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Windows Server 2003 のサポート終了まであと9ヶ月となりました

10月 31

皆さん、こんにちは。今回のニュースは、いよいよサポート終了まで9ヶ月となっ

たWindows Server 2003 についてお伝えします。Windows Server 2003のサポート終

了問題の基本事項については2014年6月号で配信いたしましたので、今回のニュース

ではどのようなことを考慮しながら移行を進めて行けばよいかという観点でご紹介し

たいと思います。

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┃1┃単なるサーバー入替えではありません

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Windows Server 2003は発売から10年以上が経過しています。これはWindows

Server 2003を基盤として構築したサーバーシステム、ネットワークシステム、運用

方法などを含めた業務システムも10年が経過したことを意味します。この10年でサー

バーシステムをはじめ、インフラやサーバーOSが持つ機能などが大きく進歩していま

すので、今回の入替えは単なるハードウェアの入替えやサーバーOSの更新と位置付け

るのではなく、社内システム全体の最適化を図り、次のシステム基盤をしっかり構築

する機会とすることが重要になります。

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┃2┃現状の把握

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全体最適を行うためには当然のことながら現状を把握する必要があります。サーバ

ーOSのどのような機能を利用しているのか、サーバー上で稼働中のアプリケーション

やミドルウェア、データベース等はどのようなものがあるのかを把握し、それらの今

後の必要性を検討し、必要と判断した機能の場合はどれくらいCPUやメモリーなどの

ハードウェア資産を使用しているかを調査する必要があります。

これらの作業は今後移行する移行先の選定に大きくかかわって来ます。ご承知の通

り昨今のデータ保存場所やアプリケーションの利用環境は社内に構築したサーバー上

だけではありません。クラウドで利用できるシステムやデータはクラウド上に配置し

データへのアクセスのしやすさや、利用のしやすさを向上させた方がいい場合もある

と思います。その場合、クラウド上に配置したシステムやデータのハードウェア資産

分は社内設置するサーバーからは除外することができますので、細かい話ではありま

すが重要なポイントとなります。

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┃3┃新OSの機能を評価・検討する

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サーバーOSの最新版にあたるWindows Server 2012 R2とWindows Server 2003を比

較すると当然のことながら数多くの機能の違いがあります。その中で特に注目する点

としてはどこからでも社内のデータに簡単で安全にアクセスできる仕組みが充実して

きたということです。色々なサービスのクラウド化が進んでいる昨今、Windows Serv

er自体もワークスタイルの多様化に対応するために、社外から社内へリモートでデー

タアクセスする方法も数種類が提供されています。そしてそれに伴い個人のパソコン

やスマートフォン、タブレット等を安全に業務で利用できるような機能も提供されて

います。これらの機能を利用することにより使用する情報は個人の端末上ではなく、

サーバー上で処理されるため、仮に個人端末を紛失した場合などのセキュリティリス

クも最小限(一定のルール等は必要)になります。

また、リモートオフィスや在宅勤務、出張先のホテルや自宅からなど、会社以外の

場所で仕事をしたい場合もあります。そのような場合、その先々で使用するパソコン

すべてに会社で利用しているクライアントのデスクトップ環境を構築するのはコスト

やセキュリティ面を考慮すると難しいのですが、Windows Server 2012 R2では仮想デ

スクトップをサーバー上に構成することができ、仮想デスクトップの画面情報をクラ

イアントに転送することで、どこにいても、どのパソコンからでも会社のデスクトッ

プ環境を使用することができます。仮想デスクトップ環境とデータはサーバーで一元

管理されるので、利用するデータはクライアント側には残らず、セキュリティリスク

を低減することができます。

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┃4┃システム構築先の決定

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サーバー利用の現状と新OSの機能を把握したら、最後は実際にそれぞれのシステム

やデータを的確な場所へ移行する必要があります。移行先は大きく分けると以下の2

つのパターンになります。

1.社内に設置した新サーバーで全てを構築

新しいサーバーを社内に設置してアプリケーションやデータベースなどを

新サーバーOS対応のものにバージョンアップし、必要に応じて社外からのア

クセス機能などを追加構築します。このパターンは社内クライアントでサー

バー上のデータを処理するケースがほとんどという場合に最適で、データの

アクセスレスポンスは高くなります。また、データの利用にあたり外部ネッ

トワークを介さないので通信トラブル等の影響も受けにくいという特徴があ

ります。

2.サーバーをクラウド上に設置またはシステムをクラウドに移行

サーバーやシステムをクラウド上に配置することにより、システムやデー

タへのアクセスがより柔軟になります。その反面、データへのアクセスは外

部ネットワークを介すため、通信環境にトラブルが発生するとデータへアク

セスすることができなくなります。そのため通信環境の二重化や通信トラブ

ル時の代替運用案をしっかりと検討する必要があります。

大きく分けると上記のようになりますが、実際にはシステムやデータの特性、ワー

クスタイル等を考慮していくと1と2の混在になるのが理想という結論も場合によっ

てはあるかもしれません。過去のニュースでも紹介したOffice 365のようなサービス

を利用し、ドキュメント系のデータをクラウド上で共有し、Officeアプリケーション

も様々なデバイスから利用することで利便性をあげ、基幹システムは従来通り社内に

構築する。または基幹システムもクラウド上に構築して全面的にクラウド化する。こ

れらの選択肢はお客様の業種や業態で異なってきます。最初に述べたようにWindows

Server 2003のサポート終了は社内ITシステムを全面的に見直し、次期IT基盤を構築

するいい機会です。是非早めに弊社までご相談ください。

パソコン、スマートフォンなどの基本ソフト(OS)について

9月 30

今回のニュースは皆さんがお使いのパソコン・スマートフォンなどで使われている

OS(基本ソフト)ついてお伝えします。

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┃1┃基本ソフト(OS)とは

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OSとはOperating Systemの略称で一般的には「基本ソフトウェア」と呼ばれるもの

です。

皆さんがお使いのアプリケーションソフト(文書作成、表計算、メールなど)は基

本、OSの上で動いています。

各アプリケーションソフトを開発する際には各OSに準じて作成されるためOSが異な

ると動作しない場合があります。

Windowsでは動作するがMacでは動作しないまたはその逆のソフトがあるのはそのた

めです。

代表的なOSとしては、Windows、MacOS、Android、iOSなどがあります。

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┃2┃パソコンOSシェア率(世界)

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アメリカの大手分析会社のNet Applicationsが毎月発表している世界OS別のシェア

率ですが最新の2014年8月の情報が以下となっています。

(シェア率上位5OS)

1.Windows7:51.21%

2.Windows XP:23.89%

3.Windows8.1:7.09%

4.Windows8:6.28%

5.Mac OS X:4.29%

Windows7が半分以上のシェアを占めており、その後にサポートが終了したWindows

XPその次にWindows8.1、Windows8と続きMacに搭載されているMac OS Xとなりま

す。

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┃3┃パソコンOSシェア率からわかること

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上記のデータは今年の8月データです。

個人的にWindows8(Windows8.1含む)のシェアが思ったよりも低いのですが、理由と

して今までのWindowsOSと比べてインターフェイスの大幅変更による操作性の違いの

ためWindows8よりはWindows7が使いやすいと判断をされたユーザーが多かったこと

が理由ではないかと考えられます。

今回のシェア率で注目したのが今年の4月9日にサポートが終了したWindows XPのシ

ェア率の高さです。

Net Applicationsの過去のデータからWindows XPサポートが終了した時点(4月)の

シェア率を調べてみると26.99%となっており現在と比較しても僅か減少しただけで

す。

Microsoftのサポートが既に切れており、セキュリティホールなどの修正アップデー

トなどは行われないOSですがこれだけのシェアを持っています。

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┃4┃パソコンOSシェア率(日本)

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日本だけのシェア率で調べてみたところ、Net Applicationsとは違う会社のデータで

はありますがありましたので参考に記載します。

1.Windows7:54.99%

2.Windows XP:14.24%

3.Mac OS X:9.21%

4.Windows8.1:8.84%

5.Windows8:6.9%

(StatCounterデータより)

国内でもWindows XPのシェア率はまだ約14%あります。

少し前のニュースで、ある企業の会社PC(約4万8000台)でXPの使用継続を

予定という記事を目にしました。

その中にはインターネットに接続を行うPCも存在しているとのことです。

これに対して企業側は新OSの更新作業を進めているとのことですがこのような企業は

このOSのシェア率を見てもまだ多く存在していると思います。

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┃5┃モバイルOSシェア率

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Net Applicationsが合わせて発表しているモバイルOSのシェア率ですが2014年8月

の情報が以下となっています。

(シェア率上位5OS)

1.Android:45.01%

2.iOS:44.34%

3.Java ME:3.77%

4.Windows Phone:2.69%

5.Symbian:2.61%

モバイルOSについてはGoogleが開発を行っているAndroidとAppleが開発を行ってい

るiOSの2強となっています。

これは国内でも同様の状態です。

1年前(2013年8月)のデータだと、iOS:54.91% Android:28.13%となっており1年間

でAndroidのシェアが大幅に伸びたことになります。

対してAppleは今月の9月17日に最新のOSであるiOS8をリリースしました。

これによってシェア率がどう変化していくか今後注目です。

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┃6┃OSのバージョンアップについて

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バージョンアップした場合、今まで動いていたアプリや周辺機器などが起動しなくな

る場合がありますので各アプリの動作環境(対応OS・ドライバ)の確認が必要です。

先程もお伝えしたiOSの最新版であるiOS8のリリースの他に近々発表(発売ではあり

ません)が噂されているWindows9も含めて新OSがどういった機能やインターフェイ

スになるのか楽しみです。

ユーザーにとってわかりやすく使いやすいOSであることを期待したいと思います。

アップデートについて

8月 29

お盆が過ぎたらすっかり秋模様の北海道です。今年は残暑もないのでしょうか。

急な気温の変化に体調を崩さないよう気をつけないといけません。

今回は「アップデート」についてです。

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┃1┃アップデートについて

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アップデートという言葉は最近良く聞くようになってきている言葉ですが、皆さん

は日常的にこの作業をしているでしょうか?

パソコンのWindowsやMicrosoftのアップデート。

パソコンで使用しているシステムのアップデート。

インターネット閲覧ソフトのアップデート。

スマートフォンのOSのアップデート。

スマートフォンで使用しているアプリのアップデート。

などなど、身近で使用しているもののアップデートが日々配信されています。

皆さんのパソコンやスマートフォンでも、アップデートしてくださいなどのメッセ

ージが表示され、目にすることが多くなってきていると思います。

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┃2┃アップデートとは

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さて、具体的にアップデートというのは、セキュリティが強化されるプログラムが

インストールされたり、システム不具合の修正や最新機能の追加などがインターネッ

ト経由で行われることです。

アップデートをすることで、パソコンやスマートフォンを最新状態にするということ

になります。

この最新状態にするということでウィルスにかかりずらくなりますので、こまめにア

ップデートが必要です。

また、最近ではWindowsXPのサービスが終了という大きなニュースがありましたが、

このサービスが終了=アップデートができなくなるということなので、パソコンが危

険な状態になってしまいます。

このことは弊社のニュースでも何度もお伝えしていることなので聞き飽きたとは思い

ますが、次にこのサービスが終了となるのはWindows Server2003です。

これも前々回のニュースでお伝えしているのでもうおわかりですね。

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┃3┃アップデートの方法

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では、実際にアップデートはどのような方法で行うなうのか?

Windowsのアップデートは自動更新の設定になっていれば自動で更新されますが、弊社

担当が保守にお伺いした際に再チェックをし、パソコンを最新状態にしています。

他のソフトのアップデートは立ち上げたときにアップデートのメッセージが出てきた

り、パソコンの右下にお知らせメッセージが出てくるので、それを見かけた際には実行

してください。

スマートフォンのアップデートもメッセージが出てくるので、見かけた際には実行を

してみてください。

ですが、スマートフォンのOSのアップデートとなるとwifiにつなげなければ時間がかか

ったり、つなげていても時間を要するものになるかもしれないので、お時間に余裕のあ

る時が良いかと思います。

パソコンソフトのアップデートもパソコンの再起動が必要になる場合もありますので、

開いているファイル等がありましたら保存をしてからの実行をお勧めします。

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┃4┃気をつけなければいけないこと

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先日、WindowsのアップデートをしたことによりWindowsが立ち上がらなくなったとい

うニュースがありました。

すぐに対処法などがネット上で確認できましたし、幸い弊社のお客様ではそのような不

具合は発生しませんでした。

また、いつの間にかパソコンに入り込んでしまったアドウェアのアップデートメッセ

ージの場合もありますので、何のソフトのアップデートなのか確認してから実行してく

ださい。

それにはご自分でお使いのパソコンには何のソフトが入っていて、どのソフトを使って

いるのかということを把握しておくのも、パソコンを安全な状態に保つ手段になります。

パソコンのことよくわからないし、面倒くさいし、、という時のために私たちの保守

サービスがありますので、ぜひご活用ください。

スマートフォンの有効利用

7月 30

2014年度版の情報通信白書が総務省より7月15日に発表されました。

日本のスマートフォン(以下、スマホ)保有率は3月末では53.5%。諸外国に比べ

相変わらず従来の携帯電話(以下、ガラケー)人気が根強いですね。

でもそんな中、キャリア各社とも携帯からスマホへの移行、他社への顧客流出防止

新規の顧客獲得に必死となっており、当初はガラケーに比べかなり高額だった月々の

使用料も、メリットと比較したコストパフォーマンスは大きく改善されてきたように

感じます。

そこで今回は「せっかくスマホを買ったのだから」、とても便利な「テザリング」

という機能にスポットをあててみました。

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┃1┃テザリングとはどんな機能か

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テザリングとはスマホをモバイル・ルータとして使用することです。

通信機能を持たないノートパソコンやタブレット、古くなりSIMを抜いてしまった

スマホであっても、モバイル・ルータがあると野外でインターネットやメール送受信

が可能になります。

そのモバイル・ルータの役割を、今お使いのスマホで行ってしまうのがテザリング

とよばれる技法です。

実はテザリング機能は2010年くらいから可能となっていましたが、当時はキャリア

の規約にも明確な定義はなく、料金体系も整備されていませんでした。つまりキャリ

ア非公認の(かなりグレーゾーンな)使い方だったようですね。

しかし2年程前から、各社一斉に正式な対応を表明し、ルールや料金なども明確な

ものになりました。

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┃2┃基本的な操作方法

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機種によって操作方法が異なるため、詳細は説明できませんが、大まかには以下の

ような手順となります。

①スマホ側

テザリングモードをONにします。

アクセスポイント(SSID)名、セキュリティタイプ、パスワードを表示させ

ます。

②パソコンやタブレット側

無線ネットワークをONにします。

アクセスポイント(SSID)名、セキュリティタイプ、パスワードを入力しま

す。

このように手順はとても簡単です。でもスマホの該当するメニューにたどり着くま

では少し面倒なのかもしれませんね。

テザリングには次に述べるようなデメリットもあるため「使用し終わったら必ずオ

フにする」ことが必要となります。

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┃3┃メリットとデメリット

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スマホをモバイル・ルータの代わりに使用できます、とは言ってもそれなりのメリ

ットやデメリットがあります。これらを把握した上でテザリングはご利用ください。

①メリット

・わざわざモバイル・ルータは持たなくてもよい。

言うまでもなく荷物は減りますし、モバイル・ルータの充電まで心配しなく

てもよくなります。

・モバイル・ルータで発生する月々の使用料がスマホの費用に含まれる。

キャリアのデータ通信定額プランに加入していると、大抵の場合は(期限付

きですが)無料になります。その期限を越えても月500円程度のオプション

となりますので料金負担はかなり小さくなります。

②デメリット

・スマホの電池の消耗が早い。

もともとスマホはガラケーに比べるとバッテリ消耗が激しいことがネックで

したが、デザリングを利用するとこの傾向が一層強くなるようです。

・データの使いすぎに注意。

スマホ自体のデータ通信もテザリングするパソコンと同じに扱われ、データ

通信量が増加します。使いすぎると次の項で述べるように通信速度の低下や

使用料への影響があります。

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┃4┃要注意点

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他にも、テザリングを使用する場合に、最低限抑えておかなくてはいけないポイン

トです。

①費用

キャリア各社の料金プランによって違いますし、スマホの発売時期によって

もオプションの規定が違うようです。

・docomoのXi機種はフラットプラン料金に含まれます。FOMA機種はフラット

プランであっても、オプション費用が自動発生します。

・auとソフトバンクはフラットプランにオプション契約が必要です。

どちらも最大2年間無料で、以降は月500円となります。

②通信速度制限

スマホには一般的に通信量の上限があり、これを超えると通信速度が低下し

ます。現在の使用量はスマホのメニューで確認できますので、毎月の使用ペ

ースが把握できるまで、上限値はいつも気にしておいたほうが良いです。

③海外での使用

通話と同様に別料金が発生します。海外では現地でモバイル・ルータを借り

たほうが割安で安心かもしれません。

④非対応機種

テザリング非対応の機種があります。マニュアル等をご確認下さい。

このように特徴を把握した上で、最終的には「パソコンを野外でどの程度使用する

か?」によってテザリングの使用を判断します。でもいつでもスマホの通信量がギリ

ギリである場合など、モバイルルータを選択するほうをお勧めします。

私のように1週間に1~2回、1回30分程度の使用ということであれば、規定通信

量(3GB)の制限を半分も消費しませんので「テザリングで十分」でした。

YOUTUBEなどの動画を野外で毎日見るのでなければ、心配はいらないようです。

今回はテザリングについてを取り上げましたが、ここには無線LANという仕組みの

知識もある程度必要になります。

通信量節約という面からも、無料アクセスポイントの活用も有効な手段となります

ので、どこで無線が使用できるか?普段から気にするようにしてみてください。

スマートフォンについてのご質問など、弊社スタッフまでお気軽にお声かけて下さ

い。

再びOSのサポート終了問題

6月 30

皆さん、こんにちは。Windows XPのサポートが4月に終了し、新しいパソコン環境

にもだいぶ慣れてきたのではないかと思います。Windows XP、Office 2003のサポー

ト終了問題もようやく一段落したところではありますが、2015年7月にまたサポート

終了問題が来ます。

そこで今回のニュースは来年7月に来るWindows Server 2003のサポート終了問題に

ついてご紹介したいと思います。

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┃1┃Windows Server 2003サポート終了問題とは

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Windows Server 2003はその名称からお察しの通りサーバー機で稼働するOSです。

サーバーOSですので、通常皆さんがこのOSを直接操作して何か作業をするということ

はありませんが、基幹システムのデータ保存やファイルの共有、ユーザー管理やネッ

トワーク管理等、社内のシステム運用上、重要な役割を担っております。その重要な

OSのサポートが約1年後の2015年7月15日で終了を迎えるのがWindows Server 2003の

サポート終了問題です。

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┃2┃サポートが終了するとどうなるのか?

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Windows XPのサポート終了問題の時にもご紹介しましたが、今一度マイクロソフト

のサポートについておさらいしたいと思います。

マクロソフトのサポートは「メインストリームサポート」と「延長サポート」の

2種類が存在します。「メインストリームサポート」の期間中は仕様変更や新規機能

の追加、セキュリティ更新プログラムの配布、セキュリティ関連以外の修正プログラ

ムの配布などが行われます。「メインストリームサポート」が終了し、「延長サポー

ト」に移行すると主にセキュリティ更新プログラムの配布だけが行われるようになり

ます。

今回のサポート終了は「延長サポート」が終了を迎えるということで今年4月のWin

dows XPと同様にセキュリティ更新プログラムの配布も終了となるため、サポート終

了後はセキュリティリスクが高まることとなります。「普段サーバーを操作してイン

ターネットやメール等の利用をしていないので、サポートが終了してもあまり危険で

ないのでは?」と思われるかもしれませんが、セキュリティホールを利用したサーバ

ーの乗っ取り行為や不正中継などのサイバー攻撃の話しは珍しくありません。近年、

海外で起きた大規模サイバー攻撃は、海賊版Windows Serverを利用していたため、Wi

ndows Updateが正常に行えず、セキュリティ更新プログラムを適用していなかったの

が原因でした。サポートが終了し、セキュリティ更新プログラムが配布されなくなっ

た場合はそれと同じこととなり、Windows Server 2003を稼働し続けるのは極めて危

険なことになります。普段操作しているパソコンであれば異変にすぐ気が付くかもし

れませんが、普段直接操作する機会が少なく、重要なデータが保存されているサーバ

ーですので事前にしっかりと対応をする必要があります。

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┃3┃10年以上前のOSですがまだたくさん稼働しています

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Windows Server 2003と聞いて、「うちの会社は数年前にサーバー機の入替えを行

っているのでWindows Server 2003なんてもう使ってないよ」と思われるかもしれま

せんが、実は意外とそうではありません。

Windows Server 2003の導入から5年程度が経ち、サーバーハードウェアの保守切れ

などの問題が発生して新しいハードウェアへの入替えを行ったとすると、その入替え

時期は概ね2008年~2010年頃となると思います。そうなると新しく導入したサーバー

機のOSはWindows Server 2003の後継OSであるWindows Server 2008となり、Windows

Server 2003は利用していないということになるのですが、実は仮想環境のゲストOS

としてWindows Server 2003を昔のまま利用している場合があります。

もう少し具体的に説明すると、Windows Server 2008から仮想化という技術が広く

使われるようになりました。この技術はサーバーハードウェアにセットアップしたホ

ストOS(Windows Server 2008)上でゲストOS(Windows Server 2003やWindows Serv
er 2008)を稼働させるもので、1台のハードウェア上で複数台のサーバーを稼働させ

ることができます。サーバーハードウェアの入替えを行う際、OSがWindows Server 2

003からWindows Server 2008に変更になる為、仮想化の技術を利用しない場合はWind

ows Server 2003上で稼働していたシステムをWindows Server 2008に対応させるため

にシステムのバージョンアップが必要になりますが、仮想化の技術を利用することに

より今までのWindows Server 2003の環境をそのままWindows Server 2008の仮想ゲス

トOSとして利用できるのでWindows Server 2003のシステムをそのまま稼働させるこ

とができ、サーバーハードウェアの入替えに伴う費用を抑えられるというメリットが

ありました。これは業界的に大流行したソリューションで、今現在でも実はWindows

Server 2003が稼働しているというケースが多々あります。

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┃4┃どう対応していくか

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最後にサポート終了に向けてどのように対応していくかという点ですが、これは残

念ながらWindows XPの時と同様に新しいOSへ移行するしかありません。サーバーOSの

入替えとなりますので、そのうえで稼働しているシステムやデータベースのバージョ

ンアップも必要になってきます。またこれを機にサーバーを自社に設置せずに今流行

りのクラウドにするという考え方も場合によっては出てくると思います。いずれにし

てもサーバー機やシステムをはじめ、データの保存場所やワークスタイルなどをトー

タル的に見直すいい機会となります。そう考えると1年なんてあっという間ですので

今すぐ検討を始める必要があります。是非お気軽にご相談ください。

インターネット閲覧ソフトについて

5月 30

2014年4月8日に「Windows XP」のサポートが終了し、もうすぐ2ヶ月が経過しよ

うとしています。

2014年4月下旬に比較的大きなニュースがありました。

「Windows XP」問題ではなく今回発生した問題はインターネット閲覧ソフト(ブラ

ウザ)についてです。

今回のニュースは2014年4月下旬に起きた出来事とインターネット閲覧ソフトにつ

いてお伝えします。

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┃1┃インターネット・エクスプローラーの脆弱性

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2014年4月下旬にアメリカの米国国土安全保障省のコンピュータ緊急対応チーム

(US-CERT)がインターネット閲覧ソフトの「Internet Explorer(以下IE) 6~11

」に脆弱性が発見されたことを発表し、代替のブラウザを使うよう呼びかけました。

当時は、マイクロソフトから脆弱性を修正するプログラムの提供の発表はなく、

日本の各種メディアもこの内容を大きく扱い報道していました。

これはすぐに「Internet Explorer」を開いて閲覧するとウイルスの感染、パソコ

ン上の情報が抜き取られるなどということではなく、悪意のある細工されたコン

テンツ(サイト)を開くことで任意のコードが実行可能(情報を抜き取ることや

対象のパソコンを操作可能にする)になるというものです。

実際、細工された悪意のあるコンテンツは本物のサイトとそっくりに(見た目で

はわからない)作成されているので、そのサイトが本物のサイトかどうかの判断

は非常に難しいです。

今回のニュースを受けて、一部の公共機関などではIEの使用を控える対応や代替

ブラウザを使用する対応を行いました。

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┃2┃修正プログラムの配布

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2014年の5月2日マイクロソフト社はIEの修正プログラムの配布を開始しました。

問題が発覚してから修正プログラムの配布まで期間は想像以上に早かった印象を

受けます。

配布の方法は、OSの更新プログラム(Microsoft update」を通じての配布で自動

的に更新されるように設定してあれば、特に特別な操作をする必要はありません。

自動設定されていない場合は、手動でウィンドウズの「コントロールパネル」を開

き「アップデート(更新)」を行うと修正されます。

今回は特別措置としてOS「Windows XP」で使用しているIE(バージョンについては

それぞれの環境により異なります)についてもサポート対象としています。

「サポート終了から間もないため」というのが理由ですが、「Windows XP」に対する

修正プログラムではありませんのでご注意下さい。

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┃3┃IEについて

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Net Applicationsという会社が定期的にブラウザシェアを調査しています。

ブラウザシェアとは世界的に使用しているブラウザの使用比率のことです。

2014年3月デスクトップパソコンのブラザシェアは下記の通りです。

1.IE 57.96%

2.Chrome 17.52%

3.Firefox 17.26%

4.Safari 5.68%

5.Opera 1.20%

IEが半数以上のシェアを上げていますが、近年はその比率も下がってきていま

す。その代わりにChromeが少しずつシェアを上げている状態です。

余談ですがタブレット・モバイルのブラウザシェアは下記の通りです。

1.Safari 53.91%

2.Android Browser 23.44%

3.Chrome 12.94%

4.Opera Mini 3.51%

5.Microsoft Internet Explorer 2.31%

Safariはアップル社のipad、iphoneなどで使われている標準ブラウザです。

タブレット・モバイルではアップルの強さが目立ちます。

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┃4┃その他のブラウザについて

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今回の虚弱性の対策として当初マイクロソフトは代替ブラウザの使用を呼びか

けていました。

ブラザシェアなどを確認すると代替ブラウザとして候補に上がるのは「Chrome」

「Firefox」です。

「Chrome」はgoogleが開発したブラウザで非常レスポンスが早いブラウザです。

ただし、パソコンのメモリを非常に多く使うため古いPCなどでは遅く感じるこ

ともあります。

「Firefox」はMozilla Foundationが開発したブラウザでレスポンスは「Chrom

e」程早くはありませんが、カスタマイズ性に優れたブラウザです。

「Chrome」もカスタマイズ可能ですがブラウザの比較レビューなどを見ると「F

ireFox」の方がカスタム性は高いです。

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┃5┃IE以外のブラウザの問題点

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IE以外のブラウザを使用する場合の注意点として、ネットバンキングや各種Web

サービスがあります。サイトによってはIEでしかサービスが行えない場合なども

ありますので注意が必要です。

ネットバンキングや各種Webサービスのページには推奨ブラウザが記載されている

ことが多いのでIE以外のブラウザをご使用されている場合はまず確認を行って下

さい。

ひとつのパソコンに複数のブラウザをインストールして使用することは可能ですの

で、普段は「Chrome」を使用し、Webサービスの時だけ「IE」を使用するなどの使

い方も出来ます。

今回のようなニュースはIEだけではなく「Chrome」や「FireFox」でも起こりうる

可能性がありますのでもしもの時に備えて複数のブラウザをインストールしておい

ても良いかもしれません。

SIMって?

5月 01

いよいよ北海道にも春がやってきました。ここ最近は心地よい天気に恵まれていま

す。桜前線も北海道に上陸し、私の通勤路にもやっと桜が咲き始めました。

今回は、今さら?ですがSIMについてまとめてみようと思います。

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┃1┃SIMとは。

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SIMとは皆さんがお使いの携帯やスマートフォン、タブレット、モバイルwi-fi等に

入っているカードです。

携帯番号や個人情報、契約内容等が特定できるICカードなので、他の携帯やスマート

フォン等に差し替えて使用することも可能になります。

日本ではUIMカードという種類が一般的なのですが、まとめてSIMカードと呼ばれてい

ます。

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┃2┃SIMフリーとは。

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SIMフリーというのは、キャリアを特定せずSIMカードをさして使用できる端末のこ

とです。

現在発売されている携帯電話やスマートフォンはほとんどSIMフリー、またはSIMロッ

クを解除できる端末になっています。

ここまで読んでいると、今持ってるSIMカードで違う携帯会社から出てる端末を買

って使うことが容易に思えるのですが、最初に買う端末代、月々の使用料、電波の問

題等、考慮しなければいけない事が多くあります。

私たちが今持っている携帯電話やスマートフォンは、端末とSIMカードを一緒に契約

をするので分割払いにできたり、月々の使用料が割引になったりしているのです。

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┃3┃格安SIMカード

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でも最近は続々と格安なSIMカードが発売になっています。

先日話題になりましたイオンの格安スマートフォン。子供向けスマートフォンを発売

したトイザラス。中古端末との同時購入を狙ったGEOなど、様々な特徴を持つSIMカー

ドやスマートフォンが発売になっています。いまやDocomo、ソフトバンク、auといっ

た携帯会社じゃなくてもスマートフォンを持つことが出来るようになりました。

それぞれ様々なプランもあり、月額1000円以下のプランが色々な会社から提供されて

います。

しかし、やはり安いということは通信速度や使用容量、通話の有無などの制限があ

り、自分の使用目的にあったプランを探すことも大変な作業になってくるかもしれま

せん。

それだけ今はSIMカードの販売数が増えてきています。

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┃4┃今後は?

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今後はさらにSIMカードの販売数も格安プランも増えてくるでしょう。そしてSIMフ

リーのスマホなどを使用する人も増えていくでしょう。

そうすると今まで当たり前に使っていた携帯会社での携帯の購入も減り、携帯会社側

も価格が安くなってくるのではないでしょうか。

ガラケーからスマホに。パソコンからタブレットに。と変わってきたのもつい最近

のことですが、今度はスマホやタブレットも自分で組み合わせて使いやすい機種で、

使いやすいプランで使用していくことになるのでしょうか。

仮想通貨「ビットコイン」とは

3月 28

昨年末あたりから少しずつ話題になっていた仮想通貨ですが、日本に本社のあった

業界最大手の取引所マウントゴックス(Mt.Gox)が今年の2月に経営破綻をしてビッ

トコイン(Bitcoin)が一気に注目を集めました。

日本ではあまり馴染みがなかったため、このニュースを耳にして「そんなものがあ

ったのか?」と感じた方がほとんどではないでしょうか。

貨幣という形の無い「仮想通貨」はいかにも胡散臭いというイメージがありますし

今回のような不正アクセス盗難による74万BTC(114億円相当)の消失と聞けば、今後

もますます手を出す気にならなくなってしまうかもしれません。

ただ、先行き不透明な仮想通貨ではありますが、いつかは私たちの生活に大きく関

わってくる可能性も秘めています。そこで今回のニュースはビットコインに焦点を当

ててみました。

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┃1┃ビットコインの概要

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ビットコインはその価値が大きく変動し、投機対象としてクローズアップされてし

まったのですが、もともとは「通貨」として機能しています。

通貨と言っても国家で管理している貨幣とは異なり、中央の組織が存在しません。

仮想通貨は他にも100以上の種類があり、各々特徴もありますがビットコインはその

うちの1種類です。

ビットコインでは世界中に存在する「取引記録を保持するコンピュータネットワー

ク群」が管理する形となっています。

このコンピュータネットワークは企業でも個人でも参加可能で、各々が部品として

動いています。

国家が介在していないため、海外との個人→個人取引であっても、手数料は原則的

に発生しません(後術する取引所を経由する場合は発生します)。このため「便利な

貨幣」として多くの人に注目され価値が上昇し、投機対象となっていった経緯があり

ます。

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┃2┃入手経路

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大きく分けて2つの方法があります。「購入」と「採掘」です。

①ビットコインの購入

ビットコインの取引所に口座を開き現金やクレジットカードで購入できます。

マウントゴックス社もこの業務を行っており、簡単な手続きで入手可能だったよ

うです。

②採掘(マイニング)

マイニング用のフリーソフトを実行することにより、自分でビットコインを得る

ことができます。ただしビットコインは貨幣価値を保つため世界中の全体量が制

限(最大2100万BTC)されていて、年々採掘作業は難しくなっています。

しかもソフトウェア同士が通信を行い、稼働するパソコンの数が多くなれば採掘

量を自動的に減らす仕掛けにもなっています。

そのため、現在では採掘できる量は、稼働させるパソコンの電気代にも満たず、

相当な高機能パソコンを用いても、割には合わなくなってしまいました。

実は先に述べたビットコインを維持する「取引記録を保持するコンピュータネッ

トワーク群」とは、このマイニングパソコンが役割を果たしています。

ビットコインネットワークを維持する報酬として、ビットコインを採掘・入手

できる権利があることになっています。

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┃3┃保存方法

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現実世界の貨幣と同じで、様々な保管形態があります。札入れをそのまま英訳した

ウォレットが一般用語です。

①デスクトップウォレット(マイウォレット)

専用ソフトを用いて自分のパソコン内に保管します。一番お手軽な方法なのです

が、電子データのためハードディスクがクラッシュすると、すべてを失うことに

なります。

②オンラインウォレット

銀行と同じ感覚で「取引所」に保管します。マウントゴックス社が盗難にあった

のは顧客から預かったビットコインでした。

通常は預かったビットコインをネットワークから切り離したパソコンに保管した

り、複数のパソコン分散するなどの方法でハッキングのリスクを回避します。

一部の指摘によると同社はこのあたりのリスク管理にも問題があったようです。

③ペーパーウォレット(コールドウォレット)

仮想通貨という性質からは意外ですが、秘密鍵を紙に印字して保管が可能です。

外部からのハッキングによる盗難の心配はありません。その反面、利用の際には

難しい暗号「秘密鍵」の手入力が必要となります。

このウォレット用ソフトウェアはビットコインの保管以外に、他者への取引申請も

行います。

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┃4┃ロジック

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中本哲史という人の論文がもとになり、2009年から運用が開始されました。

先に紹介した採掘ソフトを実行し複雑な計算式を解いて、ビットコインは生成され

ます。生成したビットコインのデータと所有者情報が暗号化され、世界中のビットコ

イン台帳(ブロックチェーン)に記録されていきます。

このブロックチェーンこそがビットコインの生命線となっており、発生から現在ま

での入出金履歴がすべて記録されています。

ブロックチェーンは世界中の人が自由に閲覧可能で、現在の総容量は9GBまで膨ら

んでいます。

また、ブロックチェーンは改竄(偽造)不可能な構造を持っています。

自分のパソコンが他のパソコン群と異なる主張をしても、多数決の原理で無視される

ように決められており、このことがビットコインの安全性を保障する仕掛けになって

います。

これらの考案されたソフトウェアはオープンソースの形をとっており、ブロックチ

ェーン同様、誰もが公平性を検証・確認できるようになっています。

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┃5┃リスク

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しかし仮想通貨は現実通貨と異なるリスクも合わせもちます。

仮想通貨は純粋な電子データのためハッキングによる盗難予防は必須です。

前述したいろいろなウォレットに分散保存する必要があるかもしれません。

また、ひどく稚拙な話ですが、ビットコイン(の秘密鍵)を印刷したQRコードを

テレビ番組で写したところ、たちまち盗難されたという事件もありました。

現実の通貨では考えられない事ですが、仮想通貨であるが故のリスクですね。

マウントゴックス社の盗難というのも、「盗まれた」というより所有権をはく奪さ

れた、というのが正確な表現なようです。(同社からデータは消えていないが、ネッ

トワークにあるブロックチェーンの所有者情報が書き換えられた)

また円やドル・金にも相場があるように、ビットコインも価値が上昇・下落を繰り

返しています。特に初期の価格急沸が伝説のようになり、一攫千金を目論む人が群が

る間は、このような状況が続きそうです。

このビットコインがこれからどのくらい生き延びるのかは予想もつきませんが、

国家の介在しない仮想通貨が、海外取引における「事実上の標準」になる日も遠くは

ないのかもしれません。

今回は今すぐのお金儲けには結びつきませんが、ちょっと将来を見据えて仮想通貨

の話題を取り上げてみました。

Microsoft Officeのクラウドサービス

2月 28

皆さん、こんにちは。Windows XPのサポート終了まで1ヶ月ちょっととなりました

が、移行作業は進んでいますか?移行先の新OSにWindows 7を選択された方は今まで

とほぼ同じような画面ですので戸惑いも少ないようですが、Windows 8を選択された

方は最初の戸惑いが大きいみたいです。Officeのほうも2003から移行された方は、

見た目や使い勝手がかなり変わってしまったので慣れるまでは少しの辛抱ですね。

さて今回のニュースは今までのOffice製品のあり方や、使い方とは異なる

Office 365というサービスをご紹介したいと思います。

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┃1┃Office 365とは

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Office 365はOfficeという名前がついていますが商品の名前ではありません。

Microsoftが提供するクラウドサービスの名称となります。具体的には4つのサービス

で構成されており、それぞれのサービスを個別またはセットで契約して利用します。

・Office 365 ProPlus ・・・ ExcelやWord等のOfficeアプリケーション

・Exchange Online ・・・ メール、スケジュール、施設・設備予約等の

グループウェア

・SharePoint Online ・・・ オンラインストレージ、情報共有サイト

・Lync Online ・・・ 在籍確認、チャット、オンライン会議

次項以降でそれぞれの内容をもう少し詳しくご紹介いたします。

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┃2┃Office 365 ProPlus

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Office 365 ProPlusは皆さんが普段利用しているExcelやWord等のOfficeアプリケ

ーションそのものになります。Officeアプリケーションそのものではありますがラ

イセンスの考え方やOfficeアプリケーションの実行方法が今までのOfficeとは異なり

ます。

OfficeのインストールはDVDをセットしてインストールプログラムを実行したりは

せず、クラウドから配信という形で行われます。利用できるOfficeアプリケーション

はExcel、Word、Outlook、PowerPoint、Access、OneNote、Publisher、Lync、

InfoPathとパッケージ版Officeの最上位であるOffice ProfessionalにLyncと

InfoPathが加わった内容になります。

ライセンスも今までの考え方とは違います。簡単におさらいするとプリインストー

ル版は一緒に購入したハードウェア上でのみ利用が認められ、パッケージ版は同一

ユーザーの任意のパソコン2台にまでインストールして利用することが認められてい

ましたが、Office 365では1ユーザーあたり5台のデバイスまで利用することができま

す。また、Macにも対応しているのでWindowsとMacの混在利用も基本的に可能です。

さらにOfficeオンデマンドという機能ではOfficeアプリケーションがインストール

されていない(インストールできない)環境でもクラウド側からOfficeアプリケーシ

ョンがストリーミング配信され、あたかもインストールされているかのようにOffice

を実行することができます。利用が終了すると同時にそのデバイスからOfficeは消え

ます。例でいうと出張先のホテルでレンタルしたノートパソコンに、Officeをインス

トールすることなくOfficeを利用できるということです。クラウドサービスなので編

集するデータや新しく作成するドキュメントはクラウド上の自分(自社)の領域に保

存することができます。

また、Officeのインストールやオンデマンドが利用できないデバイスには

Office Web Appsが提供され、Webブラウザ上でWord、Excel、PowerPoint、OneNoteの

データの閲覧が可能です。

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┃3┃Exchange Online

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メールボックス、スケジュール管理、施設・設備予約、連絡先管理、タスク(ToDo)

管理が行えるグループウェアのようなサービスです。クラウドサービスですので

Windows、Macはもちろんこと、ブラウザや専用アプリ、ActiveSyncを利用することに

より、iOS端末やAndroid端末などほぼすべてのデバイスから利用でき、どのデバイス

からアクセスしてもデータは最新の状態です。

プランによってはメールの送信に条件を付加することが可能になりますので、メー

ルの内容によっては上司が認証しないとメール送信できない等のルールを設定するこ

とが可能になります。またサーバー側でウイルス対策やスパムメール対策(パソコン

に対策ソフトが不要ということではありません)がされており、特定の言語のみの受

信や特定の地域から送信されたメールのみ受信するなどの設定も可能です。

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┃4┃SharePoint Online

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SharePoint Onlineはファイル情報を共有するための機能を提供してくれます。

データの保存先は基本的にクラウド上となり、クラウド上だからこそ、いつもでもど

こからでも情報やファイルへアクセスすることができます。ファイルをSharePoint

Onlineに保存することにより、Office製品から共有のためのメール送信やアクセス権

限の設定が可能になり、簡単にそして安全に共有を行うことが可能です。

また会社全体のポータルサイトやプロジェクトチームごとに共同作業のための掲示

板、ドキュメントライブラリ、メンバー間のコミュニケーションのためのソーシャル

サイトをテンプレートから簡単に作成することができます。

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┃5┃Lync Online

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Lync Onlineでは在籍確認やチャット、オンライン会議(大規模なテレビ会議システ

ムではありません)が提供されます。資料もOffice上で共有しながら会議ができるの

で資料配布や会議の準備がスムーズです。

また連絡したい相手の状況をExchange Onlineの予定表と連携した在籍確認機能で

確認でき、相手が連絡可能であれば通話やチャット、メールで連絡をとることができ

ます。デバイスも様々なものを利用することができるので、外出中のメンバーの参加

も可能です。

今回のニュースではすべてを紹介できませんが、Office 365にはたくさんのプラン

があり、当然ですがプランにより利用できる機能と金額が変わります。今回の記事で

紹介したようなサービスを利用しようとすると、1ユーザーあたり年間おおよそ

22,000円くらいのコストがかかります。単なるOfficeアプリケーションとして考え

るとプリインストール版のOffice Personalは20,000円前後ですので高いと感じてし

まうかもしれませんが、このサービスの導入はデータの保存場所やグループウェア、

社内設置するサーバー本体の費用、ワークスタイル等をトータルして検証しなければ

いけません。XPサポート終了問題で皆様のパソコン環境が一新されますので、パソコ

ンの利用方法の一新も是非弊社担当営業と検討してみてください。

パスワードのお話

1月 31

つい先日2014年になったと思っておりましたが、あっという間に1月も終わりです。

既に「明けましておめでとうございます」という感じではありませんが、本年もみな

さんに有益な情報を配信してまいりますので、よろしくお願いいたします。

今回はセキュリティの話、特にパスワードについてご紹介します。

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┃1┃安易な(脆弱な)パスワードランキング

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パスワード管理ソフトメーカーのSplashDataがまとめた2013年版脆弱なパスワードラ

ンキングが発表されました。

こちらのランキングは盗まれてインターネット上に公開されたパスワードを分析した

結果となります。

ランキングのトップ10が以下の通りです。

1位:123456

2位:password

3位:12345678

4位:qwerty

5位:abc123

6位:123456789

7位:111111

8位:1234567

9位:iloveyou

10位:adobe123

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┃2┃それぞれを見てみると

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1位は「123456」なのですが、近年ずっと不動の1位は実は「password」でした。

全体を見てみると数字だけの入力が多くしかもわかりやすい数字ばかりです。

今ではサイトによってはパスワードに数字だけではなく英字が入っていないと

パスワードとして認められない場合などもありますので今後このようなパスワード

は減っていくと思われます。

また、4位の「qwerty」についてこのパスワードを設定している人が多いのはなぜか

最初は疑問に思ったのですが、キーボードを見て納得しました。

キーボードQの文字から順番に右に移動すればこの文字列となります。

(一般的なキーボードの場合)

皆様が上記のようなパスワードをもしご使用しているようでしたら、今すぐにでも

変更されることをお勧めします。

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┃3┃パスワードは出来ればサービスごとに分ける

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皆様もクレジットカードを使用したインターネットでの買い物や銀行の残高確認な

どブラウザを利用して様々なサービスを受けていると思います。

その際に各サービスを新規で使用する場合、必ず登録するのがIDとパスワードです。

様々なサービスを使用している場合、パスワードをすべて同一のパスワードにする

ことは危険です。

理由として、仮にどれかのサービスでIDとパスワードが流出してしまった場合、悪

意ある者はそれを流用してあらゆる他のサービスへログインを試みようとするから

です。

他のサービスとパスワードが同一ですとそのままログインが可能となってしまい

アカウントの乗っ取り(なりすまし)などの被害が発生します。

「自分のパソコンはセキュリティソフトも入れているので大丈夫」と思う方もい

ますが、流出するのはそれぞれのパソコンからではなく大部分はサーバからの流出

です。

(個人パソコンからの流出ももちろんあります)

Webサービスの場合、サーバからパスワードが流出して他のパソコンからログインを

試されてしまうと個人のパソコンは全く関係なくなってしまいます。

可能な限り各サービスごとに別々のパスワードを登録・管理されるのをお勧めします。

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┃4┃パスワード管理の方法

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各サービスのパスワードを別々に登録することに対して、「登録したパスワードを忘れ

てしまう」「管理が面倒」などの印象をお持ちだと思います。

パスワードを管理する方法はいろいろありますが、代表的なものをご紹介します。

■パスワード管理ソフトの導入

有料・無料含めて多数のパスワード管理ソフトがあります。

このソフトにすべてのIDとパスワードの入力を行い、必要な時にこのソフトにログイ

ンしてパスワードを確認するソフトです。

ソフトのログインIDとパスワードさえ覚えていれば他のパスワードを忘れてしまって

いてもパスワードの確認が可能となります。

ソフトによってはスマートフォンとの同期や暗号化などに対応しているものもあります。

■情報処理推進機構のおすすめする管理方法

IPA(情報処理推進機構)とは独立行政法人でIT分野の強化を図る機関です。

IPAが去年8月にパスワードの管理方法の具体例を発表しています。

・リスト化

上記のパスワード管理ソフトに似ていますがそれぞれのパスワードをエクセルなどで

リスト化してそのファイル自体にパスワードを設定を行う。

・IDとパスワードを別々のファイルに分けて保持する

ID、サービス名とパスワードを別々に分けて保存します(例:ID、サービス名を紙に

記録しパスワードをスマートフォンなどに記憶させるなど)片方が紛失してもすぐに

は不正ログインが行えないようにするのが目的です。

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┃5┃最後に

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サービスを提供する側もID・パスワードの登録に対して変わってきているように感じ

ます。

例えば、サービスの登録時にID・パスワードの入力の他に別のメールアドレスの登録も

行います。

サービスにログインする際にID・パスワードを入力してログインをすると、登録したメ

ールアドレスに数字(文字)が記載されたメールが届きます。

そのメールに記載されている数字(文字)をパスワードの他に入力して初めてログイン

が可能となります。

このようなサービスを2重認証(2段階認証)と言いますが、Googleをはじめとしてこの

認証を行うサービスが増えてきました。

このようにサービス提供者側もいろいろな方法で不正ログインの対策を立てています。

多数のサービスを使う上で全て異なるパスワードで運用するのは非常に面倒なことです

がセキュリティの観点からもお勧めします。

今一度皆様が使われているサービスのパスワードを確認してみてはいかがでしょうか。