不要になったパソコンどのように処分していますか?
駒大苫小牧2連覇達成!!・・・最近は同校暴力事件のためあまり大きくおめでと
うムードではありませんが、個人的には駒大苫小牧の試合は必ずチェックしてハラハ
ラ、ドキドキと楽しませていただきました。先日優勝旗の返還はしないと一応一連の
騒ぎに決着はつきましたが、なんとも後味のわるい57年ぶりの快挙となりました。
参加高校4137校中頂点にたった駒大苫小牧の選手の皆さん本当にお疲れ様と思う今日
この頃です。
ということで高校生も頑張ったし北海道経済を活気付かせるために大盤振る舞いパ
ソコンでも買おうか~とお考えの方、そうでなくても最近うちのWindows98、WindowsM
E調子が悪いから買い換えようかな~とお考えの方、買換えは賛成ですが古いパソコン
の処理どうお考えですか?また今回買換えのご予定のない方も今まで買換えた
パソコンはどのように処分されたでしょうか? 多分ほとんどの方は買換えの際量販店
に引き取ってもらっているとかリサイクルゴミとして処分しているかと思われます。
では、その際、パソコン内へ残っているデータはきちんと削除しましたか?まさかデ
ータが入ったまま処分先へ出たりしていないですよね。
パソコンデータが入っている部品をハードディスクといいます。処分先がどのよう
にその後ハードディスクを扱っているか私たちは知りません。最悪、データが残った
まま中古ショップへハードディスクが流れてしまった場合、当然第三者へ個人情報は
渡ってしまいます。
東京の秋葉原では企業機密を抜き出すために、中古のハードディスクを買いあさる
不徳の輩がいるといわれています。
電子機器メーカで構成する電子情報技術産業協会(JEITA)からパソコンを廃棄/
譲渡する際に行うべきハードディスクデータ消去に関するガイドラインが発表されて
います。
(全文) http://it.jeita.or.jp/perinfo/committee/pc/HDDdata/index.html
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○パソコンメーカ業界としての基本認識
①ハードディスク内データの消去というのは、あくまでもユーザーの責任であるパソ
コンは、いろいろな用途に利用でき、データの内容も利用者によって大きく異なる。
そのデータについて、一律的な管理・運用は難しく、またそのデータ自身は利用者以
外の第三者が勝手に消去すべきものではない。
従って、ハードディスク内のデータについては、”守るべき情報は自分で守る”とい
う自己責任の原則に則り、あくまでもユーザーの責任で管理されるべきものである。
②ハードディスク内のデータ消去の重要性をユーザーに認識してもらう啓発努力はパ
ソコンメーカの責任である。
データ消去をしたつもりでも、実は、ハードディスク内に残っており、それが、特
殊なソフトウェアを利用することで復元され、データとして流出するという技術的な
関係は、一般のユーザーには、なかなか理解しがたい。また、パソコンを譲渡あるい
は廃棄する際に、データ消去が必要であるという認識も高くはない。
従って、このようなユーザーに、技術的内容を出来る限りわかりやすく解説しつつ
廃棄時あるいは譲渡時に、きちんとデータ流出防止対策を行うことの注意喚起は極め
て重要である。このような啓発の努力をすることは、パソコンメーカとしての責任で
ある。
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これは、ガイドラインの一文にすぎませんがパソコンメーカはパソコンに残ったデー
タが原因で発生した犯罪については保証しません。あくまでもパソコン内へ残ってい
るデータに関して各ユーザーが自己責任で消去しなければならないとされています。
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処分時、パソコン内のデータはどう削除しましたか?
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個人のパソコン
メール、アドレス帳、プライベートな資料、写真、インターネット履歴、自宅で作成
した仕事データ・・・等
企業のパソコン
メール、アドレス帳、得意先情報、社内極秘文書、経営状況データ・・・・等
○間違った完全消去例1
フォルダやファイル
↓削除(ファイルを選択し右クリック→表示されるメニューから削除)
ゴミ箱へ移動される
↓ゴミ箱を空にする(ゴミ箱を選択し右クリック→「ゴミ箱を空にする」)
消去完了
フォルダやファイル
↓削除(ドラック&ドロップでゴミ箱へ移動)
ゴミ箱へ移動される
↓ゴミ箱を空にする(ゴミ箱を選択し右クリック→「ゴミ箱を空にする」)
消去完了
通常皆さんが行うデータ消去方法だと思います。通常の削除はこれでもOKですが、
ハードディスクから完全消去となるとこの方法では、データはパソコン内部に残って
いるのです。
○間違った完全消去例2
・購入時入手する工場出荷状態へ戻す「リカバリーCD」を使用する。
・パソコンをソフトウェアで初期化(フォーマット)する。
データは完全には消えていません。データ管理情報に「削除した」という情報を付加
しているだけで、実際には「削除」したデータを表面上「見えなくした」だけにすぎ
ないのです。
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どのようにパソコン内のデータを完全削除し個人情報を守ればいいの?
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消去方法① パソコンのハードディスクを物理的に完全に壊してから処分する。
さすがに分解され割れたハードディスクからはデータを抜くことは出来ません。また
強磁石によって破壊されたハードディスクからもデータは抜くことは出来ません。
消去方法② 有償データ消去サービスを利用する。
依頼先(メーカ、ソフト販売企業等、サービス業者・・・)によりますが、料金はだい
たい1個2000円前後で5000円以内が相場となっているようです。メーカによっては古い
パソコンの買い取りの際、独自にデータ消去を無料で行ってくれる所もあります。
(例:DELL)※DELL商品に限る。保証はなし
消去方法③ データ消去用市販ソフトウェアを購入し、完全消去を自分で行う。
だいたいこの手のソフトウェアはデータ消去の際OSデータは消去しないでユーザー
のデータのみ消去する事が可能ですので、処分したいパソコンを誰かに譲渡したい場
合は有効といえるでしょう。金額はこれもピンからキリまでありますが、某家電量販
店では約2000円~販売しております。またお値段はもう少ししますが商品によって
は、先ほどゴミ箱を空にする事で消去したデータも内部に残っているとご説明しまし
たが、内部的に残っているデータを復元する機能+データ完全消去を両用できる商品
もあります。
いずれも商品種類はたくさんあります。ソフトウェア自体は家電量販店等で販売し
ておりますのでご相談ください。
(例)
完全消去
http://www.sourcenext.com/products/privacy_p/
http://www1.ark-info-sys.co.jp/products/products_pc/hderaser1/index.html
データ復元+完全消去
http://www.junglejapan.com/products/perfect/2005/recovery_dele/
消去方法④ インターネット上のフリーソフト(無料ソフトウェア)を使用し、自分で
消去する。
無料ソフトウェアですので、当然保証はありませんが、何もしないでそのままリサイ
クルゴミで処分するよりはいいと思います。何点かご紹介致します。
※フリーソフトですので、動作その後の不具合等の保証はいたしません。
動作OS:WindowsXP WindowsMe Windows2000 Windows98 Windows95
WindowsNT
このフリーソフトは削除したいファイルをドラック&ドロップで専用のゴミ箱へ入れ
るとそのファイルを内部的にも完全消去してくれます。
Http://hp.vector.co.jp/authors/VA001911/freeware/index.html
ゴミ箱から削除はしたが内部的に残っているファイルを一覧表示し、その中から削除
したいファイルを選び完全消去するというフリーソフトです。
Http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se192983.html
このフリーソフトをフロッピーやCDへ書き込み、パソコン処分前にフロッピー、CDか
ら起動し内部のデータを消去するというフリーソフトです。
Http://www.wheel.gr.jp/~dai/software/wipe-out/
個人情報の流出の可能性は些細なところにひそんでいます。自分の身は自分で守ら
なければならないということと、個々のマナーとしてパソコンに入っている他人の個
人情報の扱いは慎重に行わなければ、現在多くの個人情報流出を食い止めることは難
しいのではないでしょうか?
(A.S)