「常識」が覆る日が来る? 実は既に覆ってました。

9月 01
Top > ニュース >「常識」が覆る日が来る? 実は既に覆ってました。

Windows次期バージョンのVista(ビスタ)製品候補版(RC1)が一般公開されまし
した。はやいもので一般ユーザ向け製品のWindowsXPが発売されてから既に4年が経
過していたんですね。新しいものが大好きな私は、早速マイパソコンにセットアップ
をしてみたのですが、残念ながらパソコンが古いモデルであったため、Vistaで一番
の売りである、ユーザーインターフェース(Aero)を体験することが出来ないようで
す。しかし幸いにもWindows Vistaの発売は多少遅れそうな気配。それに合わせてパ
ソコンの買い替えを検討しようか、などと思う今日この頃です。

 ところで、この数年間私達を取り巻くパソコン環境は大きく変わりましたが、その
中でも一番大きかったことは何でしょうか?
 私はやはり「ブロードバンドによる常時接続」ではないかと思います。平たく言う
とADSLや光ファイバーを使用した「インターネットへつないだままの状態」ですね。

 電話料金を気にしながら、なるべく短時間でネットを効率的利用しようとする発想
からは考えられないようなダイナミックな使い方になってしまいました。
 自宅でも会社でも、いろいろなホームページは見放題。パソコンの機能向上と合わ
せて画面表示される速度はとっても速い。知りたい情報があれば検索サイトでキー
ワードを入力するだけで瞬時に内容が把握が出来るようになりました。。
 メールにしてもいつでも送受信が出来、大量の写真や動画などの添付も可能。ペー
パーが必要ないのでFAXよりエコロジーで、しかも受信履歴が残るのは重宝です。

 でも、ここまではある程度予想可能な状態だったとはいえないでしょうか?
「速い」だけであまり本質的には変わっていないのでは、という疑問も出てきます。

 しかし利用環境や周辺技術が格段に進歩したにも関わらず、「さらなる進化」を阻
害しているのが、実は私達の「常識」です。頭ではわかっていても、切替に時間がか
かるのが「現実」です。

 そこで今回は総務省が7月に発表した平成18年度の情報通信白書から、特に重要
と思われる項目を抜粋し、これからの「新常識」について触れてみたいと思います。

1.ユビキタス社会の到来
 2005年のインターネット利用人口は実に約8,529万人。既に大半の人がな
 んらかの形でインターネットを使用している事になります。
 内訳を見ると、57.0%の人はパソコンと移動端末(携帯電話など)でインター
 ネットを利用しておりますが、22.5%は移動端末のみでの利用となっており、
 合計すると79.5%の人が移動端末でのインターネット利用となっています。
 これもうユビキタス社会到来といっても過言ではありませんね。

2.ロングテール(恐竜の尻尾)現象
 パレートの法則(例:80%の利益は20%の取引先から生まれる)と相反する現
 象がインターネット販売では実現しています。下位80%の顧客から相当数の利益
 が発生するというものです。縦軸に商品の売上数、横軸に売上が上位からの商品を
 並べると恐竜のシルエットのように見えることから、下位80%を尻尾の部分にな
 ぞらえて、この名前がつきました。(白書では直接触れていませんが、ネット書籍
 販売のアマゾン社自身の発表はさらに衝撃的なものでした。上位13万番目以降!
 の、通常店頭に並ばないような不人気商品の売上がアマゾン売上全体の1/3を構
 成するというものです。これは普通では不良在庫の烙印を押される商品がアマゾン
 では大変な価値を生んでいるという事です。)

3.Web2.0
 何か特定技術の名称ではありません。いっきに利用者が拡大されたインターネット
 社会で現在の「潮流」を総称したような言葉です。以下の2点に代表されます。

 ・利用者参加
   ブログのような「個人の日記」的なサイトや、ウィキペディアのようなフリー
   百貨辞典にみられる、「利用者の参加型」が顕著になっています。今までは情
   報の受け手だった大多数の人たちが、情報の発信者に変わってきたのです。
   先程のアマゾンによるロングテール現象も、読者による書評が一役買っていま
   す。(私も書評を見てから本を買うようになりました)
   また近頃ではSNSとよばれる、コミュニティ型のインターネットサービスに
   も人気が集まっているようです。

 ・オープン志向
   自社のデータベースを開放し、利用者が自由に使用できるようにします。それ
   により、利用者自身がより良い「利用方法」を生み出す効果があります。アマ
   ゾンや、検索エンジンで一世を風靡したGoogleなどがこの分野に先行し
   ている感があります。今までは「会社の財産」を公開するなどとんでもない事
   という常識でしたが、ここにも新しい解釈が成り立つようです。

 いかがでしたか?かなりかいつまんだ内容にしたので、少し物足りないかもしれま
せんね。

 これらの「新常識」の中にも、セキュリティ対策やら「質」の問題、著作権など、
今後の課題も多いようです。

 しかし、さらなる大変化はこれから起こるとの予想もあり、この仮想世界がどこに
向かうのか?全く予断を許しません。

 私たちも少しでも皆様のお役に立てるよう、これからもより一層「新常識」を勉強
していきたいと思います。

                                  (井関)

参考HP
・総務省 白書・報告書 http://www.soumu.go.jp/menu_05/hakusyo/index.html
・アマゾンドットコム http://www.amazon.co.jp/
・ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/
・グーグル http://www.google.co.jp/