効率的・効果的・リーズナブルに情報共有を行う方法

6月 01
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皆様、こんにちは。
気温もどんどん上がり、暑くなってきまして、夏が好きな人は「ワクワク」、嫌いな
人は「ウンザリ」と感じ始めていることと思います。私は「とりあえず夏バテだけは
しないように気をつけよう」と思っている今日この頃です。

 さて今回のニュースは『効率的・効果的・リーズナブルに情報共有を行う方法』と
いうことで、「Microsoft Windows Small Business Server 2003」という製品につい
てご紹介させていただきたいと思います。既に雑誌等や私どものセミナーにご参加い
ただき、内容をご存知の方もいらっしゃると思いますが、簡単に「Windows Small Business Server」のご説明させていただきますと、「Windows Server」をベースと
いたしまして、その上で動作する、「Microsoft SQL Server」や「Microsoft
Exchange Server」などのサーバーアプリケーションがセットになって1つのパッケ
ージとして販売されている製品です。

 「Microsoft Windows Small Business Server 2003」は「Microsoft Windows Small Business Server 4.5」、「Microsoft Windows Small Business Server
2000」に続いて3代目の製品になるのですが、過去2製品と比較するとかなり導入しや
すいよう製品化されています。以前のサーバー製品は、複数あるサーバーアプリケー
ションを1つにまとめて、「金額的にそれぞれ単品で購入するよりリーズナブルに購
入できる」という感じの製品で、しかもセットの内容も1種類しかなく、実際に使う
機能を考えた場合には単品で購入したほうが良いというケースも多々ありました。
 では、今回の「Microsoft Windows Small Business Server 2003」がどういった製
品なのかといいますと、一言で言えば[中小企業のIT環境構築を目的としたサーバー
製品]ということが言える製品で、「Windows Server 2003」を中核として、グルー
プウェア/メール機能を持つ「Exchange Server 2003」や、情報共有を効率よく行う
ための「Windows Share Point Services」、リモート管理機能やリモートアクセス
機能、またFAX送受信機能などを統合してすぐに利用できるように構成された製品で
す。また、Editionも2つ用意されており、前述した基本機能構成の『Standard
Edition』と、さらにデータベース管理機能を持つ「SQL Server 2000」やファイアウ
ォール/プロキシサーバー機能を持った「Internet Security & Acceleration Server 2000」などを組み込んだ『Premium Edition』があります。

 推定小売価格は『Standard Edition』が11万円、『Premium Edition』が28万円
(いずれもアクセスライセンス5CAL付)となっております。ちなみに、通常の
「Windows Server 2003」はアクセスライセンス数5CAL付で15万円となっており、
5CALでいい場合は、「Windows Server 2003」を購入するよりも、
『Standard Edition』を購入したほうが安く導入することが出来ます。
 こう聞くと、「普通のWindows Server 2003を導入するメリットがないのでは?」
と思ってしまいますが、「Windows Small Business Server 2003」は「Windows
Server 2003」と比較して、最大クライアント(アクセス)数が無制限に対して75ま
で、対応CPU数が4CPUに対して2CPUまでという制限があり、大規模なネットワークは
構築できません。また、複数製品が1パッケージとなっている製品なので、CAL(アク
セスライセンス)が「Windows Server 2003」より高価に設定されています。
「Windows Server 2003」だけの機能しか利用しないとしても、5CALで使用する場合
は「Microsoft Windows Small Business Server 2003」を購入したほうが金額的に有
利になりますが、10CALで使用する場合は「Windows Server 2003」を購入したほうが
金額的に有利になるという、複雑な形態になっておりますので、詳しいライセンス形
態は、どうぞ弊社の担当までお問い合わせください。

 次に機能的な面ですが、「Windows Server 2003」で出来ることというのは、サー
バーでのファイル共有とプリンタ共有しかできませんが、「Windows Small Business Server 2003」は前述したように導入するEditionによりますが、様々な機能を利用
することができます。『Premium Edition』のデータベース機能は、それに付随して
アプリケーションが必要になりますし、ファイアウォール機能はルーター等で代替し
ている環境が多いと思いますので、今回は『Standard Edition』で実現可能な機能で
特に有益な機能をご紹介いたします。

 最初は、なんと言っても、「Exchange Server」のグループウェア機能とメール機
能ですが、メール機能はインターネットサービスプロバイダを利用しているお客様が
ほとんどだと思います。したがいまして、特にグループウェアの機能についてご説明
したいと思います。グループウェア全般のお話としては2003年12月号に掲載していま
すのでそちらご覧いただくことといたしまして、今回は「Windows Small Business Server 2003」に特化してご紹介いたします。
 「Exchange Server 2003」は基本的に、「Microsoft Office Outlook 2003
(「Small Business Server」には付属でついてきます)」と組み合わせて利用する
ことにより下記のような情報共有を行うことができます。
 
 1.メールの送受信(社内メール・社外メール)
 2.スケジュールの共有
 3.連絡先の共有
 4.仕事リストの共有
 5.電話メモの共有

この中で特に便利と感じるのが、スケジュール共有です。これは各個人が「Outlook
2003」を利用して管理している予定を簡単に共有することができ、各個人の予定を
並べて表示することによりホワイトボードで管理している予定表と同じことがコンピ
ューター上で可能になります。この機能により電話がかかってきた際に、電話を受け
た方は自分席にいながら他の人のスケジュール参照が可能なので、素早い応答をする
ことができます。

 次に便利と感じるのは電話メモの共有で、これも前述のスケジュール同様、電話を
受けた際に預かった〝伝言メモ〟を自分の席にいながら相手に残せるので、いちいち
席を立つ手間が省けます。また外出中の担当者から社内へ電話がかかってきた際にも
自分の席にいながら、その担当者へどのようなメモがあるのかを確認し伝えることが
可能です。
 また、「グループスケジュール」という機能を使うことにより、グループに所属し
ている担当者の空き時間が参照できるので、時間調整を簡単に行うことができます。

 「Windows SharePoint Services」は、サーバーの共有フォルダで管理、共有する
のが一般的だったフォルダ管理、ファイル共有をWebのポータルサイトとして行うこ
とができ、ブラウザを利用して社内情報の共有を行うことが出来ます。誰がどのファ
イルを作業中かなどの作業状態もブラウザで確認できるので、効率よくファイル共有
を行うことが出来ます。

 「リモート管理機能やリモートアクセス機能」は社内または社外から、他のパソコ
ンのメンテナンス作業や、自宅のパソコンから会社のパソコンへアクセスして、会社
のパソコンを操作することが可能になります。この場合、社外からのアクセスを行う
ためには常時接続されているADSL以上の回線と、固定IP(インターネット上の固定住
所)が必要になります。

 「FAX送受信機能」は文字通りの機能で、パソコンで作成した文書を印刷すること
なく、そのまま送信先へFAX送信することが可能になります。これは当然今までも可
能でしたが、「Windows XP」以前のOSでは別途ソフトウェアを購入する必要がありま
した。また、OSが「Windows XP」でも、各パソコンにモデムという装置が必要だった
のですが、「Small Business Server」の場合にはサーバーにだけモデム装置を取り
付けることにより、全ての端末からFAXを送信することが出来ます。FAX受信もサーバ
ーで行うことが可能となり、受信したFAXはイメージとしてサーバー内に保存されて
いますので、誤って捨ててしまった場合などにも再度印刷をすることが可能になりま
す。

 このようにサーバーで様々な情報を管理していきますので、当然〝バックアップ〟
というものがとても重要になってきますが、「Small Business Server」はバックア
ップ機能も使い易く充実しているので安心です。

 細かく便利な機能を紹介しいていくと、まだまだたくさんあるのですが、
基本Editionでも実現可能な、魅力ある機能を今回はご紹介させていただきました。

 やはり、上記のような環境で一番便利に感じるのは、会社で使用しているパソコン
の情報と、自宅で利用するパソコンの情報が一緒である(会社からも自宅からも同一
の場所にアクセスするため)ということです。金曜日に次の週の予定を決める時間が
無かった時なども、週末の休みに自宅からゆっくりとスケジュールの確認や予定を決
めることが出来ます。もっともその前に出来ているのが理想ですが。。。
 先日、朝起きると体の調子が悪く、ちょっと遅れて出社をしようと思い会社に連絡
を入れた後、自宅からスケジュール、仕事のTO DOを確認すると午前中にFAXをしなく
てはいけない資料作りがありました、とても急ぎの重要な資料というわけではありま
せんでしたが、とりあえず会社にもう一度電話して自分の机の上のパソコンの電源を
入れてもらい、自宅パソコンからアクセスして資料を作成後、そのままお客様へFAX
を送信しました。「いよいよこういう環境・時代が来るのかな」としみじみと思う出
来事でした。

 弊社でのデモや、お客様のところへお邪魔してのデモも可能です。是非一度ごらん
になってください。業務効率化のヒントが必ず見つかります。

                              (Black Knight)