IT化対応に関する国の支援策 ~使える制度はどんどん使おう~
「ソフトウェア・コンサルタンツ ニュース」読者の皆さま、こんにちは。
いつも「ソフトウェア・コンサルタンツ ニュース」をご愛読いただき、誠にありが
とうございます。
6月も中旬に入り、「早くもムシムシしてきたな~」とか思っているのは私だけで
しょうか?
先輩からの「去年の今日は仙台にW杯見に行った日だねー1年経ったたなー」とい
う携帯のメールを眺めながら、「去年の今頃は日本中大騒ぎだったな~」とか思いつ
つ、「W杯を機にサッカーファンになる」と思っていましたが、結局〝にわか〟サッ
カーファンだった、と自分を見つめる今日この頃です。
さてさて、そんなことよりニュースです。なにやら「また面倒そうなタイトル付け
て」と思われそうですが、どうか最後までお付き合いください。
『IT革命』という言葉を聞いたのも、もう随分と昔の事のような気がします、が
中小企業庁のリーフレット等では、『中小企業IT革命への対応』等の表記が見られ
ます。つまり中小企業では、まだ多くの企業が『IT革命』されていないということ
のようです。
〝IT〟とは?ということになると、直訳すれば「情報技術」ですが、特に明確な定
義等はなさそうです。おおよそ「コンピュータとネットワーク(インターネット)を
活用する技術」という解釈でよいかと思います。
中小企業庁でも、平成15年度末までに、中小企業のおおむね半数程度がインター
ネットを活用した電子商取引等を実施できることを目標として、各種取り組みをして
いく。と言っています。
私個人的には「そうなるのかな~?」という気もしてますが。。。
では実際に国の取り組みに、どのようなものがあるか、いくつかご紹介したいと思
います。
教育・アドバイス関連
1.セミナーや研修
中小企業者に対して、ITの普及のためのセミナーを開催したり、イン
ターネットを活用した電子商取引等の実践的なIT研修を実施する。
2.ITアドバイザーの派遣事業
IT導入に関する専門家を派遣する。
※上記は2つは参加、又は派遣依頼に企業負担が発生します。
融資関連
3.IT貸付制度
IT革命に対応するため、戦略的情報化投資を行う場合に必要な資金を
低利で融資する制度。
貸付対象:情報化投資を行う方
資金使途:設備、建物、運転資金
(人材教育、コンサルタント費用含む)等
URL:http://www.kokukin.go.jp/pfcj/it2.html
4.戦略的情報化機器等整備事業
IT革命に対応してPOSシステムの導入等、戦略的情報化を進めるた
めに、国指定のリース会社が低リース料率でリースする制度。
URL:http://www.n-i-c.or.jp/
税制関連
5.少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例制度
取得価額30万円未満の減価償却資産を取得した場合は、取得価額の全
額損金算入を行うことができる。
6.IT投資促進税制
青色申告を提出する方が、一定のIT関連設備等の取得等をして、事業
年度における取得価額の合計額が600万円以上(資本金3億円以下の法
人は設備:140万以上、ソフトウェア:70万以上)となる場合には、
10%税額控除(法人税額等の20%を限度とし、控除限度超過額の1年
間の繰越が可能)と50%特別償却との選択適用を行うことができる。
また、資本金3億円以下の法人については、リース費用(リース費用総
額の60%相当額)も税額控除の対象となる。
などがあります。わかりやすく言うと、
「IT導入に関して教育、指導するよ」
「IT設備を購入するならお金貸すよ」
「IT設備に投資したら税金まけるよ」
ということです。(大雑把過ぎますか?)
最近、弊社担当営業やニュースでも、御社ソフトウェアを「Webと連携のしやす
い新バージョンへ移行しませんか?」ですとか、「IP電話技術のご紹介」、または
「まずはテンプレートを使用した簡単なホームページを立ち上げましょう」等のご案
内をさせていただいておりましたが、一つは上記のような施策があるのでという理由
があげられます。
「IT化への取り組みがキーワード」と感じつつ、「なかなかきっかけが・・・」
と思っているお客様へこのような施策がよいきっかけとなればと思います。
がしかし、本当はIT化への早い段階(中小企業の現状との比較)での取り組みを
行っていただきたいと思うからです。「いずれ行わなければならない」ということで
あれば、少しでも早いほうが優位性があると思います。
現在、業績を伸ばしている中小企業の事例の多くは、やはり裏で〝IT活用〟とい
うキーワードが存在しているのは、新聞、雑誌等の記事からも伺えます。
現状そのような環境を構築しても「メリットがない」と思われるかもしれませんが
活用方法を考えだすと、結構色々と思いつくと思います(とりあえずコストは無視し
ていただいて)。その中で予算等をご相談いただければ、予算内での最適なご提案を
させていただきます。
また、せっかく導入をしても正しく運用をしないと、効果が半減してしまいます。
ちょっと極端な例ですが、今まで郵送料等の関係で、3ヶ月に1度、お客様にDMを
一斉に出していた会社が、メールでDMを出す仕組みを作ったとします。メールの送
信は毎月固定で支払っている、インターネット接続料金に含まれていますから、メー
ル送信に費用はかかりません。だからといって、毎週のように一斉にメールを流して
いたら、どうなるでしょう?お客様は日に日にメールを見なくなるのではないでしょ
うか?
自分の興味のある情報ならば見ますが、企業から一斉に一方的に送られてくるメー
ル全てが、お客様の興味あるものだとは思いにくいからです。
最初のうちは目を通しますが、自分に興味がないメールの受信が続くと日に日に目を
通さなくなるのではないでしょうか?DM発送の手間が省力化された分をマーケティ
ング活動等に充てて、お客様の興味ある情報を送ることにより、次の購入へとつなが
ってきます。そうなると「導入した設備が効果的に活用されている」ということにな
ります。
弊社から毎月送信させていただいている、このニュースも皆様の興味ある内容であ
ることを目標としています。今回のは面白くなかった、分かりづらかった等のお声を
お聞かせ頂けると幸いです。
また、掲載いたしました施策について、「もっと詳しく聞きたい」ですとか、「こう
いう仕組み作りを考えているので相談したい」等のご要望がございましたら、遠慮な
くお申し付けください。