわしくないかもしれませんが、なにしろ「自分
の好きなものを1つのページに詰め込む」手法です。
Googleは検索エンジンを提供するサイトですが、「あなた用のGoogleページ」を
提供してくれます。こういった考え方は、他の会社でもあるのですが、Googleの
場合は、ここに多くの「遊び心」が入ってきました。
先程と同じサイトで、いったんトップページ(http://www.google.co.jp)に戻
り画面右上のほうにある「このページをカスタマイズする」をクリックして下さ
い。続いて画面の中央に「パーソナライズはこちら」と表示されていますので、
これをクリックします。
「コンテンツのサンプルから選択して開始する」とありますが、何も指定変更せ
ず、画面中央右にある「ページを表示する」をクリックします。
まずこれが自分のGoogleトップページです。下のほうに先程選んだことになって
いるサイトのニュースが表示されていますね。しかし今回ご紹介したいのはこの
部分ではありません。画面右にある「コンテンツを追加」をクリックします。
なんだか見たこともないコンテンツが一覧表示されています。何ページもありま
すが、なにか気になるものがあれば適当に「今すぐ追加」を押してみます。
「今すぐ追加」を押しても画面は変化しませんので、次々選択できます。
(中には「Googleが開発したものでない機能を追加しようとしています」のよう
な表示がされるものがあります。)
ちょっと楽しいので、ゲームようなものなども追加してみてください。余計なも
のは、あとで簡単に削除できます。
いくつか追加したら画面左上の「ホームページへ戻る」をクリックします。
すると・・・・ここで表示されるのが、あなた専用の「Google」トップページと
なります。
Yahooなどでも専用トップページにニュースやメール、カレンダーなどを組み込
む機能は持っていました。しかしGoogleはその1つ1つの機能の種類の豊富にあ
り、それ以外にもゲーム、電卓、地図、写真、ブログ、株価など等、様々な情報
を組み込むことが可能になったのです。
実はここから先は、私もどれほどの「コンテンツ」があるのか、わかりません。
日々増えているようです。この機能を見つけたのも「たまたま」Googleを利用し
た際に、ボタンが追加されていることに気がついただけなのです。
是非、みなさんも自分専用ページを作成してみて、新しいコンテンツを発見した
ら教えてください。
今回はテーマを「情報の集約・提供」としました。お気づきですか?これらの機能
は、全てGoogleが開発したものではなかったですね。ニュースにせよトップページの
コンテンツにしろ、Googleは「他社の記事」や「他社の機能」をとりまとめて、ユー
ザへ提供しているだけなのです。でもそこに「ちょっと楽しく」「とても便利に」
という独自のスタイルを取り入れて、いっそう魅力的なものにしていると思います。
まだまだ、紹介したい機能はあるのですが、来月以降にレポートします。
現在のGoogleから目が離せません。
まさに「Google、恐るべし」です。
(井関)