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効率的・効果的・リーズナブルに情報共有を行う方法(その2)

7月 01

今回のニュースは、弊社で現在進行中の極秘(?)プロジェクトについて、
いくつかをかいつまんでお知らせしようと思います。

 先月このコラムでお伝えした、いわゆるグループウェア・アプリケーション
ソフト「Microsoft Windows Small Business Server 2003」(以下、「SBS2003」
と略)この製品コンセプト、コストパフォーマンスの素晴らしさは、相当高いレ
ベルにあるものと思われます。
しかし弊社では、まず皆様にお勧めする際に、もっと実際的な活用方法をご提案
できるように、ということで、今回は弊社自身でも導入を開始しました。

 こういったアプリケーションソフトは、セットアップだけして「はいどうぞ」
という具合に出来るものではありません。
いえ、それ以前の問題として、使い方に「ただ一つの正解」がある訳でもないの
です。

 皆様の会社の業務内容や、現在の状況に応じて、また将来性を踏まえた上で、
どのように運用していくかが、「導入して良かった」のか、「あまり効果が無
かった」のか、成否の分かれ目になると言っても過言ではありません。

 そういった意味では、「ソフトの購入」と「運用の計画」は、どちらも重要な
内容であり、表裏一体であるといえます。

 不幸中の幸い(?)にして弊社は小規模な会社です。大会社と違ってこのよう
な実験には「軽快なフットワーク」で対応が出来るのが強みなのです。

 そこで今回は、弊社でも「SBS2003」を導入し、同時に社内のパソコン体制も
全面的に見直すことにしました。

 とは言っても、弊社はまがりなりにも「コンピュータによる効率的なシステム
運用を提案する」会社です。当然いままでも「社内・社外の電子メール」、
「社員のスケジュール管理」、「お客様情報の共有」等などは、それなりに利用
してきました。
商売上、これらは「コンピュータ業界の常識」でもあり、少人数で効率的に仕事
をするためには、欠かすことの出来ない「道具」として「有効に活用してきたつ
もり」だったのです。

 しかし、今回の「SBS2003」導入時に、ちょっと業務内容を見直ししてみると、
あるわあるわ、重複データや陳腐データの数々・・・・
正直、このコラムに載せることがためらわれるほど、無駄なデータやシステム運
用があったのです。
 もちろん、「SBS2003」を導入したからといって、明日から「超効率的」な会社
運用になる訳でもありません。
 まずはどのようにデータをまとめていくか、お客様へご提案している内容を、
弊社自身の問題として考えていくアプローチをとりました。

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1.社内のスケジュール管理について

 みなさんは、各担当者の行動予定をどのように把握されていますか?
一番一般的なのは、外出直前に担当者がホワイトボードへ行く先を記入するパター
ンですね。外出先で突発的に予定が変更となった場合は、会社へ電話し、誰かに
ホワイトボードを書き直してもらう方法です。

しかし、この方法では社内にいる人から「今日の外出予定」しか見えません。
こういった事を少しでも解決すべく、弊社では「SBS2003」導入以前から、全員の
外出予定をパソコンで集中管理するようにしていました。ですからお客様から不在
担当者の明日の予定を聞かれても、とりあえずお答えできる仕組みには、なってい
たのです。

 ただ、いままでの方法というのは実は「わざわざ」みんなが見るスケジュール表
に、自分のスケジュール表から必要箇所を転記する、という行為をおこなっていま
した。

 したがって、予定に変更があっても、自分のスケジュール表だけを変更して、共
有スケジュールを変更し忘れていた、などの弊害も発生しています。

 そこで今回の「SBS2003」導入より、視点を変更し、自分自身のスケジュールを、
みんなに見せる(公開する)よう、運用方法を取り決めしたのです。

 この方法だと、個人が管理しなくてはならないスケジュール表が1つになるので、
操作面が非常にシンプルになります。また外出以外の仕事内容も同じスケジュール
表に書き込むことにより、突発的な打ち合わせが必要になる場合でも、全員の作業
の合間に時刻を調整したりすることも可能となったのです。もちろん必要に応じて
上司が簡単な業務日報としてもこれを活用が可能です。

 さらに弊社ではこの「SBS2003」スケジュールを外出先や自宅で、もちろんパソ
コンでも携帯でも確認・変更を出来るように設定しました。こうすることにより、
まさに「いつでも」「どこでも」最新スケジュールの共有が可能になったのです。

 まっさきに「SBS2003の導入効果」が感じられたのも、この運用によってでした。

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2.お客様の台帳(基本情報)管理について

 おかげさまで設立から9年を経過させて頂き、協力会社を含めたお取引先の数も
200社位になりました。これは皆さんの会社からみれば、かなり少ない数では
ないでしょうか?

 この位の取引先件数ですが、今回の運用で問題になったものの一つが、「取引先
情報の統一と共有」だったのです。

 実は今までも「取引先情報の統一と共有」はおこなっており、あるお客様への
提案書や見積書、請求書などは誰が見てもわかるような仕組みになっていました。
この運用は会社設立時から確立しており、弊社の数少ない「自慢」データとなって
います。

 しかし気がつくと、「お客様の台帳(基本情報)管理」はこんなことになってい
ました。

1)請求書を発行するための得意先情報
  →弊社製のWindows版システムでサーバ一括管理。例外処理は担当者の記憶
2)発注書を発行するための仕入先情報
  →弊社製のWindows版システムでサーバ一括管理。例外処理は担当者の記憶
3)上記以外の取引会社情報
  →弊社製のMS-DOS版システムでサーバ一括管理
4)取引先相手の担当者情報(氏名、メールアドレスや携帯電話番号)
  →各担当者のパソコン内に登録してあるアドレス帳などで個別管理
5)個人の所有する名刺
  →各担当者の机内に重要保管(?)
6)年賀状情報
  →年賀状発行専用パソコンに登録し、年1回見直し。出し忘れ多数・・・・

 いわゆる、データは全て「目的別」にバラバラの管理になっているのです。
年賀状シーズンになって、データの一斉見直しするときなどは、自分達の業種は
なんだったか、疑いたくなってしまいますね・・・・

 そこで、こういった情報を「基本的には」集中管理することにしました。
「基本的には」としたのは、「SBS2003」自身は請求書発行も年賀状発行もサポート
していません。今回はこの「SBS2003」で集中管理した情報を、各必要システムへ
機械的に変換「コンバート」してから使用する、というルールにしたのです。
この「コンバート」についてもある程度の技術が必要となりますが、とにかく最初
は社内で、「何が最新情報か?」という規定を確立したかったのです。

 まだ、この方法の効果は体感していませんが、弊社の担当者が出張や欠勤している
場合でも、お客様のご担当者への連絡方法などが、集中管理されている、という事は
とても「安心できる状態」になるのではないかと期待しています。

 もともとは大事な顧客情報(会社の資産)が、あちらこちらに散在している、と
いう事態も、もっと早くから管理すべきではなかったかと反省しております。

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 いかがでしたか?
発表するスペースの関係で、かなり要約した表現をしてしまい、内容が把握しにく
かったかもしれません。

 冒頭に申し上げたように、「これが正解」というものではありませんが、グルー
プウェアアプリケーションを活用して、どのような運用を行うか、弊社の(まだ
100%成功とは言い切れません。むしろこれから始まる)事例をご紹介させて頂き
ました。

 「SBS2003」は、ただ無計画に購入して良い類のソフトではありません。しかし
その効果は、「やらなくては実感できません」

 弊社でもこれから、まだまだいろんな方法で活用していこうと考えております。
また、効果的な使い方は、このコラムで発表させていただこうと思います。

 ぜひ、皆様のオフィスの効率化。弊社までご相談ください。
実際にシステム導入で苦労した、精鋭(?)スタッフがお邪魔させて頂きます。

                                  (井関)

効率的・効果的・リーズナブルに情報共有を行う方法

6月 01

皆様、こんにちは。
気温もどんどん上がり、暑くなってきまして、夏が好きな人は「ワクワク」、嫌いな
人は「ウンザリ」と感じ始めていることと思います。私は「とりあえず夏バテだけは
しないように気をつけよう」と思っている今日この頃です。

 さて今回のニュースは『効率的・効果的・リーズナブルに情報共有を行う方法』と
いうことで、「Microsoft Windows Small Business Server 2003」という製品につい
てご紹介させていただきたいと思います。既に雑誌等や私どものセミナーにご参加い
ただき、内容をご存知の方もいらっしゃると思いますが、簡単に「Windows Small Business Server」のご説明させていただきますと、「Windows Server」をベースと
いたしまして、その上で動作する、「Microsoft SQL Server」や「Microsoft
Exchange Server」などのサーバーアプリケーションがセットになって1つのパッケ
ージとして販売されている製品です。

 「Microsoft Windows Small Business Server 2003」は「Microsoft Windows Small Business Server 4.5」、「Microsoft Windows Small Business Server
2000」に続いて3代目の製品になるのですが、過去2製品と比較するとかなり導入しや
すいよう製品化されています。以前のサーバー製品は、複数あるサーバーアプリケー
ションを1つにまとめて、「金額的にそれぞれ単品で購入するよりリーズナブルに購
入できる」という感じの製品で、しかもセットの内容も1種類しかなく、実際に使う
機能を考えた場合には単品で購入したほうが良いというケースも多々ありました。
 では、今回の「Microsoft Windows Small Business Server 2003」がどういった製
品なのかといいますと、一言で言えば[中小企業のIT環境構築を目的としたサーバー
製品]ということが言える製品で、「Windows Server 2003」を中核として、グルー
プウェア/メール機能を持つ「Exchange Server 2003」や、情報共有を効率よく行う
ための「Windows Share Point Services」、リモート管理機能やリモートアクセス
機能、またFAX送受信機能などを統合してすぐに利用できるように構成された製品で
す。また、Editionも2つ用意されており、前述した基本機能構成の『Standard
Edition』と、さらにデータベース管理機能を持つ「SQL Server 2000」やファイアウ
ォール/プロキシサーバー機能を持った「Internet Security & Acceleration Server 2000」などを組み込んだ『Premium Edition』があります。

 推定小売価格は『Standard Edition』が11万円、『Premium Edition』が28万円
(いずれもアクセスライセンス5CAL付)となっております。ちなみに、通常の
「Windows Server 2003」はアクセスライセンス数5CAL付で15万円となっており、
5CALでいい場合は、「Windows Server 2003」を購入するよりも、
『Standard Edition』を購入したほうが安く導入することが出来ます。
 こう聞くと、「普通のWindows Server 2003を導入するメリットがないのでは?」
と思ってしまいますが、「Windows Small Business Server 2003」は「Windows
Server 2003」と比較して、最大クライアント(アクセス)数が無制限に対して75ま
で、対応CPU数が4CPUに対して2CPUまでという制限があり、大規模なネットワークは
構築できません。また、複数製品が1パッケージとなっている製品なので、CAL(アク
セスライセンス)が「Windows Server 2003」より高価に設定されています。
「Windows Server 2003」だけの機能しか利用しないとしても、5CALで使用する場合
は「Microsoft Windows Small Business Server 2003」を購入したほうが金額的に有
利になりますが、10CALで使用する場合は「Windows Server 2003」を購入したほうが
金額的に有利になるという、複雑な形態になっておりますので、詳しいライセンス形
態は、どうぞ弊社の担当までお問い合わせください。

 次に機能的な面ですが、「Windows Server 2003」で出来ることというのは、サー
バーでのファイル共有とプリンタ共有しかできませんが、「Windows Small Business Server 2003」は前述したように導入するEditionによりますが、様々な機能を利用
することができます。『Premium Edition』のデータベース機能は、それに付随して
アプリケーションが必要になりますし、ファイアウォール機能はルーター等で代替し
ている環境が多いと思いますので、今回は『Standard Edition』で実現可能な機能で
特に有益な機能をご紹介いたします。

 最初は、なんと言っても、「Exchange Server」のグループウェア機能とメール機
能ですが、メール機能はインターネットサービスプロバイダを利用しているお客様が
ほとんどだと思います。したがいまして、特にグループウェアの機能についてご説明
したいと思います。グループウェア全般のお話としては2003年12月号に掲載していま
すのでそちらご覧いただくことといたしまして、今回は「Windows Small Business Server 2003」に特化してご紹介いたします。
 「Exchange Server 2003」は基本的に、「Microsoft Office Outlook 2003
(「Small Business Server」には付属でついてきます)」と組み合わせて利用する
ことにより下記のような情報共有を行うことができます。
 
 1.メールの送受信(社内メール・社外メール)
 2.スケジュールの共有
 3.連絡先の共有
 4.仕事リストの共有
 5.電話メモの共有

この中で特に便利と感じるのが、スケジュール共有です。これは各個人が「Outlook
2003」を利用して管理している予定を簡単に共有することができ、各個人の予定を
並べて表示することによりホワイトボードで管理している予定表と同じことがコンピ
ューター上で可能になります。この機能により電話がかかってきた際に、電話を受け
た方は自分席にいながら他の人のスケジュール参照が可能なので、素早い応答をする
ことができます。

 次に便利と感じるのは電話メモの共有で、これも前述のスケジュール同様、電話を
受けた際に預かった〝伝言メモ〟を自分の席にいながら相手に残せるので、いちいち
席を立つ手間が省けます。また外出中の担当者から社内へ電話がかかってきた際にも
自分の席にいながら、その担当者へどのようなメモがあるのかを確認し伝えることが
可能です。
 また、「グループスケジュール」という機能を使うことにより、グループに所属し
ている担当者の空き時間が参照できるので、時間調整を簡単に行うことができます。

 「Windows SharePoint Services」は、サーバーの共有フォルダで管理、共有する
のが一般的だったフォルダ管理、ファイル共有をWebのポータルサイトとして行うこ
とができ、ブラウザを利用して社内情報の共有を行うことが出来ます。誰がどのファ
イルを作業中かなどの作業状態もブラウザで確認できるので、効率よくファイル共有
を行うことが出来ます。

 「リモート管理機能やリモートアクセス機能」は社内または社外から、他のパソコ
ンのメンテナンス作業や、自宅のパソコンから会社のパソコンへアクセスして、会社
のパソコンを操作することが可能になります。この場合、社外からのアクセスを行う
ためには常時接続されているADSL以上の回線と、固定IP(インターネット上の固定住
所)が必要になります。

 「FAX送受信機能」は文字通りの機能で、パソコンで作成した文書を印刷すること
なく、そのまま送信先へFAX送信することが可能になります。これは当然今までも可
能でしたが、「Windows XP」以前のOSでは別途ソフトウェアを購入する必要がありま
した。また、OSが「Windows XP」でも、各パソコンにモデムという装置が必要だった
のですが、「Small Business Server」の場合にはサーバーにだけモデム装置を取り
付けることにより、全ての端末からFAXを送信することが出来ます。FAX受信もサーバ
ーで行うことが可能となり、受信したFAXはイメージとしてサーバー内に保存されて
いますので、誤って捨ててしまった場合などにも再度印刷をすることが可能になりま
す。

 このようにサーバーで様々な情報を管理していきますので、当然〝バックアップ〟
というものがとても重要になってきますが、「Small Business Server」はバックア
ップ機能も使い易く充実しているので安心です。

 細かく便利な機能を紹介しいていくと、まだまだたくさんあるのですが、
基本Editionでも実現可能な、魅力ある機能を今回はご紹介させていただきました。

 やはり、上記のような環境で一番便利に感じるのは、会社で使用しているパソコン
の情報と、自宅で利用するパソコンの情報が一緒である(会社からも自宅からも同一
の場所にアクセスするため)ということです。金曜日に次の週の予定を決める時間が
無かった時なども、週末の休みに自宅からゆっくりとスケジュールの確認や予定を決
めることが出来ます。もっともその前に出来ているのが理想ですが。。。
 先日、朝起きると体の調子が悪く、ちょっと遅れて出社をしようと思い会社に連絡
を入れた後、自宅からスケジュール、仕事のTO DOを確認すると午前中にFAXをしなく
てはいけない資料作りがありました、とても急ぎの重要な資料というわけではありま
せんでしたが、とりあえず会社にもう一度電話して自分の机の上のパソコンの電源を
入れてもらい、自宅パソコンからアクセスして資料を作成後、そのままお客様へFAX
を送信しました。「いよいよこういう環境・時代が来るのかな」としみじみと思う出
来事でした。

 弊社でのデモや、お客様のところへお邪魔してのデモも可能です。是非一度ごらん
になってください。業務効率化のヒントが必ず見つかります。

                              (Black Knight)

使いやすい動作環境は自分自身で手に入れるもの♪ ~Windows XP

5月 01

今回はWindowsXPユーザーの前に立ちはだかる『ありがた迷惑』な設定項目についてのお話です。特に、いろいろある設定項目の中でも許すことのできない『重い』設定を解決するためのヒントを御紹介させていただきたいと思います。

 WindowsXPの動作が重い大きな原因はWindowsXPのシステム構造にあります。その中の『ありがた迷惑』な重い機能が勝手に動いていることが多いものです。たとえばシステムアイドル時(作業をしていない状態の時)にハードディスク内の全ファイルのインデックスを作成して、ファイル検索を高速化する『インデックスサービス』という機能があります。自分でファイルをどのフォルダに保存したかわからなくなりがちな人ならこのサービスを有効にしておく方が良いでしょう。ただしインデックスサービスを有効にしておくとパソコンの動作が遅くなる原因となります。普段あまり検索機能を利用しないようであればインデックスサービスはオフにしておくことをお勧めします。仮にオフにしたとしても検索機能自体は利用できます。

 【インデックスサービスの設定方法】 
   ①【スタート】メニューの【検索】で検索画面を開きます。
   ②【設定を変更する】をクリックします。
   ③【インデックスサービスを使う(ローカル検索を速くする)】を
    クリックし【インデックスサービスを有効にしますか?】という
    項目で有効/無効を切り替えます。

 また、アプリケーションを起動したままWindowsをシャットダウンしようとするとたまに『応答なし』の状態になり、強制終了をうながすダイアログが表示されます。初期設定ではこの強制終了ダイアログが表示されるまでの待ち時間が『20秒』に設定されています。レジストリを変えてこの待ち時間を短くすればシャットダウンを高速化することができます。『ミリ秒』単位で表記されているので現在の『20000』を『1000』に変更し待ち時間を『1秒』ぐらいにしてみてはいかがでしょうか

 【応答のないプロセスの待ち時間を減らす設定方法】
   ①【スタート】メニューの【ファイル名を指定して実行】を開き【regedit】
    と入力し【OK】ボタンを押下してレジストリエディタを開きます。
   ②向かって左のナビゲーション領域から
【HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControl】の
    【WaitToKillServiceTimeout】をダブルクリックで開きます。
   ③【値のデータ】を初期設定の『20000』から『1000』に変更します。

 次にネットワークの設定方法におけるヒントを御紹介します。『マイネットワーク』には現在LAN内で共有されているフォルダとプリンタの一覧が表示されます。初期設定ではマイネットワークを開くたびに共有フォルダを検索するため、ネットワーク内のパソコンや共有ファルダ数が増えると開くのに時間がかかるようになります。そこでマイネットワーク内の自動検索を無効にすることをお勧めします。

 【マイネットワークの自動検索機能を無効にする設定方法】
   ①【マイネットワーク】を開きます。
   ②【ツール】-【フォルダオプション】を開きます。
   ③【表示】タブから【詳細設定】の中から
    【ネットワークのフォルダとプリンタを自動的に検索する】の
    チェックボックスを外してください」。

 続いてWindowsXPの起動の遅さを直す方法を紹介します。これに関してはマイクロソフトの純正ツール(Bootvis for WindowsXP)を使用することで直すことができます。もともとは起動プロセスをチェックしてレポートを作成するためのツールですがレポートを基に起動を高速化する機能もあります。ただし、Hyper-Treading対応のPentium 4ではレポート作成機能が正常に動作しないためこのツールの使用は避けた方がよいでしょう。Bootvis希望の方は一声かけていただければ保守訪問時にお持ちします。また、以下のサイトからもダウンロード可能です(英語ページ・・・)

 【起動を高速化する設定方法】
   Bootvis入手アドレス
http://www.softpedia.com/public/cat/12/2/12-2-1.shtml
   ①Bootvisを起動します。
   ②【Trace】-【Optimize System】を選択します。
   ③再起動を促すメッセージが表示されるので【Reboot Now】を
    選択してください。
   ④再起動後、【Bootvis Optimizing…】ダイアログが表示される
    ので自動的に消えるまで一切パソコンの操作をしないようにして
    ください。
   ⑤数分程度で④のダイアログボックスが消え最適化が完了します。

 最後にインターネット閲覧の高速化について紹介します。『ブロードバンド回線を引いたのにWebサイトがさくさく表示できない』と感じている人は多いと思います。特に画像がたくさん貼られているページだと表示が遅くなりがちです。ブラウザでWebページを見るときはページ本体のHTMLやスタイルシート、さらにページ内に貼りこまれている画像一つ一つが別々に送られてくるものです。そのため一つのページを表示するには複数の『コネクション』が必要となるわけです。しかし、IEの初期設定では同時に2つまたは、4つのコネクションしか使えないようになっているため、いくら回線速度が上がってもWebページを表示するのに時間がかかってしまう現象が起こるわけです。そこでIEのコネクション数を『16』程度に増やすことをお勧めします。ただし、あまりこの値を大きくしすぎてもWebサーバー側に負荷がかかるため大きくすれば良いというわけではありません。また、ダイヤルアップ接続やISDNなどのナローバンドでは逆に表示速度が落ちることもあるので設定しない方が良いでしょう。

 【インターネット閲覧の高速化するための設定方法】
   ①【スタート】メニューの【ファイル名を指定して実行】を開き【regedit】
    と入力し【OK】ボタンを押下してレジストリエディタを開きます。
   ②向かって左のナビゲーション領域から
【HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\
     Internet Setting】を開きます。
   ③右側のトピック領域内のあいている場所にて右クリックメニュー
    【新規】-【DWORD値】を選択して以下の名前を入力します。
      『MaxConnectionsPerServer』
   ④③で作成したDWORDをダブルクリックして開き『表記』を『10進』に
    チェックして『値のデータ』に『16』と入力し【OK】ボタンを
    押下します。
   ⑤同じ場所に同様に『MaxConnectionsPer1_0Server』というDWORDを
    作成し『表記』を『10進』、『値のデータ』を『8』に設定します。
   (HTTPプロトコルの旧バージョン用設定で④の半分の値を入力します)

 以上、簡単ですがWindowsXPを高速に使用することに着目した設定方法を紹介させていただきました。実際に購入されて使用することによってわかるWindowsXPの便利な機能と重たさ。自分自身ノートパソコンを使用しているため電源管理が強化されたWindowsXPの機能は重宝していますが(休止状態の利用 くわしくは02/01月号【さらばいとしのWindows98/Me~】のなかのⅢ、Ⅳ参照)起動の重たさだけとるとWinows98の軽さがなつかしいものです~               (Nao.H)

システムと携帯メール連携活用術の例

4月 01

外もだいぶ暖かくなり雪も溶けて春を感じる今日この頃です。今回ニュース担当は
一応入社1年を迎えた私が書かせていただきます。初めに、入社一年を迎えての感
想を一言書こうと思います。弊社へ入社時は、システムを組むにしてもパソコンを
扱うにしても、知識不足で、毎日大変でした。新人には当たり前の事ですが。そん
な中、先輩方の優しい(?)指導の下、なんとか1年を迎えれました。この場を借り
て、お礼を申し上げたいと思います。そこで、入社1年目の私が特に弊社のシステ
ムで便利と感じたものを改めてお伝えできればと思います。

 日頃、私は事務所にいる時は電話を取ることが多いのですが、先輩達は、とっても
外出が多いです。弊社では担当者が留守中にお客様から電話が来た場合、担当の先
 輩へ携帯メールにて電話があった事を伝えています。

 <伝言メールを送るまでの工程~システム導入前~>
   ※必要な時は、お電話口で折り返しの電話番号を聞く。 
  1.弊社販売管理システムを立ち上げる。
  2.弊社販売管理システム(得意先情報)から電話番号を調べる。
  3.メールソフト(OUTLOOK等)を立ち上げる。
  4.内容(どこの誰からお電話あったか等)+調べた電話番号を入力する。
  5.担当の先輩のメールアドレスを探し、宛先に設定する
  6.メール送信

 上の作業を電話が来て担当者さんが留守の度毎回行うので、作業時間を以外と取ら
 れてしまっているように私は感じます。しかし、先ほどの作業を全部省略して、
 「電話で電話番号や内容を話せば時間かからないじゃないか」と思われるかもしれ
 ません。確かに時間は一番短縮できますが、問題は電話を受ける側の外出先の担当
 者です。

 ・外出先の担当者が打ち合わせ中等、電話が取れない状況にいる場合
  当然ですが電話がつながらないのですから、電話を受けた人は電話がつながるま
  で何度も何度も担当者に電話しなければならないですね。
 ・外出先の担当者に電話はつながったが、メモを取れない状況にいる場合
  運転中など、無理にメモを取って事故を引き起こしたら・・危険です。
  また、「運転中だから電話番号メールで送って」と言われたのであれば、電話を
  受けた人は結局メールを作成するのに手間がかかりますね。
 ・電話連絡だと経費がかかる
  携帯の通話料金が低下していますが、メールにはまだかなわないでしょう。
  また、電話連絡でメモの準備等外出先の担当者が電話が来るたび行えば、通話料
  金はかさむ一方です。

 こんなときに、弊社販売管理システム(顧客情報、担当者のメールアドレス)とメー
 ルソフト(OUTLOOK等)と連携させる事により、簡単に担当者へのメールを作成でき
 送信することが出来るシステムを開発いたしました。『メール作成支援システム』
 です。実際好評で、すでに導入されている企業もあります。
 下は、電話を受けた人の作業になりますが、大幅に短縮されています。

 <伝言メールを送るまでの工程~システム導入後~>
  1.弊社販売管理システムのメール送信プログラムで得意先コードを入力します。
  2.送信内容をシステムが作り上げているのでそれの最終チェック
   (電話があったお客様の名前、用件等入力する場合はここで入力)
  3.送信

  →これで、外出先の担当者の携帯には、
   得意先企業名、電話があったお客様名、電話番号、電話を受けた人の氏名、用
   件等の内容が明記されたメールが届きます。

 電話を受けた人のメリット
  ・電話を受けたとき折り返しの電話番号を毎回聞かなくてすみます。
  ・電話でお客様の折り返しの電話番号を聞かなかった時、お客様の電話番号を調
   べなくてすみます。
  ・メール作成時、入力する内容が大幅に減少し、メールが簡単に作れます。
   ※得意先の電話番号、得意先の企業名、担当者のメールアドレス、電話を受け
    た人の名前まで、システムの方で探してメール内容へ取り込んでくれるので
    入力する文字数が大幅に減少し、時間の短縮へつながります。

 メールを受ける側の外出先の担当者さんのメリット
  ・メモを取る手間が省けます。
  ・ワンクリックで、電話ができるようになります。
   ※これは、携帯メールの便利な機能で、電話番号を携帯メールへ送ると、電話
    番号の部分が青文字へ変わり、そのままワンクリックで電話できます。
  ・電話が出れない状況でもメールに内容はすべて書いてあるので、お客様からの
   電話を取りこぼしません。
  ・携帯電話の通話料金が減るので、コスト削減へつながります。

 弊社のシステムだけにこだわらず、EXCEL,WORD,OUTLOOK等何にでも言える事ですが
 今あるシステムを、これからも同じ使い方をするだけではなく、すでにあるシステ
 ムと機能を連携させることにより、アイディア次第では便利な新しい機能を追加し
 て行く事も可能となります。これからも弊社は様々な新機能を皆様にご紹介してい
 きたいと思います。又、皆様からも新機能開発の種となるアイディアを頂ければ、
 幸いです。これからもよろしくお願いいたします。
                                   (ai)

第一回セミナー開催いたしました。

3月 01

先日、弊社と石丸会計事務所、村上公認会計士税理士事務所との共催で「IT利用
における現状の問題点と今後の課題」と題しましてセミナーを開催させていただきま
した。振り返ってみますと、弊社にとっては初めてのセミナー発表ということもあり
、内容や話し方を考えるという普段と違う難しい作業で、社員一同準備には試行錯誤
の連続でした。
 今回私が担当させていただいたテーマは「ホームページの活用法とセキュリティ」
についてということで、普段から自社(https://www.sc-ltd.co.jp)やお客様のホーム
ページの構築、自社メールサーバーの管理を行っていましたので、比較的楽な分野だ
とのんびり構えており、当初は横文字を使用したインターネット技術の説明や最新セ
キュリティ情報など、普段皆様にお話したいことをそのまま伝えようと思い、資料を
作成しておりました。しかし、セミナーを聴く側にとって「今、なにを知りたいのか
」を考え、最終的にはホームページの活用について時間を割く構成となりました。
 今回ちょうど良い機会でしたので改めてホームページについて勉強すると、技術面
ではない視点で、ホームページについて書かれている良いページを見つけましたので
、そのページに記載されていた文章をそのまま掲載させていただきます。

「この際、自己満足は脇において、利用者サイドから徹底的にチェックをしてみたら
どうだろう。ネットでの情報の本質は「文字」あるいは「言葉」だと思う。それがス
プラッシュ画面あるいはアニメ、あるいは動画コンテンツに置き換えられることの、
プラス、マイナス面を冷静に考えてみよう。ネットが空気や水のような存在になるブ
ロードバンド時代だからこそ、「自己満足のウエブ」からの脱却こそが緊急の課題の
はずである。」

 この言葉を頭に叩き込み、重点的に「ホームページの活用方法」をご説明したつも
りです。私としても再度勉強したことで、一皮むけたようなきがします。
 早速セミナー前に自社のホームページも自分なりに批評しながら見直しをおこない
ました。テーマとして気をつけた点としては、「見ていただいた方に何かひとつでも
情報を得てもらいたい」ということを重点において作成いたしました。
 これからは石丸会計事務所、村上公認会計士税理士事務所の知識もお借りしてIT税
制などお得な情報なども載せて、より情報発信を行えるページを作りたいと思います
。ご期待ください。
 少し、セミナーで説明が足りなかった部分の「セキュリティ」についての補足をさ
せていただきたいと思います。お客様に「危ない!」といくら警告しても、やはりほ
とんどの企業は事故にあってから修正するようです。最近ニュースになったヤ○―BB
やジャパ○ットたか○のように。
 セキュリティ対策はなにも「ハッキング」など技術的なものだけではありません。
「この人はこのフォルダを見てもかまわない」などといったものも立派なセキュリテ
ィ管理です。
 今回は、コンピュータの面からみたセキュリティについて一度見ていただきたいホ
ームページがあるのですが、これはセキュリティに関してのチェックを行ってくれる
ホームページです。ウイルス駆除ソフトは入れていると思われますがセキュリティは
いかがでしょう?

   http://www.symantec.co.jp/region/jp/securitycheck/index.html

 結果はいかがでしたか?もし、危機を感じたら弊社にご連絡ください。
再度お客様とお話をさせていただき、今回のセミナーについて感想をお伺いしたとこ
ろ、全体を通して評判がよかったのはやはり、エクセルのピボットテーブルでした。
もちろん、皆様の立場や環境によって視点は変わりますが、身近にあるツールでこん
なに簡単に情報を分析できるということで驚かれていたようです。
 ただ、興味は見る方々違いまして、営業部の方はやはり、営業ツールの案件管理シ
ステムに興味をお持ちいただき、管理職の方などは本店支店間や全社を通じての情報
共有という形環境を実現するためのSmall Business Serverを使用したグループウェ
アの使用方法の反応がよいようです。
 私個人、今回全体のセミナーを通して思ったのは「全てひとつのアプリケーション
で行うのではなく複数のアプリケーションを適材適所に如何に絡み合わせて使用する
か」ということです。
 私たちも、この流れなら「この商品とこの商品」というお客様に役立つ勉強をおこ
なっていきます。
 また、これからもセミナーの内容に関して皆様の意見を取り入れ、より良く、そし
て皆様が「行って勉強になった」と思われるようなセミナーにしたいとおもいます。

                                  【たけ】
お詫び
2月中にニュースを投稿できませんでした。申し訳ありませんでした。

うっかりパンクしてしまったパソコンの応急処置について

1月 01

最近、皆様からよくご相談を受けるのが「ハードディスクが一杯になってしまった
」というトラブルです。
 パソコンを購入して2~3年、そろそろ新しい機種も気になる頃ですね。ところが
突然Windowsから発せられる「ディスク容量が不足しています」という無常な警告
メッセージ。忙しいときに限っておきるのは何故なんでしょうね。

 根本的にパソコンの容量が不足してしまったら、機材の追加や交換が必要である
のは言うまでもありません。
 でも案外「小手先」の技術で、当面の容量不足を解消できるというケースも決し
て少なくはないのです。

そこで今回ご紹介するのは、「知っているとちょとお得な技術情報」です。

 ここ1~2年のパソコンは記憶容量も飛躍的に大型となりましたので、容量が不
足するなんてことはあまりないようです。そこで今回は3年程度前に発売されていた
「Windows98」搭載機にターゲットを絞り、お話を進めていこうと思います。
(他のWindowsでも基本的な考え方は同じです。使用する用語や指定箇所が若干異な
る場合があります。)

1.不要データの削除

  1)インターネットテンポラリファイルの一括削除
    これはインターネットを閲覧した際に自動生成される「ホームページデータ
    の残骸」です。同じホームページを何度も繰返し表示する際、高速に処理が
    できるよう、Windowsが気を利かせて保存してあるデータですなのです。
    消してしまってもとりあえず支障はありません。インターネットエクスプ
    ローラのプロパティ画面から削除が可能です。

  2)Windowsテンポラリファイルの一括削除
    Windowsが日常の処理で自動作成する「データの残骸」です。これまた消
    してしまっても問題はありません。ただなぜか削除の方法がWindowsに標準
    搭載されていません。「窓の手」など専用ソフトを使ったクリーニングが
    必要となります。

  3)過去メールの選択削除
過去の受信メールや送信済メールを削除して下さい。特に写真などが添付
    されたメールは非常に多くの容量を消費しています。気がつくと数年前か
    らのメールが残っていませんか?ご自分で不要と思われるメールはどんどん
    削除して下さい。しかし実はこの削除には落とし穴があります。削除したつ
    もりのメールもソフトの設定によっては「削除済みアイテム」に残っている
    だけで容量はあまり空かないのです。ここを空にしなくては削除した意味が
    ありません。オプション設定で「終了時に削除済みアイティムを空にする」
    をご指定ください。メールソフトの使用が終わったときに削除指示したメー
    ルを「本当に」削除してくれます。あともうひとつ忘れてはならないのが「
    フォルダの最適化」です。これは削除処理によって発生した「無駄な隙間」
    を整理するものです。この作業も空き領域の作成には大きく貢献します。し
    かし、残念ながらこの最適化処理そのものにも作業容量が必要となります。
    したがってパンクしかかっているパソコンでは最適化処理の実行ができない
    可能性もあります。

2.ドライブ形式の変更

  「Windows98」搭載機の頃、ドライブのフォーマット形式はFATが主流でした
  。実はこれWindows95時代の旧規格なのです。当時のパソコンメーカは過去の資
  産との互換性のために、わざわざ古い規格を使用していたようです。このフォー
  マット形式を新規格のFAT32形式に変換すると、容量は不思議なくらい空き
  ます。(原理としてはひとつのデータの最低単位を小さくすることにより、無駄
  な領域を無くするというものです。)これは是非お試し下さい。
  あと本当はもうひとつ、「ドライブの圧縮」という方法もWindowsには用意され
  ています。しかし弊社では過去の経験からこの方法をお勧めしていません。もっ
  とも簡単そうなので実行してしまう方も多いのですが、圧縮前に比べて速度が低
  下したりするようなトラブルも発生してしまうことがあります。こちらはギリギ
  リの「最終手段」と考えたほうがよさそうです。

3.フォルダの移動

  実はみなさんのお話を聞くとハードディスクのCドライブ容量は不足しています
  が、Dドライブ側は余っているというケースが多いですね。そんな場合は以下の
  フォルダやファイルをCドライブからDドライブへ移動してしまうのも効果的で
  す。

  1)スワップファイル・・・Windowsが使用する作業ファイルです。システムプ
    ロパティのパフォーマンス欄で移動可能です。

  2)インターネットテンポラリフォルダ・・・前述した「ホームページデータ
    の残骸」の格納場所です。インターネットエクスプローラのプロパティで移
    動可能です。

  3)テンポラリフォルダ・・・これも前述した「データの残骸」の格納場所です
    。システム設定ユーティリティで変更可能です。

  4)メールフォルダ・・・受信メールや送信済メールの格納場所です。メールオ
    プションのメンテナンスで設定可能です。

  5)マイドキュメント・・・みなさんの作成したワープロや表計算データの「標
    準的」な格納場所ですね。このマイドキュメントも通常はCドライブに作成
    されています。簡単にプロパティ画面でDドライブへ設定を変更できます。
    ただしこの場合、既存データは自動的に移動しませんので、エクスプローラ
    などを用いた操作でデータの移動処理が必要となります。

 いかがでしょうか?他にもドライブの割付を変更するなどの方法がありますが、一
般的なものとしてはこの位だと思います。
 しかしどの作業方法もある程度の「リスク」を伴います。紙面の関係もありますが
あえて具体的な手順までは記載しませんでした。
 なぜなら事前に必要箇所のデータをバックアップしたりする「最低限」の知識が無
くては、かえってデータを消失したりする重大なトラブルを招く事もあるのです。
 もし、ここに書かれた内容が理解しにくい場合、前述の作業は私たち専門家におま
かせ下さい。
 もちろん、具体的な方法についてなど、技術的なご質問もお待ちしております。

 今回はちょっとマニアックな、でも「知っているとちょとお得な技術情報」でした。
                                  (井関)

情報系システムの今後の重要性

12月 01

皆様、こんにちは。
〝あっ〟と言う間に今年も残すところ、あと約2週間となってしまいました。私自身
一年を振り返ってみると、仕事もプライベートも良くも悪くもたくさんの出来事があ
って、現在の社会に合わせるかのように、ドタバタと過ぎてしまったような気がしま
す。来年はもう少し「落ち着いて」と思いつつ、「年末までにまずあれをして」、
「年が明けたらこれをして」などと考えて、よりいっそうドタバタしている今日この
頃です。皆様はいかがでしたでしょうか?

 今回は『情報系システムの今後の重要性』ということで、「情報系システム」につ
いて考えてみました。今日のビジネスは、数多くの情報をベースに、短時間で、なる
べくコストをかけずに〝意思決定〟を下していかなければなりません。こういった制
約された状況下で、会社のさまざまな人が、それぞれの場面で、正しい意思決定を行
う必要があります。正確でタイムリーな情報にサポートされることにより、このよう
な意思決定が下せるようになることができます。

 一口で「情報系システム」と言いましても、CRMや、グループウェア、ナレッジマ
ネジメントシステム、DWHなどなど、これらをひっくるめて「情報系システム」と呼
んでいますので、とっても広範囲な内容になってしまいます。上記の単語を簡単に
ご説明いたします。

 ・CRM(Customer Relationship Management)【※1】
  顧客に関する色々な情報をデータベースによって一元管理し、顧客ニーズに合
  った個別対応を可能にして、より効率的、効果的に顧客を創造し、維持するこ
  とを目的としています。

 ・グループウェア
  グループで情報の共有やコミュニケーションの効率化をはかります。主な機能
  としては、グループ内および外部との電子メール機能、グループ全体に情報の
  提供を行う掲示板機能、メンバー間でスケジュールを共有するスケジューラ機
  能、文書などをメンバーで回覧するワークフロー機能などがあります。

 ・ナレッジマネジメントシステム
  前述の、グループウェアの情報の共有とほぼ同じですが、こちらは知識を収集
  整理して組織内で共有します。共有する知識とは形式知(明示的な知識)だけ
  でなく、暗黙知(経験則や仕事のノウハウなど)まで含まれます。こうした知
  識を共有し、有効活用することで組織全体の業績を上げることを目的としてい
  ます。

 ・DWH(データウェアハウス)
  データウェアハウス自体は、データを時系列にそのまま保管し、データを加工
  しないデータベースです。実際にはOLAPツール(分析ツール)などを利用して
  さまざまな切り口によりデータの分析を行います。

 このような単語を「聞いたことはあるけど、よく判らない」という人も多いのでは
ないでしょうか。実際、上記のようなシステムは最近登場したわけではなく、それぞ
れのシステムで登場した時期は違いますが、いずれも考え方や前身となるシステムは
10年以上前から存在しています。

 ではなぜ今、「情報系システム」を考えるのかということですが、情報活用の重要
性はわかっていても、システムを構築するとなると、やはりかなりの費用がかかるも
のでした。ところが、ブロードバンド【※2】の普及による通信環境の向上、また高
性能なパソコンの低価格化など、以前と比べるとインフラの整備が格段としやすくな
ったからです。しかし、いくら高性能で低価格と言っても、1台10万円近くするパソ
コンを全社員分揃えると言うのは、なかなか難しいかもしれません。そこは携帯電話
を上手に有効活用【※3】することにより、携帯電話を端末として使用することがで
きます。そうするとパソコンへの費用負担を軽減することができます。

 ソフトウェアの技術も向上し、上記のようなシステムを低価格で導入できるように
なりました。CRMは以前ご紹介したのを参照していただくとして、DWHは表計算の機能
(Microsoft Excelのピボットテーブル、Lotus1-2-3のダイナミッククロス集計等)
でデータを色々な角度からクロス集計して分析を行うシステムの高機能版ということ
で、ご理解いただければ結構だと思います。それで、今回は情報共有というところで
グループウェアをもう少し深く追求してみたいと思います。

 グループウェアを導入、活用する上で重要なことは、とにかく「全員が利用する」
ということです。全員で利用しようと思っても、色々な職種や年齢層の方がいますの
で、なかなか難しいかもしれませんが、スケジュールや、会社の連絡事項を伝える、
回覧や掲示板といった機能は多かれ少なかれ利用すると思います。まずは、そのよう
な機能から全員で利用し、情報を共有することの喜び(便利さ)を実感していただき
たいと思います。そういう情報の共有から始めて、徐々に各部門での文書共有や、プ
ロジェクトの管理などを徐々に導入していくことが、成功のポイントになります。
 また「全員が利用する」というところにはもう一つ、「ITリテラシー(ITを利用す
る技術)の向上」という目的があります。今後、色々な方が様々な場面でパソコン等
の利用する機会が増えると思います。そのときに「デジタルデバイド(ITを使える人
と使えない人の格差)」が生じないよう、早いうちに全員がITに慣れ親しむことによ
り、その後の展開を一層スムーズに行うことができます。

 よくスケジュールの共有や、文書の共有などのお話をすると、「人数が少ないから
スケジュールはホワイトボードで充分」ですとか、「データは個々で管理して他の人
が作った文書を使用することは無い」、または「現状で事足りている」などという、
私共にとっては〝悲しい〟お言葉をいただくこともあります。

 しかし例えば、外出先の人から会社に「何か連絡がなかったか?」との問い合わせ
があった時に伝言がないかをその人の席まで行ってメモを確認する。またはデータを
個々で管理している場合は、その情報を「その人意外誰も知らない!」などなど、他
にも日常ではあまり気がつかない、小さな事というのはまだまだあるのではないでし
ょうか?そこに改善の余地はあると思います。是非一度導入したときの効果を検討し
てみてください。

 すぐに劇的な効果は得られないかもしれませんが、情報の共有により、徐々にコミ
ュニケーションの改善、そして各部門の業務改善、さらには会社の業務改善とつなが
っていきます。グループウェアのソフトウェア自体は、10クライアント用ですと大体
10万円~(利用する機能により値段が異なります。)購入することが可能です。また
来年早々には、サーバーOSとグループウェアがセットになった製品も発売される予定
です。価格はまだ発表されていませんが、当然のことながら、サーバーとグループウ
ェアを別々に購入するよりはお徳になると思います。この辺の情報については、また
明らかになり次第、皆様に何らかの形でお知らせしたいと思います。

 このように、情報系システムが効率よく、低価格で構築できるようになり、今後は
より一層、情報系システムをどう活用するかが重要なキーワードとなりそうです。皆
様の会社や業種にあった情報系のシステムの構築の可能性を是非弊社にご相談くださ
い。

 ※1 CRMについては2003年1月号を参照
 ※2 ブロードバンドについては2003年11月号を参照
 ※3 携帯電話の活用については2003年9月号を参照

                              (Black Knight)

ブロードバンドで業務改革♪

11月 01

今年も残るところあと1ヶ月とちょっと。これからの寒い季節をむかえるにあたり
どうしても室内にこもりがち・・・こんな私のように寒がりで金欠病にかかっている
出不症(デブ症?)の方も多いのではないでしょうか?そのような方々の為に、家でパ
ソコンを楽しむ方法として”インターネット”についての記事を当社の配信サービス
でもいくつかご紹介してきました。

 今回は01年6月号、02年3月号に続きブロードバンドについて記事をまとめてみよう
と思います。ただ、いままでの”ブロードバンドとはなんぞや”という紹介記事では
なく『法人でのブロードバンドの有効利用』、『ブロードバンド導入による業務改革
の可能性』についてまとめてみましたので今後の業務改善の参考に役立てていただけ
ればと思います。

 現在、様々な通信事業者がブロードバンド回線サービスを提供しております。その
ため家庭向サービスと法人向けサービスの見分けがつきにくい一面もあり今回は法人
向けサービスとして市場シェアの高い『YahooBB』と『NTTフレッツ』の主な特徴を比
較してみました。

 加入者数が300万人を超えている(9月度発表)YahooBBにおいて今まで法人名義での
申し込みはできませんでした。しかし、本年6月から法人向けの12M ADSLサービスと
して『YahooBB SOHO』が発表されました。常時接続のインターネット接続と通話料が
込みで月額3,180円の低料金は企業においては魅力的だと思います。また全国一律1分
7.5円のIP電話【※1】”BBフォン”が標準で利用でき、990円の追加料金で無線LAN
【※2】も利用可能となります。また、ホスティングサービス(ユーザーは自前のウ
ェーブサーバーを持たずに独自ドメイン【※3】のホームページやメールアカウント
を運用するサービス)として以下のプランが設定されています。
  
  ・ホスティングサービス料金表
     容量100Mバイト/ 10メールアカウント・・・月額 2,980円
     容量250Mバイト/ 30メールアカウント・・・月額 5,980円
     容量500Mバイト/100メールアカウント・・・月額11,800円
     ウィルス駆除サービス・・・・・・・・・・月額 3,000円

 一方最近ではYahooBB以上に回線加入者を伸ばしているのがNTTフレッツです。NTT
フレッツはインターネット接続を担うISP(インターネット接続事業者)のサービスと
の組み合わせで提供されています。そのため一体型のYahooに比べて割高となり月額
5,000円近くが一般的でもあります。ただその分サービスのバラエティが豊富という
利点もあります。
  
  ・『OCN ADSLアクセス』
     1/8/16個の固定IPアドレスを取得することができユーザーは
     固定IPアドレスを利用して自前のウェーブサーバーを導入して
     ホームページやネット通販を運営することが可能となります。
  
  ・フレッツグループアクセス
     月額4,500円のグループアクセスを契約するだけで特別な装置を必要と
     せず独自網を介した相互接続サービスを利用することが可能となります。
     それにより、支店や社員の自宅から本社の社内ネットワークへ常時接続
     することも可能となります。
  
  ・ホスティングサービス料金表
     容量 60Mバイト/ 20メールアカウント・・・月額 4,800円
     容量200Mバイト/100メールアカウント・・・月額 9,800円
     容量400Mバイト/200メールアカウント・・・月額25,000円
     ウィルス駆除サービス・・・・・・・・・・月額 3,800円

 以上、家庭向けと違い法人向けサービスには様々な形態がありユーザー側のニーズ
や環境によってもどれが最適とは一概には言えないようです。低料金でブロードバン
ド回線とIP電話が利用できるYahooBBも魅力的であり、ウェーブサーバーを自社運
用したり、複数拠点を結んだデータ通信を実行するならばNTTフレッツも捨てがたい
ということになります。

 最後に企業がブロードバンド回線を有効活用できる用途として、先ほどNTTフレッ
ツのグループアクセスの説明でも記述しましたが、本社と支店などを結んだ広域社内
ネットワークの構築について補足説明をしようと思います。

 ブロードバンドと言えばホームページの閲覧やデータ送受信が早くなるというイメ
ージが強いが、企業にとっては低コストの通信回線が入手しやすくなったという点が
大きな意味を持つと思います。従来、本社と支店などを結んだ常時接続ネットワーク
を構築しようと思うと最低でも月額数万円はかかり、距離が伸びるほど割高となる専
用線を利用するしかありませんでした。だが今や、月額固定で数千円のブロードバン
ド回線を利用することによりインターネットを『専用化』することが可能となったわ
けです。

 具体的な例をあげると本社と支店の双方で契約したブロードバンド回線からルータ
ーを介してインターネットに接続します。そうすると、インターネット上で相互に認
識し合いイントラネット(企業内ネットワーク)として情報を共有したり、映像と音声
を使ったテレビ会議システム【※4】が運営できるようになったりします。また、回
線スピードの問題は発生しますが支店から本社の販売管理システムに接続してデータ
入力を行ったりすることも可能となります。

 さらに、ブロードバンド回線(インターネット)の最大の脆弱点といわれるセキュリ
ティ面においてもVPN(仮想プライベートネットワーク)と呼ばれるセキュリティ技術
をもちいることにより『安全な私道』を設けることが可能となりました。インターネ
ット自体、公衆網なため誰もが接続でき、特定のコンピュータ同士のデータ通信にお
いて不正な割り込みが発生するおそれもあります。そこでVPN技術を使ってデータ通
信を暗号化することによりインターネットを私有化することが可能となりました。

 割高な専用線を利用してきた企業がブロードバンド回線に切り替えれば通信コスト
は一気に数分の一になることから、広域企業ネットワークではインターネットVPNが
標準化してきています。現に、多くの店舗を持つ流通業、保険業や外食産業において
インターネットVPNで社内ネットワークを構築するケースが増えてきている傾向もあ
ります。

 以上簡単ではありますが企業にとってのブロードバンド回線のメリットなどをまと
めてみました。「実際にプレゼンテーションを行ってもらいたい」ですとか、「支店
間通信、遠距離間のデータ共有について相談したい」等のご要望がございましたら、
遠慮なくお申し付けください。

 ※1IP電話については03年4月号を参照
 ※2無線LANについては03年3月号を参照
 ※3ドメインについては01年9月号を参照
 ※4テレビ会議については02年11月号を参照
                              (NAO)

著作権、知らずに侵していませんか?

10月 01

今回はパソコンにまつわる著作権のお話です。
著作権と聞くと、何やら小難しいものに聞こえますが、実際はどんなものでしょう?
最近、知的財産権(知的所有権)という言葉がよくクローズアップされていますが、
これは大きく2つに分けることができます。1つは特許権、実用新案権、意匠権、商
標権といった工業所有権。そして、もう1つが文化的な創作物を保護の対象とする著
作権で、これは「著作権法」という法律で保護されています。
 文化的な創作物とは、文芸、学術、美術、音楽などのジャンルに入り、人間の思想
感情を創作的に表現したもののことで、著作物といいます。またそれを創作した人が
著作者です。

 工業所有権は、登録しなければ権利が発生しません。これに対して著作権は、権利
を得るための手続きをなんら必要としません。著作物を創作した時点で自動的に権利
が発生し、以後著作者の死後50年まで保護されるのが原則です。
 さて、何故今回は著作権について取り上げたかといいますと、コンピューター(CD
-R)やインターネットの普及によって、著作権の侵害が深刻な問題となっているから
なのです。
 CD-Rドライブの普及によって初心者でも気軽にCDのコピーが可能となり、インター
ネットやそれを利用したファイル交換ソフトによって、他人とのデータ交換も容易に
なりました。しかし手軽に出来る反面、著作者の権利についての認識度は高いとはい
えません。
 例えば、買ってきたCDを自宅のパソコンでCD-Rに焼いて複製したり、音楽ファイル
としてパソコン上に保管したりして複製することは、著作権法上では複製権として認
められています。しかし、複製したものを自分のホームページ上で公開したり、ファ
イル交換ソフトを利用して他人と共有した場合、これは著作権法違反となります。
 近年、音楽業界ではCDの売り上げ減少の原因の一つとして、CD-Rの普及やファイル
交換ソフトの存在を槍玉に挙げています。近頃見かけるようになったCCCD(コピーコ
ントロールCD)も、複製防止の為に開発されたものです。このCCCDは問題点も多く、
再生できない機械があったり(パソコン上では、専用の再生ソフトでしか再生できな
いようです)、再生できる機械でも場合によっては機械の寿命を縮めてしまいます(
コピー防止の為に意図的な不良信号が入っており、頻繁な読み込みを行う為)。
 このようなものを導入しなければならないほど、複製問題が深刻化しているとも言
えます。

 全米レコード協会(RIAA)は今年9月8日、「著しい」著作権侵害により数百万ドル
の損害をもたらした可能性があるとして、ファイル交換を行っていたとされる人物を
相手取り、「261件」の訴訟を起こしたことを明らかにしました。この訴訟における
被告の多くは3,000ドル程度の和解金を払って和解することになるようです。
この訴訟は、止まらないファイル交換に対してのある意味牽制とも言えるものです。
これでファイル交換の流れが止まるのか、加速しつづけるかどうかは不透明な状況
ですが、日本でも同じような訴訟が起きることも考えられます。
 複製は音楽に限ったことではありません。例えば、Windows等のOSやOffice等のア
プリケーションソフトも、多くの人が気軽にコピーしたり配布したりしています。
 例えば自分の持っていたソフトをCD-Rでコピーして、オリジナルはオークション等
で売ってしまった場合や、例え社内で使用する場合でも1つのCDで複数のパソコンに
インストールして使用している場合、会社で使用しているソフトをコピーして自宅の
機械にインストールするなどの行為は著作権法違反にあたります。
日本でも以前に、
・Adobe社の画像ソフトPhotoShopを1本だけ購入して社内の複数の機械で使いまわし
 ていたのが発覚し、その会社に対して訴訟を起こされた。
・ある会社員がOfficeやPhotoShop等を大量にCD-Rへコピーしてオークションサイト
 で販売しようとして逮捕された。
等の事例があります。
 ソフトの複製は、大抵の場合は使用許諾内の制限事項として禁じられています。
  ※保管のための個人的なバックアップは大抵認められています。
  ※使用許諾は、パッケージを開けた時点で承認したとみなされます。
 ソフトウェア業界も複製対策として、特殊な登録システムやインターネット認証シ
ステムを導入してきていますが、簡単に複製を止めることは難しいようです。

 ホームページにおいても、著作権が絡んできますので、個人や自社のホームページ
で他人の書いた文や絵を使おうとした場合には、注意が必要です。
 新聞や雑誌の記事をそのまま文章として書き写すのは著作権侵害です。また、画像
としてスキャナで取り込むのも当然ダメです。
 もちろん正当な引用(引用部分をカギカッコで括るなどはっきりさせ、引用元や著
作権者を明記して、引用部分が従、自分の書いた文章が主となる)なら大丈夫ですが
「引用」を越えた使い方にならないように気を付けてください。
 絵や写真も著作物ですから、著作権者に無断で使用することはできません。雑誌の
写真やイラストをスキャナでとりこんで載せることも著作権法違反です。他のホーム
ページに載っている画像や写真も同様です。
 写真の場合、著作権の他に肖像権が関わってきます。「肖像権」というのは誰でも
持っている権利でして、一般の人がむやみに自分の写真や名前などを公表されて、嫌
な思いをしないようにするための権利です。だから、友達の写真を無断でホームペー
ジに載せるのも肖像権の侵害となります。かならず許可をとってからにしましょう。
 また、会社や商品等のロゴには商標登録されているものが多いので、これも勝手に
使用することは避けなければいけません。
 ちょっと深刻な話になってしまいましたが、普段「著作権」というものは、あまり
なじみの薄いものだと思います。知らない間に誰かの著作権を侵害したりすることの
ないよう、お互いに気をつけていきましょう。

 さて、お話は変わりますが、先日またもやWindowsの新たなセキュリティホールが
発見されました。脆弱性の影響を受けるWindowsは、最新版のWindows Server 2003を
筆頭に、Windows 2000/XP/NT Workstation 4.0/NT Server 4.0/NT Server 4.0, Term
inal Server Editionです。Windows Me/98にはセキュリティホールの影響はないとい
うことです。
 最大深刻度は、最高レベルの「緊急」に指定されており、8月に猛威を振るったBla
sterワームと同じような問題を引き起こす可能性があるとのことです。
新たなウィルスが出てくる前に、WindowsUpdateを利用して最新の修正ファイルを導
入することをお勧めします。

                                 (R.K)

みんな持ってる携帯電話?

9月 01

今から10年程前、街に行ったときに電話をしながら歩いている人をみかけると、
なんだかみているこちらが恥ずかしいような、でもなんともいえない不思議な気分を
味わったものでした。最近では考えられないですね、こんな光景を見ない日なんて!

 移動電話が世に現れたのは1979年の自動車電話サービスが最初だったようです
が、それがいわゆる「携帯」出来るようになったのは、1985年あたりからだとい
う事です。意外に歴史あるものだったんですね。
 それから幾度かの技術革新があり、小型軽量→デジタル→インターネット利用など
を経て現在のスタイルになってきました。しかしカメラと合体したり、ビデオ画像を
送信したり、あげくの果てにはTV電話(古い表現ですね~)まで出てくる始末で、
まだまだこの先どうなっていくのか、予断を許さない(?)分野だと思います。

 さてこんなに便利な携帯電話。若い人はなんの抵抗も無くメールを使い、デジカメ
として利用します。どうやら話に聞くと、いろいろなモラルにとらわれない使い方も
横行しているようで、(ここでとりあげると少々差し障りがあるので割愛しますが)
常識にとらわれない発想というのは、本当にすごいものですね。

 そんな訳で、今回は弊社で一番最年長の私が奮起し、携帯電話の「業務活用法」を
ご案内しよういう次第です。(本当は他の人にも助けてもらってますが・・・)
「そんなこと常識でしょ?」なんて突っ込まないで下さいね♪

1.デジカメ機能
  いまの携帯電話に付属しているカメラは、専用機にはかなわなくともかなりな高
  画質を備えていますね。これを業務に使用している人は結構多いようです。
  しかし、その画像をパソコンへ「取り込み」、「整理分類」、「データ連携」と
  なると、いかがでしょう。そこまで利用出来ていないのではありませんか?
  手軽に撮った画像だから「使い捨て」でも、それはそれで良いのですが、せっか
  く記録したものを業務データと連携してみてはどうでしょう?
  工事現場の進捗、特注品の記録、新商品カタログなど等、こういったものがいま
  お使いのシステムに「組み込む」事が出来たら、どんなに素晴しいことか。
  きっと将来「そういえば昔は画像データ無かったんだよね~信じられないね~」
  というくらい「重要データ」になること請け合いです。
  そんな事を出来る道具をこのまま眠らせておくのですか?

2.メール機能
  電子メールは携帯電話のメール機能との相乗効果で随分と使用する方が増えたよ
  うです。私たちは職業柄パソコンで電子メールを作成していたので、「あんな小
  さな携帯電話でメール入力なんて面倒くさい」と思い込みがちでした。
  でも実は携帯(ケータイのほうがニュアンス的にピッタリかな?)で初めてメー
  ルを使った方が多いこと多いこと・・・
  そういう人は「こんにちは」という入力を「かきくけこ、わをん、なに、たち、
  は」と打ち込むことに何の抵抗もないようですね。これも非常に驚きました。
  そんなメールですが、ここにも「新しい」使い方というのは存在するのです。
  たかがメール、されどメール・・・、です。
  例えば業務日報などの報告書は会社に戻って書いて上司へ提出するのが普通です。
  でも私(もしくは上司)が出張中はどうしましょ?そんなときでも事前に形式さ
  え決めてしまえば、メールでも十分その役割は果たせますよね?
  もちろん「報告」といいながらもそのときに上司がアドバイスをしたりするのは
  当たり前。ならいっそのこと、そのアドバイスもメールで送ってしましましょ。
  実はそうすることにより、紙上の業務日報は「電子化」され「再利用」の道が開
  けるのです。「あのお客様にはいままで、どんなフォローをしたかな?」など等。
  うっかり記憶違い、約束忘れ、誰にでもあるミスです。でもそういったミスを防
  止する手段があるのに使用しない・・・
  「心のこもった手書きです」なんて言ってていいのですか?

3.WEB機能
  「携帯でホームページ見てどうするの?」これは1年前の私の率直な感想でした。
  机の上で大画面ディスプレイを使って、検索する。「それ以外になにが必要?」
  今では恥ずかしい限りです。そう、ケータイなら「見たいときに見る」・・・・
  インターネットのなかに山のように転がっている情報を「いつでも」「どこでも」
  しかも御社の業務システムをインターネット(WEB対応)型にすることにより
  「お客様情報」「取引の履歴」「商品の仕切」なんでも確認できます。イチイチ
  会社に電話する必要もなくなったのです。
  さらに最新の技術を使えば、「ホームページ上でデータ入力が出来る」とか。
  そうなのです。見積や受注などその場で即処理したい業務は以外と多いものです。
  今までは会社に戻ってから、が普通でした。でもそれまでを「ケータイ」でやっ
  てしまおうというのです。これだけ高性能になり、通信費(パケット代)が安く
  なったからこそ出来る技術なのです。
  いやいや、こんなに便利になっていいのでしょうか?ケータイ、恐るべし。
  
 こういった事を実現しようと思ったら、いままではノートパソコンの導入という事
が必須条件でした。安いものでも1台10万円×人数分・・・たいへんな出費です。
 しかし現代では既に個人の方がお持ちの「ケータイ」という素晴しい高性能端末が
あるのです。(会社は不景気でも、個人は景気良かったんですね!?)
 ならばこれを利用しないて手はありません。
 え?こんなことしたら、会社に出社しなくてもよくなってしまう??
 いえいえ、そんなことはありません。会社では直接会って話をしなくてはならない
最重要なコミニュケーションをとるという、大事な役割があるではありませんか。
もちろん「飲みニュケーション」も含めて、ですけどね♪
 でも、少し前までは「これからは誰でもパソコンを使えなくては仕事にならないよ
ね~」といわれていたことが、もうすぐ「ケータイ」に置き換わる(あるいはもう置
き換わった)のかも知れません。
 なんだか、だんだんケータイが「金棒」に見えてきませんか?

 ほらほら、おっとり構えている場合ではありませんよ。
ザンギリ頭をぽんと叩けば文明開化の音がする・・・
                                  (井関)