使いやすい動作環境は自分自身で手に入れるもの♪ ~Windows XP

5月 01
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今回はWindowsXPユーザーの前に立ちはだかる『ありがた迷惑』な設定項目についてのお話です。特に、いろいろある設定項目の中でも許すことのできない『重い』設定を解決するためのヒントを御紹介させていただきたいと思います。

 WindowsXPの動作が重い大きな原因はWindowsXPのシステム構造にあります。その中の『ありがた迷惑』な重い機能が勝手に動いていることが多いものです。たとえばシステムアイドル時(作業をしていない状態の時)にハードディスク内の全ファイルのインデックスを作成して、ファイル検索を高速化する『インデックスサービス』という機能があります。自分でファイルをどのフォルダに保存したかわからなくなりがちな人ならこのサービスを有効にしておく方が良いでしょう。ただしインデックスサービスを有効にしておくとパソコンの動作が遅くなる原因となります。普段あまり検索機能を利用しないようであればインデックスサービスはオフにしておくことをお勧めします。仮にオフにしたとしても検索機能自体は利用できます。

 【インデックスサービスの設定方法】 
   ①【スタート】メニューの【検索】で検索画面を開きます。
   ②【設定を変更する】をクリックします。
   ③【インデックスサービスを使う(ローカル検索を速くする)】を
    クリックし【インデックスサービスを有効にしますか?】という
    項目で有効/無効を切り替えます。

 また、アプリケーションを起動したままWindowsをシャットダウンしようとするとたまに『応答なし』の状態になり、強制終了をうながすダイアログが表示されます。初期設定ではこの強制終了ダイアログが表示されるまでの待ち時間が『20秒』に設定されています。レジストリを変えてこの待ち時間を短くすればシャットダウンを高速化することができます。『ミリ秒』単位で表記されているので現在の『20000』を『1000』に変更し待ち時間を『1秒』ぐらいにしてみてはいかがでしょうか

 【応答のないプロセスの待ち時間を減らす設定方法】
   ①【スタート】メニューの【ファイル名を指定して実行】を開き【regedit】
    と入力し【OK】ボタンを押下してレジストリエディタを開きます。
   ②向かって左のナビゲーション領域から
【HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControl】の
    【WaitToKillServiceTimeout】をダブルクリックで開きます。
   ③【値のデータ】を初期設定の『20000』から『1000』に変更します。

 次にネットワークの設定方法におけるヒントを御紹介します。『マイネットワーク』には現在LAN内で共有されているフォルダとプリンタの一覧が表示されます。初期設定ではマイネットワークを開くたびに共有フォルダを検索するため、ネットワーク内のパソコンや共有ファルダ数が増えると開くのに時間がかかるようになります。そこでマイネットワーク内の自動検索を無効にすることをお勧めします。

 【マイネットワークの自動検索機能を無効にする設定方法】
   ①【マイネットワーク】を開きます。
   ②【ツール】-【フォルダオプション】を開きます。
   ③【表示】タブから【詳細設定】の中から
    【ネットワークのフォルダとプリンタを自動的に検索する】の
    チェックボックスを外してください」。

 続いてWindowsXPの起動の遅さを直す方法を紹介します。これに関してはマイクロソフトの純正ツール(Bootvis for WindowsXP)を使用することで直すことができます。もともとは起動プロセスをチェックしてレポートを作成するためのツールですがレポートを基に起動を高速化する機能もあります。ただし、Hyper-Treading対応のPentium 4ではレポート作成機能が正常に動作しないためこのツールの使用は避けた方がよいでしょう。Bootvis希望の方は一声かけていただければ保守訪問時にお持ちします。また、以下のサイトからもダウンロード可能です(英語ページ・・・)

 【起動を高速化する設定方法】
   Bootvis入手アドレス
http://www.softpedia.com/public/cat/12/2/12-2-1.shtml
   ①Bootvisを起動します。
   ②【Trace】-【Optimize System】を選択します。
   ③再起動を促すメッセージが表示されるので【Reboot Now】を
    選択してください。
   ④再起動後、【Bootvis Optimizing…】ダイアログが表示される
    ので自動的に消えるまで一切パソコンの操作をしないようにして
    ください。
   ⑤数分程度で④のダイアログボックスが消え最適化が完了します。

 最後にインターネット閲覧の高速化について紹介します。『ブロードバンド回線を引いたのにWebサイトがさくさく表示できない』と感じている人は多いと思います。特に画像がたくさん貼られているページだと表示が遅くなりがちです。ブラウザでWebページを見るときはページ本体のHTMLやスタイルシート、さらにページ内に貼りこまれている画像一つ一つが別々に送られてくるものです。そのため一つのページを表示するには複数の『コネクション』が必要となるわけです。しかし、IEの初期設定では同時に2つまたは、4つのコネクションしか使えないようになっているため、いくら回線速度が上がってもWebページを表示するのに時間がかかってしまう現象が起こるわけです。そこでIEのコネクション数を『16』程度に増やすことをお勧めします。ただし、あまりこの値を大きくしすぎてもWebサーバー側に負荷がかかるため大きくすれば良いというわけではありません。また、ダイヤルアップ接続やISDNなどのナローバンドでは逆に表示速度が落ちることもあるので設定しない方が良いでしょう。

 【インターネット閲覧の高速化するための設定方法】
   ①【スタート】メニューの【ファイル名を指定して実行】を開き【regedit】
    と入力し【OK】ボタンを押下してレジストリエディタを開きます。
   ②向かって左のナビゲーション領域から
【HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\
     Internet Setting】を開きます。
   ③右側のトピック領域内のあいている場所にて右クリックメニュー
    【新規】-【DWORD値】を選択して以下の名前を入力します。
      『MaxConnectionsPerServer』
   ④③で作成したDWORDをダブルクリックして開き『表記』を『10進』に
    チェックして『値のデータ』に『16』と入力し【OK】ボタンを
    押下します。
   ⑤同じ場所に同様に『MaxConnectionsPer1_0Server』というDWORDを
    作成し『表記』を『10進』、『値のデータ』を『8』に設定します。
   (HTTPプロトコルの旧バージョン用設定で④の半分の値を入力します)

 以上、簡単ですがWindowsXPを高速に使用することに着目した設定方法を紹介させていただきました。実際に購入されて使用することによってわかるWindowsXPの便利な機能と重たさ。自分自身ノートパソコンを使用しているため電源管理が強化されたWindowsXPの機能は重宝していますが(休止状態の利用 くわしくは02/01月号【さらばいとしのWindows98/Me~】のなかのⅢ、Ⅳ参照)起動の重たさだけとるとWinows98の軽さがなつかしいものです~               (Nao.H)