水と安全はただじゃないの巻
読者の皆様お元気でいらっしゃいましたでしょうか?半年振りですね。最近ウイルス騒ぎがまた起きました。たしか1月25日だったでしょうか「Slammer ワーム」と呼ばれるものでしたね。あのウイルスで、韓国のネットワークはほぼ停止。電子取引は目も当てられませんでした。日本でもインターネットにつながらないなどニュースにもなりました。(御時世が御時世だけにサイバーテロだぁなんて話も・・)
で、以下このウィルスに関するアメリカの教授の話。
SQLスラマー、10分間に7万5000台感染。
最初の10分間で安全性が脆弱なサーバーの約9割に感染 ――米カリフォルニア大学バークレー校などの研究者は、先月 25日に世界のインターネットを混乱させたコンピューターウイルス (ワーム)「SQLスラマー」に関する調査結果をまとめた。
「SQLスラマー」が活動を始めたのは先月25日の午前5時30分 (世界標準時)。その後感染したサーバー数は8.5秒で2倍のペースで増加。10分後には7万5000台に感染し、爆発的に被害を拡散させた。2001年7月に発生したウイルス「コードレッド」は約36万台のコン ピューターに感染したが、感染数が倍増するのに37分かかった。
脆弱なサーバーの約9割に感染・・・。10分間で7万5000台。
私の売上もこのぐらいあれば会社は繁栄するのですが。
「あぁ、うちの会社はサーバー立ててないしSQL Serverなんていうデータベースも使用していないからOKだね。」
これでは85点。
データベースは、自分で作らなくともいろいろなところに使われています。○○社の会計ソフトや××社の給与ソフトにも入っています。
「うちは、▲▲社のウイルスソフトがあるから、ウイルスなんか跳ね返してくれるわ!!」
強気ですけど・・。感染します。90点。
このウイルス(ワーム)はハードディスクに書き込みません。普通のウイルスですと感染経路はメール・ホームページ・直接流し込まれるとありますが、どれも大抵はファイルとしてどこかに「置いていかれます」。これはファイルとして書き込まずに「メモリ」に登録されるのです。
(改良されて違うかもしれませんが・・。)現在売られている、ウイルス駆除ツールは「ディスクに書き込まれて」チェックするものです。従って、「SQLスラマー」には反応しません。
たまにいます「うちのコンピュータの情報なんかたいしたもの入ってねーや。だから少しぐらいのウイルスなんて関係ないぜ」
ちょっと待って、ウイルスはあなたのパソコンだけが感染するものではありません。0点
いいのですか?メールアドレスが勝手に流されても。
いいのですか?メールの内容がいろいろな人にばら撒かれても。
いいのですか?本当にワードで作られた書類なんかありませんか?
ハッカーは御社の売上になんか興味はありません。ばら撒くだけで楽しいのです。
ここだけの話「○○株式会社のAさん」のメール。パスワードが流れてきたことが・・。
また、ウイルスに感染してもばら撒くだけではありません。
私もそうなのですが、「悪いことは自分で手を染めません」。重要な企業情報を盗むのに自分の足跡を残すハッカーなんていません。大体は「人のパソコンを通してハッキングする」ということをします。私がハッカーなら警視庁のデータを操作するのに自分のパソコンから直接操作を行いません。あなたのコンピュータとつなぎ、あなたのパソコンを操作して情報を得るでしょう。そしてあなたの家に警官が・・・。
「ちょっとよろしいでしょうか?」
というわけで今回の対処方法はルーターの購入。ファイヤーウォール・ソフトの購入など・・。
詳しくは、弊社担当がご相談に乗ります。
しかしながら、今回のワーム騒ぎは確かにすごいです。「マイクロソフトのせいだー」という企業もあればマイクロソフトは「パッチと警告を出してたじゃないかー」と反論。ユーザーは「そんなの誰におしえたっつーんだ」など喧喧囂囂です。
お隣韓国では・・・。
「人権擁護団体People’s Solidarity for Participatory Democracy(PSPD)」が、Slammerワームの被害をめぐりMicrosoftを提訴することを検討している。「Microsoftが問題の拡散を防ぐために十分な措置を取らなかったというのがその主張」とあります。
「そしてPSPDは製造物責任法を根拠として提訴の意向で、韓国 のブロードバンドユーザー3000人以上が訴訟を支持していると」話しているようです。
私個人の意見としては「だれも守っちゃくれない。水と安全はただではない」といったところでしょうか。
ながながと書いてしまいました。また半年後・・・。
【CIVIC】