ニュース

インターネットを使って総務省への旅

9月 30

つい先日選挙がありました。自分も朝早くから一票を投じてきました。出口調査も初めて受けました。
結果はご存知の通りです。いきなりですが「はて?お役所って何やってるの?」というわけで弊社に少し関係ありそうな総務省のホームページを開いてみました。今回はインターネットを使って総務省への旅をしたいと思います。

まずはいつものように、googleにて「総務省」のキーワードで検索します。
総務省
(旧:総務庁・郵政省・自治省)IT情報通信行政、地方自治行政、公務員制度・組織。
予想通り(?)IT情報通信行政という単語が出てきます。
デザインは思ったよりスッキリして見やすいホームページです。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃総務省の予算
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

さて、「予算」という単語があります。この辺りがが弊社に関係してくる予算だと思われます。PDFファイルを発見しました。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000036382.pdf
めくってみますといきなり2ページ目に平成22年度概算要求・要望額 18兆7,337億円とあります。
弊社の販売管理では桁数が足りないくらいの額ですね。
パラパラっとめくると「ICT」という単語がたくさん出てきます。
ITなら知っていますがICTとはなんでしょうか?
またまたgoogleでICTを検索すると。

Information and Communication Technology

ICTとは、情報・通信に関連する技術一般の総称である。従来ひんぱんに用いられてきた「IT」とほぼ同様の意味で用いられるもので、「IT」に替わる表現として日本でも定着しつつある。
ICT(Information and Communication Technology)は、多くの場合「情報通信技術」と和訳される。IT(Information Technology)の「情報」に加えて「コミュニケーション」(共同)性が具体的に表現されている点に特徴がある。ICTとは、ネットワーク通信による情報・知識の共有が念頭に置かれた表現であるといえる。

なるほど、今までは一方的に情報を出していたのを双方向というか共同性を持たせることに力を入れていくようです。
双方向通信なんて随分前から言われていた気もしますが。

それでは一概に「予算が大きいほど力を入れているに違いない」なんて勘違いをしながら、予算の大きなところを調べてみたいと思います。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃ICTのどこに力をいれるの?
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

国民が便利さを実感できるICT利活用の促進 249億円。
なにが便利さを実感できるのでしょうか?詳しくはPDFファイルを見ていただきたいのですが気になる面倒な語句を何点か。

・「霞が関クラウド」「自治体クラウド」といった「クラウド」
・ASP・SaaS(横文字ですね。)
・テレワークシステム

「クラウド」先月のメルマガから抜粋すると、データやソフトが「どこにあるか」を意識しないで利用する形態のこと。
とあります。
「エクセルのショートカットは全てのプログラムの・・」
「データーはシードライブのドキュメントアンドセッティングの・・・」
ではなく。きっと
「エクセル」と単語名を入れると起動。
「9月 会議 資料」なんて入れると検索され、一覧からチョイス。
しかもソフトウェアはインターネットの向こう側。
を、もっと簡単にできる世の中にしていこう。といったところでしょうか。

ASP・SaaSも数年前から出始めています。
ASP
業務用のアプリケーションソフトをネットワーク(特にインターネット)を利用して、顧客にレンタルする事業者あるいはサービスを指します。
SaaS
従来のソフトウェア販売の中心は、ソフトウェアをパッケージ製品としてユーザーにライセンス販売する形態であり、ユーザーは自分の持つコンピュータでそのソフトウェアを稼働させ、利用する形態でした。
SaaSでは、ソフトウェアを提供者側のコンピュータで稼働させ、ユーザーはそのソフトウェア機能をインターネットなどのネットワーク経由でサービスとして使用し、サービス料を支払うビジネスモデルです。

テレワークシステム
電話?仕事?なぜ総務省?と。これまた検索すると。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/telework/18028_01.html
テレワークという単語を使っている総務省にありました。
テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方です。
従来のオフィス中心の働き方を否定するものではなく、選択肢として加えることによって、働き方の質を高めるものです。

自宅のパソコンで会社のパソコンの画面を出し見積書を作成している私のお客様もいらっしゃいます。
自宅から都合で出社できない方に電子メールで情報を送信し修正してもらうのも立派なテレワークシステムだと思われます。

事務所はいらない?そんなことはありません。あくまでも人と人の会話は必須と思います。あくまで選択肢として加えることによって、働き方の質を高めるものです。少子化対策にも一役買うとおもいます。

なんだか、「インターネット=広告、閲覧」といった考えから、「インターネット=知識などの倉庫、つながり」と変わっていくような気がします。

というわけで今回は総務省のホームページの旅をしました。
ほんの数年後のICTの世界を垣間見た気がします。

クラウドコンピューティング

8月 31

先日、お客様からの電話で「データを今はやりの”クラウドコンピューティング”
のような形態にしたいのだけど、いかがでしょうか?」とのご質問を頂きました。
 プロらしく沈着冷静な対応を装いましたが、実は受話器をアゴに挟み「クラウド、
クラウド・・・これなんだっけ?」大慌てでネットを検索する始末です。

 商売柄、新しい用語などはなるべくキチンと理解するよう心がけているつもりなの
ですが、突然目の前に出てくると思い出すのにも一苦労・・・・
 いままでにない概念をあらわすものであったり、一時の流行で終わってしまってい
るものなどもあり、よくもこれだけの用語が毎日のように発生しているものですね。

 そんな中、アイシェア社のアンケート調査で、「実はわからないIT用語ランキン
グ」というのを見つけました。
 調査人数が若干少なめ(575名)ですが、これがなかなか「痛い」ところをつい
ていたので、ここでご紹介したいと思います。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃実はわからないIT用語ランキング
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

1.アドオン
  ソフトウェアへ追加できる「オプション」です。ソフトの機能拡張を行います。
  元となるソフトとは別配布されるケースが多いようです。

2.イントラネット
  インターネットと同じ操作感覚(主にブラウザ)で使えるよう構築された社内管
  理用システムです。社内とはいっても、「社外からのアクセス」があったりしま
  すので、実際に使ってみないと理解しにくいかもしれません。グループウエアな
  どと一緒に出てきた用語です。

3.アフェリエイト
  ホームページに他企業の広告を掲載し、アクセス数などに応じて収入を得ること
  が出来る仕組みです。

4.SSL
  インターネットで暗号化されたアクセスを行う通信規格です。他人からの「覗き
  見」対策になります。

5.Bluetooth
  無線技術の規格ですが、パソコン同士を結ぶ無線LANとは別物です。設定など
  が簡単な反面、障害物には弱く数メートルの程度の短距離通信用です。

6.インターフェース
  広義では「物と物との間を中継する」という事ですが、パソコンの世界ではハー
  ドウェアの接続規格、ソフトウェア同士の連携規約、コンピュータを使用する際
  の操作方法、のような意味に使われています。

7.ルータ
  会社や家庭でインターネットに接続する機器の一種です。他にも似たような装置
  にはモデムやTA(ターミナルアタプタ)などがありますが、最近ではセキュリ
  ティに強いルータタイプの接続方式が主流のようです。

8.Cookie
  インターネットで見たり入力した情報をパソコンに一時保管し、次回の操作をし
  やすくする技術です。プライバシー保護の面からは敬遠されることもあるようで
  す。

9.トロイの木馬
  一般的に「悪意のあるソフト」です。寄生・増殖機能がないので、ウィルスとは
  区別されますが、これに感染すると外部からの進入を容易にします。

10.ドメイン
  インターネット上で識別される会社や団体もしくは個人の名称です。世界で重複
  しないように管理されています。ホームページやメールに使用されます。

 いかがでしたか?みなさんは全てお分かりですか?
簡単な解説だったので、お詳しい方には物足りない内容かもしれません。

 今回ご紹介したアンケートを行ったアイシェア社は、他にも色々と面白い調査をし
ています。頭休めのときにでもご覧になって下さい。

http://release.center.jp/

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃クラウドコンピューティング
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

 最初に出てきた「クラウド(雲)コンピューティング」ですが、これは昔からある
概念を言いなおしたような用語です。
 データやソフトが「どこにあるか」を意識しないで利用する形態のことなのですが
今までにも似たようなサービスはありましたし、それほど大きな差異はないと思いま
す。

 しかし近年になって特に、どこにいても同じ画面を利用しデータを共有可能な環境
が進んできました。メールやスケジュールのみならず、ワープロや表計算の「データ
」や「ソフト」までがその範疇に入っています。

 すこし前までは携帯可能なノートパソコンを持ち運び、自分のデータにアクセスす
る、というのが当たり前の方法だったのですが、いまやどのパソコンからでも「安全
な」アクセスが可能になっています。(その分パスワード管理は重要です)

 Google社のサービス一覧から「ドキュメント」を選択してみると、このあたりの感
じをつかみやすいサービスを使用することが出来ます。(利用にはGoogleアカウント
の登録-無料が必要です。)

http://www.google.co.jp/intl/ja/options/

 とりあえず、パソコンに保存してある「差し障りのない」データ類(Wordや
Excel、PDFなど)をアップロードしてみましょう。
 それだけで世界中のどのパソコンからでもデータの利用が可能になります。

 ・NewボタンやPrintボタンからデータの作成や印刷も行えます。使い方に
  ついての詳しいご説明は省きますが、一般的なデータを作成するのには十分な機
  能を備えているようです。
 ・マイクロソフトにも同様のサービス「Office live Workspace」があります。

 このように「クラウドコンピューティング」という言葉がこれほどもてはやされる
のは、インターネットを中心としたパソコンのネットワークが、1つの巨大なコンピ
ュータに感じる事ができるようになったせいなのかもしれません。

 こういったサービスを利用し、「クラウドコンピューティング」がどのようなもの
なのか現代の「パラダイムシフト」を是非体感してみてください。

                                (井関)

費用を抑えてサーバーを導入する

7月 31

皆様こんにちは。天気がパッとしない日が続いており、いつになったら夏が来るのだろうと心待ちにしておりますが、なかなか来てくれません。それでなくても北海道の夏は短いのに、今年は本当に夏を迎えることなく秋になりそうな感じです。最近の天気と同様に景気もパッとしない日が続いておりますが、〝より少ない投資でより大きな効果を〟をテーマに今回はサーバーについてご紹介したいと思います。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃サーバーの役割について
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
 サーバーのお話ですので、まずはサーバーの役割について見ていきたいと思います。サーバーと言っても用途によって様々な種類がありますが、基本的にはデータを集中して保存し、管理するというのが大きな役割になります。簡単に管理するデータの種類によって分類すると
 ・管理(メイン)サーバー ・・・ユーザーやコンピューター等の情報を管理する
 ・ファイルサーバー    ・・・フォルダやファイルを共有する
 ・プリントサーバー    ・・・プリンタを共有し、印刷情報を管理する
 ・アプリケーションサーバー・・・システムを稼働させる
 ・データーベースサーバー ・・・データーベースを管理する
 ・メールサーバー     ・・・メール情報を管理する
 ・セキュリティサーバー  ・・・ウイルス定義等の配布や管理をする
 ・バックアップサーバー  ・・・各種データのバックアップをする
呼び方や機能に明確な定義はないのですが概ねこのようになります。これはあくまでもデータの種類で分類した呼び方ですので、実際にサーバーを設置する際には種類毎にサーバーを用意する必要はなく、1台のサーバーで複数の役割を果たします。1台のサーバーに沢山の機能を担わせるとサーバー機の動きが鈍くなり、全体のパフォーマンスが低下しますので、そうなった場合にはサーバーを複数設置して負荷を分散します。

ファイルやプリンタの共有が目的であれば、Windows XPやWindows Vista等のクライアントOSだけでも可能ですが、ここで重要なのは集中して管理するということです。たとえファイルを共有できたとしても、日々利用するデータが各端末に点在しているという環境は、
・他のパソコンからアクセスされると重くなり自分の作業効率が悪くなる
 ・作業中に突然パソコンがフリーズするとファイル共有者の作業も道連れにしてしまう
 ・バックアップが各パソコン利用者任せになる
等の見えないリスクや管理コストがかかります。サーバーの導入により、ファイルのアクセスは誰にも影響を与えず、バックアップ等の障害対策はサーバーにだけ集中すればよくなりますので管理コストを節約することができます。

事項からはサーバーOSの種類やエディションをWindowsクライアントに親和性の高いWindows Server製品に特化してご紹介します。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃ファイルとプリンタの共有ならばWindows Storage Server
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
 ファイルとプリンタの共有ができればよいということであれば、Windows Storage Serverという製品をお勧めします。皆様もNASという単語を見たり聞いたりした事があると思いますが、ネットワークに接続してファイル共有する機械の総称です。量販店などでも売られており、NASに使用されるOSはLinuxかWindows Storage Serverが主流です。Windows Server製品を利用する場合は通常CALと呼ばれるアクセスライセンスが必要になりますが、このWindows Storage ServerはCALが必要ありませんので、CALの費用を節約することができます。ただし、機能はファイル共有、プリンタ共有、セキュリティ管理に制限されており、データーベースソフトやメールサーバー機能を利用することはできませんが、バックアップサーバーとしての利用価値は十分あると思います。Windows Storage Serverを採用しているNASはハードウェアのスペックにより変わってはきますが、おおよそ11万円前後で購入できます。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃3┃小規模オフィス向けのWindows Server 2008 Foundation
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
 ファイルとプリンタ共有だけでなく、アプリケーションやデーターベースも稼働させたい。またはサーバー機を今まで使ったことはないけど試してみたい。という方にはWindows Server 2008 Foundationをお勧めします。実はこれが今回のニュースで一番お知らせしたい内容でして、低価格ノートパソコンの「ネットブック」、低価格デスクトップの「ネットトップ」に続く低価格サーバーとなるかもしれません。販売形態はOEM各社からのプリインストールかバンドルという形になり、本体と一緒に購入することになります。Windows Server 2008 Foundationは基本的に標準サーバーのWindows Server 2008 Standardと同じ機能を持っておりますが、それぞれの機能の中で制限があります。簡単にまとめると、

           Foundation      Standard
  ユーザー数      15          無制限
  最大CPU数      1          4
  最大メモリ数    8GB         32GB
  仮想化の実行     不可         可
  共有フォルダ数     30        無制限

 となります。表をご覧になってお気づきになられたと思いますが、一番の特徴はユーザー数が15に制限されていることです。これはユーザーIDを15人分までしか作成することができないということで、つまりサーバー利用者が15人以下のオフィスや拠点ではこのサーバーで十分ということになります。共有フォルダ数も30あれば十分足りると思いますが、万が一足りなくなってもフォルダの構造を工夫すれば業務に支障が出ることは考えにくいと思います。ハードウェア上の制限を見ても、CPUの数が1個となっておりますが、これはコアの数を差しているのではなく、あくまでもパソコン内部の基盤上に差さっているCPUの数です。最近のコアを複数持っているCore2やQuad Core等のCPUも1個までは普通に使えますし、メモリにしても8GBまでサポートされますのでハードウェア上の制限も15人で利用するサーバーとしては十分だと思います。機能上の制限でもう一つあるのは仮想化ができないということです。仮想化はWindows Server 2008から実装された目玉機能の一つで、1台のサーバー上で別のサーバーを複数稼動させて、1台のサーバーが利用者から見た時に、あたかも複数あるように利用できる機能なのですが、この機能を利用することができません。もともと利用者が15人までという制限ですので、仮想化を使わなければいけないという場面はそうそうないと考えますのでこの制限自体も問題にはならないかと思います。それ以外は普通のWindows Server 2008 Standardと変わりませんので、ある程度のデーターベースやアプリケーションを稼働することが可能ですし、リモートデスクトップ(社外から会社のサーバーへアクセスする手段)やExchange Server(メールサーバー)やSQL Server(大規模データーベースサーバー)等を稼働させることが可能です。ただし、後者のSever製品の稼働についてMicrosoft社では推奨はしていません。ただ一つ注意しなくてはならないのは、FoundationのOSは64ビット版しか提供されないということです。利用しようと考えているアプリケーションやデーターベース製品が32ビット版の場合は動作の検証を行う必要があります。
 ではFoundationが実際にどれぐらいの金額で販売されているかといいますと、一番安いモデルのものですと7万円前後で購入可能です。しかしながらやはり低価格のモデルというのはハードウェア的にスペックがかなり低く設定されているため、自宅用のホームサーバーとしては良いですが、企業用のサーバーとしてはお勧めできません。サーバー本体の価格はあくまでもハードウェアのスペックにより大きく左右されてしまうので、同じハードウェア構成でStandardと比較してどのくらいお得になるかという観点で申し上げますと、Foundationの方が約50,000円安く購入できます。さらにFoundationは2項のStorage Serverと同様にCALが必要ありません。CALの金額は購入方法により価格が変わりますが、1CAL当たりおおよそ4,000円前後になります。15人で使用すると仮定するとCALの費用約60,000円が不要になりますので先の50,000円と合わせて約110,000円お得に導入することが可能になります。また、FoundationからStandardへのアップグレードパスも用意されているので、最初にFoundationを導入して業務拡大に合わせてStandardへアップグレードするということも可能です。まさにサーバーを導入してみようかなとお悩みのお客様には十分検討価値のある製品です。
 また、Foundationの提供期間はこのニュースの配信日時点で2010年6月までと発表されており、この製品が提供されなくなった場合は、価格比較を行ったWindows Server 2008 Standardを購入するしかなくなりますのでご検討はお早めにお願いします。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃4┃さらに機能を求めるならWindows Small Business Server 2008
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
 どうせサーバーを導入するならばグループウェア機能や、データーベースも一緒に導入したいとお考えの場合はWindows Small Business Server 2008というMicrosoftの複数のサーバーアプリケーションをセットにした製品がお勧めです。この製品にはStandardエディションとPremiumエディションという2つのエディションが用意されております。Standardという言葉がまたまた出てきて少しややこしいので表にまとめると

                 Standard    Premium
Windows Server 2008 Standard    ○        ○
Exchange Server 2007 Standard    ○       ○
Windows Share Point Services 3.0   ○        ○
Windows Server Update Services 3.0  ○        ○
Windows Live OneCare for Server   ○        ○
SQL Server 2008 Standard      ×        ○

となり、それぞれのエディションに複数の製品がセットに販売されているモデルになります。メインの機能について簡単に言うと、StandardエディションはWindows Server 2008のファイル共有機能+グループウェア機能。Premiumエディションはさらにデーターベースをプラスした製品ということになります。いずれの製品もユーザー数が75ユーザー、設置できるサーバー数はStandardが1台、Premiumが2台と制限されておりますが、それぞれのサーバーアプリケーションを単独で購入するより約100,000円お得になっています。また管理者の負担を軽減するように設定画面や管理者画面が最適されており非常に便利で、投資を抑えつつ様々な機能を利用したい場合に最適です。実は弊社内のサーバー環境はこのSmall Business ServerとWindows Server Standardの2つ製品で構築しています。

いかがでしたでしょうか。もちろん弊社がお客様にご提案するときは最適なサーバー構成をご提案はしておりますが、サーバー製品やエディションは今回紹介したものが全てではございません。今後の業務計画や問題などをお聞かせいただければ、それを見越したより良い製品をご提案させていただきます。是非、サーバーとソフトウェア・コンサルタンツを上手くご活用ください。
(TETSUYA)

Windows7発売決定!XPユーザーを移行させられるのか

6月 30

6月上旬にマイクロソフトよりWindows 7 の発売日が米国で10月22日に決定したと発
表になりました。日本での発売もVistaの時同様、同日かその付近での発売になりそう
です。
Windows 7は、「Starter」、「Home Premium」、「Professional」、「Enterprise」
、「Ultimate」の5つのエディションで販売されることが決定しています。
26日付のマイクロソフトの発表により価格も公開され新OSの発売がより現実化してき
ました。

”・Windows 7 HomePremium アップグレード版 16,590円

・Windows 7 HomePremium 通常版 26,040円

・Windows 7 Professional アップグレード版 27,090円

・Windows 7 Professional 通常版 39,690円

・Windows 7 Ultimate アップグレード版 28,140円

・Windows 7 Ultimate 通常版 40,740円

Vistaが不評だっただけにWindows 7はどうなのか気になるユーザーも多いかと思いま
す。XPユーザーはWindows 7へ移行するのかしないのか少々検証してみましょう。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃ ┃Windows Vistaが選ばれなかった理由
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
○日本法人市場におけるOS別普及度と予測度    

           2008年    2009年
————————————————–
Windows2000以前のOS  13.0%     8.4%
XP           74.9%    72.0%
Vista         10.5%    17.9%
Other          少数     少数
————————————————–

上の表を参考にしていただきたいのですが、現在法人のPCユーザーで最も利用されて
いるのはWindows XPで、いまだ75%を占めています。それに対し、Windows Vistaの
法人シェアは約11%といまだ2割に至っておらず、2009年においてもVistaのシェア予
測でも約18%。たった8%程度の伸びしか予測されていません。また、Vista購入者に
至って、実際はWindows2000以前のOSからの移行であり、Windows XPからWindows V
istaに移行する人となると、決して多くないことがわかっています。

個人でパソコンを楽しむのであれば、Vistaはビジュアル面も格好よく綺麗で良いので
すが、企業でVistaが選ばれない理由はやはり互換性の問題が大きいためではないでし
ょうか。

企業でWindows Vistaが選ばれない理由
・Windows Vistaのレスポンスがいまいち好評ではない
・現在使用のハードウェアをWindows Vistaへアップグレードしたいが、スペックの問
 題により簡単にアップグレードできない
・かなり古い周辺機器やソフトウェアなどを使用しているための互換性の問題

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃レスポンスの改善
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
マイクロソフトは、5月に開いたWindows 7のメディア向け説明会で、Windows 7とVi
sta、XPの起動時間などを比べたベンチマークテストの結果を公表しました。
ここで大変興味深い結果が出ています。
※CPUがCore 2 Duo/2.4GHz、メモリが2Gバイトのマシンで比較
—————————————————
1.起動時間 
      Windows 7   29.19秒 ←最速
      Windows XP   32.93秒
      Windows Vista  40.17秒
—————————————————
2.シャットダウン
      Windows 7   11.19秒 ←最速
      Windows XP   14.32秒
      Windows Vista  12.17秒       
—————————————————
3.PDFオープン時間(100ページ分)
      Windows  7   0.24秒 ←最速
      Windows XP   0.44秒
      Windows Vista  0.42秒
—————————————————
4.ファイルをサーバからコピー(100Mバイト)
      Windows  7   9.56秒
      Windows XP   11.00秒
      Windows Vista  9.52秒 ←最速
—————————————————

Windows Vistaのレスポンスの不人気からWindows 7は高速化を大幅に改良してきた
ようです。
(1)ディスクからの読み出しロジック高速化
(2)レジストリアクセスの高速化
(3)OS起動時に立ち上げるサービス数を低減
  (Windows 7は49、Windows Vistaは61、Windows XPは40)

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃互換性を解決。Windows XPモード
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
Windows 7の「Windows XPモード」説明をする前に、実はWindows VistaにもXP互換
性モードなるものが存在します。この互換性モードを設定することで、XP以前のソ
フトウェアが、使用できるようになる場合があります。(プロパティ>互換性)
しかし、Windows Vistaにおいて大抵は、インストール時に対応OSではない場合イ
ンストールが途中で終了するケースが多いのであまり使える設定ではありませんで
した。

先のニュースでもご紹介したとおり(2009年2月号)Windows 7はOSの核となる部分が
Windows Vistaとほぼ同じであるため、Windows Vista対応アプリケーションとの互
換性は高いです。しかし、Windows Vistaと同様に、Windows XP以前のOSでしか動作
しないアプリケーションを走らせるのは相変わらず困難です。
ここでWindows 7の新機能として登場するのが、「Windows XPモード」です。
この「Windows XPモード」は、Windows 7内にXPの“仮想環境”を作りパソコン内に仮
想的なハードウェアの環境を作り、そこにXPそのものをインストールして動かすとい
う機能です。(Windows Virtual PC)。よって、Wondows 7を使用している感覚で、仮
想環境であるXP上でソフトウェアを動作させるので、互換性の問題はクリアされXPモ
ードのソフトウェアが、Windows 7上で動いているかのように扱うことができるので
す。Windows XP用に作った業務アプリなどを、予算不足でWindows 7用にバージョン
アップできない中小企業にはXPモードは使える機能かもしれない。
ただし、 Virtual PCをお使いになったことのあるユーザーにはわかると思いますが
実際には仮想環境のXP上で動いているため、ソフトウェアによっては動作が極端に
遅くなりリソースを食う場合もあります。
そして、すべてのアプリケーションが使用可能かどうかという問題では答えはNOで
す。
Windows XPモードは現状使用中のXPの環境では使えたデバイス・ソフトウェアすべ
てにに対応しているわけではありません。少なくともUSBの制御は可能としてありま
すので、プリンタ関連アプリケーション等はXPモードで稼働する可能性は十分にあり
ます。
また、Windows XPモードは、Windows 7の5つの製品エディションのうち、最上位の
「Ultimate」「Professional」使用ユーザーしか利用できません。しかもそれぞれ
のパッケージには含まれておらず、別途ダウンロード提供となります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
自宅でWindows Vistaを使用しているのですが、Windows Vistaのもっさり感には正
直満足していません。ここで気になってくるのが、Windows VistaからWindows 7への
アップグレードです。これまでのように、数千円か無料でアップグレードできるよう
になってくれると助かります。
本日の発表されたWindows 7のバージョンアップ価格ですが、”「家庭向けのホーム・
プレミアムへの更新版は、定価1万6590円が53%安の7777円になる”との情報がありま
した。(マイクロソフトオンライン)半額とはいえ7777円…しかも予約販売&10日間し
か期限がないとなると悩みどころです。期限付きで予約を受け付け前評判を様子見と
いったところでしょうか。

                                  (ai)

「ネットブック」以外の現在発売されているパソコンはどういったスペック?

5月 30

大型連休と言われたゴールデンウィークも終わり、夏到来となっている昨今。皆様
それぞれの環境でそれぞれの仕事を行っていると思います。
夏といえば外出するのが楽しい季節ですが、私は暑いのが苦手なので、クーラーの
効いた部屋でゆっくりするのが好きだったりします。
冬は冬で寒いからという理由で部屋でゆっくりするわけなのですが・・・

さて、去年あたりから小型ノートパソコンである「ネットブック」という言葉を
よく耳にするようになりました。
「ネットブック」とは、機能をインターネット関連に絞り込み、低価格でシンプル
なノートパソコンのことです。
世界不況の中、この「ネットブック」の販売台数は伸びています。

更には、ノートパソコンだけではなく、デスクトップ型のパソコンで「ネットブッ
ク」と同機能の低価格パソコン「ネットトップ」と呼ばれるパソコンまで販売され
るようになりました。
では、「ネットブック」以外の現在発売されているパソコンはどういったスペック
になっているのか、これからの主流となる可能性が高い情報と共にお伝えしようと
思います。

自宅のPCはもう少しスペックが高い方が良いと思っている方などは是非参考にして
みて下さい。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃1┃現在のパソコンのCPUとメモリ

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

現在市販されているパソコンのスペックをそれぞれ見て行きましょう。

◆CPU
CPUはパソコンにおける心臓部です。
現在の主流は、intel社であれば、Core 2 Duoと呼ばれるシリーズとCore 2 Quadと
呼ばれるシリーズです。
各種処理を行う「コア」と呼ばれる部分をCore 2 Duoは2つ、Core 2 Quadは4つ持っ
ています。
パソコンで複数処理や動画のエンコードなどを多く行うのであれば、「コア」数の
多いCore 2 Quadが適していると言われています。
ただ、単純にコアが4つあるから高速かと言われるとそれはその他の要因(クロッ
ク周波数など)で若干異なるのですが、今後の主流はCore 2 Quadになりつつありま
す。

◆メモリ
メモリについてはこの値が大きいほど、各種ソフトの起動やレスポンスが早くなり
ます。
今の主流はメモリを4GB搭載しているパソコンです。
これ以上のメモリを増やすことも可能なのですが、多くの方が使っているパソコン
は32ビット版と呼ばれるもので、その場合WindowsOSだと約3GBまでしか認識しませ
ん。
それ以上のメモリを認識させて作業を行う場合、32ビット版ではなく、64ビット版
のOSを購入することとなります。しかし、まだ対応しているソフトが少なく(サー
バなどは対応してきていますが)64ビット版を自宅で使用するのはまだ先の話とな
りそうです。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃2┃ハードディスクとドライブ

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

◆ハードディスク
ハードディスクはパソコンの上のデータを保存する場所です。
こちらも動画などを多く保存出来るように、300~500GB、カスタマイズによっては
1TB(1000GB)以上も販売しております。
ノートパソコンでは、最近「ハードディスク」ではなく「SSD」と呼ばれる記憶装置
が使われているものが販売されています。
SSDは一般的にデータの読み込みが早く、耐久性にも優れ。消費電力も低くなってい
るのが特徴です。
その為、ノートPCで使用されていますが、「SSD」自体まだ価格が高く容量もハード
ディスク程ではありません。
しかし、将来的にはこちらがメインになるのではないかと私自身思っております。

◆ドライブ
DVDで映画などを見て、自分で撮影した動画などをDVDメディアに保存している方も
多いと思います。
今のドライブの主流は、読み書き可能なDVDドライブですが、次世代メディアである
「ブルーレイ(BD)」の読み書き可能なドライブも販売されてきました。
「ブルーレイ」は種類にもよりますが、BD-R(1回の書き込みのみ)1枚で25GB(片
面一層)の容量が保存できます。
DVDが4.7G(片面一層)ですからその差は歴然です。
価格に関しては、家電量販店ですと1枚800円程度から販売されています。

BD-Rの使い方は、データのバックアップもありますが、多くはやはり地上デジタル
放送の保存ではないでしょうか。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃3┃地上デジタル放送はパソコンで保存して見る

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

現在、地上デジタル放送対応のパソコン(地上デジタルチューナー内蔵)が非常に
増えています。
通常、地上デジタル放送を見て保存するにはテレビ+DVD(BD)レコーダーが必要です
が、ノートパソコンだと一台で両方の役割を担ってくれるのですから価格的にもパ
ソコン1台購入した方が安くなる場合が多いです。
また、地上デジタル放送の録画は録画モードにもよりますが、容量の関係でなかな
かDVD1枚に保存するのが難しい場合、大容量のBDだと保存が出来たりします。
パソコンで地上デジタル放送を見てブルーレイに保存する。
このような使い方をする方が今後増えていくと思います。

話は少しそれますが今皆様が使用されているパソコンでも地上デジタルテレビを
見るための機器も発売されています。
パソコンの機種にもよりますが、USBに接続するだけで地上デジタル放送が見れる機
器なども売っていますので家電量販店などに行った際には確かめてみてください。

※ご使用されているパソコンのスペックや環境によってご覧になれない場合があり
ますので購入の際はお気をつけください。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃4┃OSはWindows Vistaが主流ですが・・・

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

現在販売されているPCについては、ビジネスモデルを除けばWindows Vistaが主流と
なっています。
しかし、今月マイクロソフトから、次期OS:Windows7のRC(製品候補)版が無料で
ダウンロード可能となりました。

http://www.microsoft.com/japan/windows/windows-7/default.aspx

また、RC版の使用期限は、オフィシャルサイトによりますと、2010年 5月31日です。
2010年3月1日からは警告とともに、2時間ごとに PC がシャットダウンされます。

http://www.microsoft.com/japan/windows/windows-7/download.aspx

RC版とは、製品版をリリースする前に無償でOSをユーザーに試してもらうことによ
りバグなどを検出し製品版にフィードバックを行うためのテスト的な意味合いが強
いものです。

※Windows7RC版をインストールをされる際は、ホームぺージの注意事項などを十分
に確認して行ってください。

Windows7の正式発売についても、マイクロソフトは今年の年末を予定している模様
です。
Windows Vistaの評価があまり高くないため、Windows7が発売されれば主流はWindow
s7に変わる可能性が非常に高いです。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

┃5┃結局のところ・・・

┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

簡単ではありますが、現在販売されているパソコンのスペックとこれから主流にな
るであろう情報をご紹介してきました。
何を購入するかは、購入される方がパソコンで何をするかによって大きく変わって
ゆきます。
メールとインターネットを少しやる程度であれば確かに「ネットブック」で良いか
もしれません。
しかし、自宅のパソコンで様々なことをするのであれば前述した中からご自身に合
うスペックのPCを検討されてみてはいかがでしょうか。

もし、購入する際、何を購入して良いかわからない場合は是非、弊社営業担当にご
相談下さい。

                              (Y.Matsushita)

風邪にはうがい、手洗い。ではパソコンのウイルスには?

4月 30

ニュースにチャンネルを合わせると「豚インフルエンザ」という言葉が流れるようになってきました。
鶏の次は豚。なんてことを思いつつ、これからのことが心配です。
インフルエンザのニュースを見て思い浮かべるのはやはりウイルス。
と言ってもコンピュータのウイルスです。もちろん病気のウイルスも心配ですが。
最近は技術も然ることながら、オレオレ詐欺じゃありませんが、心理を突いたものも出てきています。
また、そちらの方が引っかかる確率も大きいかもしれません。
もうすぐゴールデンウィーク。特に出かける用事もなく家でパソコン!という方などはパソコンの中の「大掃除」もいいかもしれませんね。

風邪にはうがい、手洗い。ではパソコンのウイルスには?
まずは簡単にできることから始めましょう。
当たり前のことですが、効果はあるはずです。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃コンピュータを最新の状態にする。
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
Windows 98/98SE/Me は2006年7月に製造元のサポートが終了しているため、それ以降に発見されたセキュリティホール(ぜい弱性)に対して、製造元からは修正プログラムが配布されていません。
修復ができないセキュリティホール(ぜい弱性)がある同OSのパソコンを使い続けることは、ウイルスに感染する恐れが非常に高いと言えます。

情報処理推進機構(IPA)の2007年「5月の呼びかけ」でも同OSの利用に対して「できることなら使用しないことが望ましい。どうしてもお使いになりたい場合は、インターネットはもとより社内や家庭のネットワークにも接続しない状態で利用することをお勧めします」としています。

シートベルトをせずにサーキットを運転している感じでしょうか。事故がなければ良いのですが。
ただし、企業のパソコンに関してはソフトエア・コンサルタンツへ要相談。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃ウイルス対策ソフトを”かならず”導入する。
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
現在、インターネット上には様々な危険が潜んでおり、インターネット上のサービスを利用する事でコンピュータウイルスに感染する危険性があります。このため、ウイルス対策ソフトを利用してコンピュータウイルスに感染する危険性を軽減することが重要です。

また、ウイルス対策ソフトを利用していても、ウイルス定義ファイルの更新期限が切れていたり、定期的な更新を行っていない場合には新種ウイルスに対応することができません。ウイルス対策ソフトは常に最新の状態に保ち、定期的にコンピュータをスキャンすることによって、ウイルスに感染していない事を常に確認しましょう。

最近プロバイダで「ウイルス駆除サービス」をやっているけどあれだけで良いのかな?とお客様に尋ねられることがありますが、基本的に「メール」のみのチェックです。
「ここをクリック!」とメールに書いてあるリンクを押した先のホームページはチェックされません。
メール、ホームページ閲覧、そして今流行しているUSBメモリと侵入経路は多岐に亘っています。
ただし、ウイルス対策ソフトを導入したからいらないではなく、プロバイダでの「ウイルス駆除サービス」”も”行うことをお勧めいたします。アップデート忘れていませんか?

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃3┃ブロードバンドルーターを利用する
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
ルータがなくパソコンが直接インターネットに接続する構成では、パソコンにセキュリティホール(ぜい弱性)がある場合、外部からの感染攻撃により数分で感染してしまう恐れがあります。
ブロードバンドルータを介して接続することにより、ルータのNAT機能が外部からの感染攻撃を防いでくれるため、感染しにくい安全な環境を構築することができます。

以前、弊社で実験してみたところ約15分で最初の「アタック」がやってきました。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃4┃添付ファイル付きの電子メール
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
見知らぬメールの添付ファイルを安易に開いてはいけません。また、画像や文書を装った実行形式のファイルも存在するため、ファイルの種別だけで安全性を判断することはできません。差出人を知人や職場のアドレスに偽ってウイルスに感染させようとするメールもあるため、知人からのメールであっても不審な点がある場合は差出人に確認するなど十分に注意してください。

と言っても、最終判断は本人次第なんですが、やはり何かあってもウイルス対策ソフトがきちんと導入されていれば少しは安心ですね。

特にインターネットでお買い物をする人などセキュリティには人一倍気を使いましょう。

■サポートが終了したOSを搭載したPCの危険性を認識しよう!!
 ~ ぜい弱性が解消できず、被害に遭う可能性が極めて高い!! ~
 (独立行政法人 情報処理推進機構(IPA))
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/05outline.html

■インターネット・セキュリティ・ナレッジ「ボット」特集(トレンドマイクロ株式会社)
http://is702.jp/special/bot/

Internet Explorer 8 登場

3月 30

私たちの住む北海道も雪が解け、そろそろ春らしくなってきた今日この頃です。

 3月20日にマイクロソフト社からインターネット・ エクスプローラー8(以下
IE8)が正式リリースされました。
 先月のニュースで次期OSのWindows 7をお伝えしたばかりですが、それに標準搭載
されると予想されるブラウザです。
 それにしても早いもので前のバージョン(以下、IE7)登場から既に2年半が経過
していたのですね。
 そこで今回は早速、このIE8についての使用レポートをご案内をさせて頂きます。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃3つの観点から見た新機能
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

 IE8の新機能は大きく3つに分類することが出来ます。

 ■処理速度の向上

  IE6やIE7に比べてホームページを表示する際の体感速度が早くなりました。
  実際に私のパソコンで試したときも真っ先に感じたのがこれでした。

  使用するパソコン環境によっても異なると思いますが、デスクトップアイコンを
  クリックしてからの起動時間や、次のページへの移動時間など、全般的に速度は
  かなり向上しているようです。

  技術的には1つのページを表示する際に、交互に処理していたHTMLとスクリプト
  を同時に解析し、あとで1ページを合成(レンダリング)するという手法を採用
  したということです。

  本来なら新機能というべきではないのかもしれません。ただ快適にパソコンを使
  用したい、というユーザには一番の朗報だと思います。

 ■利便性の向上

  ・タブのグループ化
   IE6からIE7へ移行した方は、まず最初に「タブブラウザー」という目新しい機
   能に出会うことになります。1つのブラウザ上で複数ページを切替表示する方
   式なのですが、IE8ではさらにこのタブを色でグループ分けし、見た目をわか
   りやすくしています。またページを閉じるのも、単一ページであったりグルー
   プ毎であることも可能になりました。

  ・お気に入りバー
   「お気に入り」がもうひとつページの上にも増えています。正確には「お気に
   入りバー」というものなのですが、今までのお気に入りの中でも特に使用頻度
   が高いものをバーに入れておくとページの表示に大変重宝です。(今まででも
   通常のお気に入りをブラウザの左側に常時表示させることは可能でしたが、
   ホームページの表示領域が少なくなるため、私は使用していませんでした)

  ・アクセラレータ
   今回のバージョンアップでは特に「目玉」だと思われる機能です。
   閲覧中のホームページで見つけたキーワードや住所などを、さらに別のウィン
   ドウを開き検索・表示するということは案外多いものですが、「アクセラレー
   タ」という機能を使用することにより、この操作がかなり簡素化されます。
   気になる個所を選択(マウスでドラックしクリック)するだけで、検索結果や
   翻訳、さらに必要な地図が小窓に表示されるというものです。この便利さは使
   用してみないと実感しにくいかもしれませんが、慣れると「病みつき」になる
   ものではないかと感じました。

  ・Webスライス
   この機能も目新しいですね。ホームページの一部をお気に入り登録してしまう
   というものです。たとえばMSNのページで、ニュースの箇所を登録しておくと、
   先程のお気に入りバーに追加され、いつでも最新ニュース内容が簡単に閲覧で
   きるようになります。しかしこれには残念なこともあって、Webスライス対応の
   ホームページでなくては使用できないようです。
   実際に使用して見た感想としても・・・もう一歩といったところですね。まだ
   Webスライス対応ページが少ないせいもあり、あまり恩恵を感じないだけかも
   しれません。

 ■セキュリティの向上

  ・InPrivate機能
   ホテルやインターネットカフェなどの共有パソコンを使用するときに、パソコ
   ンに自分が閲覧したホームページの履歴や入力したデータ、パスワードなどを
   残さないというモードが追加されました。
   今までも閲覧後に手動で履歴を削除することは可能だったのですが、ついうっ
   かり残してしまうという不測の事態を避けることができます。

  ・SmartScreen
   詐欺サイトや悪意のあるサイトにアクセスしようとすると、直ちに警告が表示
   されます。今までも「地雷」と呼ばれるような危険なサイトがあり、そこを訪
   問したユーザのデータ、プライバシー情報を抜き取ろうと手ぐすねを引いてい
   るのです。そういったサイトからユーザーを保護する心強い機能となります。

 この他にもたくさんの機能が追加されたようです。
 ご興味のある方は、こちらのサイトをご覧下さい。
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/ie/function/default.mspx
 
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃注意事項(重要)
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

 ソフトのバージョンアップには必ず、注意事項がつきます。
 ここを軽く考えてしまうと、インストール後に「しまった!」ということになりか
ねません。必ずご一読ください。

 ■インストールの前に

  IE8は現在、以下のOSに対応しています。

    WindowsXP
    WindowsVista
    WindowsServer2003
    WindowsServer2008
    ※各々、32ビット版と64ビット版が用意されています。

  Windows2000では動作しません。
  次期OSのWindows 7 β対応版はまだリリースされていません。

  かなり大きなプログラムになります。ISDNなどの低速回線の方や従量制課金の
  方は絶対にダウンロードをしないようにして下さい。

 ■インストール方法

  ダウンロードはこちらからどうぞ。↓
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/ie/default.mspx
  設定完了まで20~30分かかります。作業の中断はできません。
  お時間に余裕のある状態で行って下さい。

 ■インストールの後で

  IE8はまだリリースしたばかりのバージョンです。各社ホームページでも対応で
  きていないかもしれません。(某銀行のサイトでは、IE7への対応が1年近く遅
  れたと記憶しています。)IE8で正確に表示できないサイトは「互換モード」で
  対応するとされていますが、保証の限りではありません。

  IDやパスワードの入力、お買い物の際のポップアップなど、必要な機能までが
  「ブロック」されてしまうケースもあるようです。

  そこで、IE8をインストールした方は、最初にご自身が使用する重要なサイトを
  一回りしてみることをお勧めします。もし致命的な不具合がある場合は即座に
  IE8をアンインストールしてください。何日かたったあとではアンインストー
  ルも出来ない状態になっている可能性があり、問題の切分けも困難になります。
 
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃3┃最後に
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥

 Windows Vistaの導入があまり進まなかったため、IE7も使ったことがないという方
は案外多かったですね。Windows Updateを行えばWindows XP利用者でもIE7は搭載可
能だったにも関わらず、IE7の普及を妨げた最大の要因は「それほどバージョンアッ
プの必要性を感じなかった」という事のようです。

 今度のIE8は高速化やアクセラレータなど、パッと見の変化よりも内容がかなり充
実しているように感じました。またセキュリティ対策など現時点の不安材料を少しで
も緩和してくれるものです。

 Windows 7の登場が待ち遠しい、人よりちょっと先を歩きたいアタナ。IE8の新機能
今すぐに楽しんでみませんか?
                                (井関)

次期Windowsの情報とソフトウェアの購入方法

2月 28

皆様こんにちは。〝Windows Vista〟の次期主力OSとなる〝Windows 7〟のベータ
版が早くも公開され、2007年1月に出荷された〝Windows Vista〟はあと1年程度で主
力OSから退く可能性が高くなってきました。いい面も数多くある〝Windows Vista〟
ですが、企業での利用はなかなか進んでいないのが現状のようです。私の場合も
〝Windows XP〟〝Windows Vista〟の両OSが使える環境にはなっていますが〝Windows
XP〟を使用することの方が多いです。

 今後、パソコン導入時のOSは〝Windows XP〟〝Windows Vista〟〝Windows 7〟と
いう選択肢になりそうです。〝Windows 7〟はまだ発売になっていないので実際にパ
ソコンにインストールすることはできませんが、現時点で〝Windows7〟へのUpgrade
権利付きのVistaが販売されていますので、それを購入するということになります。
また〝Windows XP〟のサポート期間は2014年までですので、あと数年はXPもOSの選
択肢として残りそうです。『Windows XPの環境も今後そんなに長くは続かない』、
『Windows 7がもう少しで出るならばそれまで待とう』等とパソコンやシステム導入
のタイミングが掴みにくい状況です。その辺りを踏まえて少々前置きが長くなりまし
たが、今回はOSを含めてソフトウェアにはどのような購入方法があり、それぞれに
どのようなメリットデメリットがあるかをご紹介したいと思います。少々長くなり
ますが、御社にとって有益な情報ですので最後までお読みいただければ思います。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃現時点でWindows 7についてわかっていること
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
  最初に現時点で分かっている〝Windows 7〟について少しご紹介します。

 ■主な特徴
 ・デスクトップの改良
   アイコンの拡大やアプリケーション固有のメニュー表示ができるように
   タスクバーが改良されている。

 ・管理機能の強化
   ネットワークや機器接続など、関連する作業のメニューの簡素化や統合など
   で分かりやすくなっている。

 ・クラウド(インターネット上のサービス)との融合
   インターネット上でのメールやファイル共有機能がある「Windows Live」の
   利用を前提とした管理機能を搭載している。
 ・ネットブック対応
   最近流行りの低価格ノートパソコンでもスムーズな動作ができるようにCPU
   性能やメモリ容量を低減させたエディションが用意されている。

 ■Windows7のエディション
 ・Windows 7 Home Premium
   一般消費者向けのエディションでWindows Vista Home Premiumと同じ位置
   付けになります。

 ・Windows 7 Professional
   企業向けのエディションでWindows Vista Businessとほぼ同じ位置付けと
   なります。MicrosoftではVista Businessをこのエディションに移行するこ
   とを推奨しています。

 ・Windows 7 Enterprise
   ソフトウェア アシュアランス(詳しくはこの後に)を購入している企業向
   けで、このエディションはパッケージ販売やプリインストールするOEM販売は
   行われません。データの保護機能等のより高度な機能を備えています。

 ・Windows 7 Home Basic
   新興市場向けのエディションで国内では発売されない予定です。

 ・Windows 7 Starter
   同時に実行できるアプリケーションを3つまでに制限した低価格ノートパソ
   コン向けのエディションになります。

 ・Windows 7 Ultimate
   Windows 7 各エディションの機能が全て入ったエディション。
   パワーユーザー向けのWindows Vista Ultimateと同じ位置付けの
   エディションとなります。

  一般的には家庭向けがHome Premiumで企業向けがProfessionalという選択に
  なると思います。

 ■実質上メジャーバージョンアップでは無いようです(ここが一番重要です)
   〝Windows 7〟は〝Windows 98〟から〝Windows XP〟、〝Windows XP〟から
  〝Windows Vista〟のようにOSの基本構造ががらり変わるメジャーバージョン
  アップでは無く、中核となるプログラムは〝Windows Vista〟の拡張版となって
  いて、基本的に〝Windows Vista〟対応のシステムはそのまま〝Windows 7〟で
  稼働します。ですからシステムの入替等は〝Windows 7〟の登場を意識する必要
  はなく、〝Windows XP〟環境のシステムを稼働させている企業は〝Windows
  Vista〟対応という形でアップグレードを行っていけば、〝Windows 7〟にも
  スムーズに対応していけるということになります。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃OSライセンスの購入方法
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
 次にOSライセンスの購入方法とそれぞれのメリット、デメリットについてご説明
したいと思います。OSの取得方法は下記の3つの方法があります。

 1.店頭で販売しているパッケージ版を購入する
  ●メリット
   ・欲しい時に店頭で1ライセンスから購入できます。
   ・一度購入したライセンスはパソコンが壊れた等の際に、別なパソコンに
     移して利用することが可能です。
    (同時に複数台にインストールして利用することはできません)
  ●デメリット
   ・取得価格は3つの方法の中で一番高くなります。
   ・OSのインストール作業が必要です。

 2.パソコン本体を購入する際にOSがプリインストールされたモデルを購入する
  ●メリット
   ・パソコンとセットで購入するので取得価格が3つの方法の中で一番安く
    なります。
   ・OSをインストールする手間が省けます。
  ●デメリット
   ・ライセンスはセット購入したパソコン本体と一体となるので、パソコン本体
    を破棄した場合はライセンスも一緒に破棄したことになります。
    パソコンを利用しなくなったからといって、そのライセンスを他のパソコン
    に移して利用することはできません。これはOSだけではなくOfficeも同じ扱
    いとなります。

 3.ボリュームライセンスプログラムを利用して購入する
  ●メリット
   ・ライセンスを比較的安く購入できます。
   ・ライセンス数の範囲であればどのパソコンにインストールしても利用でき
    ます。
   ・下位バージョンOSの利用が認められています。(Vista Businessを購入
    した場合 XP Professional、2000 Professional、NT Workstation、98、95
    として利用することが可能です。)
   ・SA(ソフトウェア アシュアランス)契約を別途結ぶことにより契約期間内
    に新バージョンが出た場合は無償でそのバージョンを利用することができま
    す。
  ●デメリット
   ・最低3ライセンス以上のまとまった購入が必要になります。
   ・OSのインストール作業が必要です。
  
 現状では2の方法で取得している企業様がほとんどだと思いますが、今後はぜひ
 3の方法も検討していただきたいと思います。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃3┃ボリュームライセンスプログラムとは
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
 前項でボリュームライセンスプログラムという聞きなれない単語が出てきました
ので、もう少し詳細にご説明いたしますと、ボリュームライセンスプログラムとは、
製品にかかわらず3ライセンス以上から購入ができる割引プログラムです。
購入から2年間が割引プログラムの適用期間となり、その期間内であれば1ライセンス
から追加購入が可能です。割引プログラムの適用期間が終了した後も、取得したライ
センスは無期限で通常通り利用できます。

 ■購入可能なライセンス
  ・ライセンス ・・・ 特定のOSやソフトウェアの使用権

  ・ソフトウェア アシュアランス ・・・ 割引プログラム適用期間内に新バージ
                     ョンが発売された際にアップグレード
                     を保証するオプション

  ・ライセンス& ・・・ 上記二つのセット
ソフトウェアアシュアランス

 つまり、今ボリュームライセンスプログラムのライセンス&ソフトウェア アシュ
アランスを利用して〝Windows Vista Business〟を購入すると、〝Windows XP〟
〝Windows Vista〟に加えて今後発売される〝Windows 7〟を使用することが可能にな
ります。
 また、3ライセンス以上の購入というのは同じ製品を3ライセンス購入する必要はな
く、〝Windows Vista Business〟〝Office Standard 2007〟〝Windows Server CAL〟
とパソコン1台を増設する時に必要なライセンス3本でも良いということになります。

 いかがでしたでしょうか。〝Windows 7〟の特徴とシステムバージョンアップ時期
に〝Windows 7〟の登場は影響しないということ、そしてソフトウェアのライセンス
取得方法をご紹介いたしました。
 では今パソコンの入替や増設を行う場合にどのOSを選択すればよいかということで
すが、実際問題これはお客様の現状のシステムを今後どのように拡張、バージョンア
ップを行っていくかに大きく左右されます。とにかく〝Windows XP〟のサポート終了
ギリギリまで使い続けるということであれば〝Windows XP〟が動作する比較的低スペ
ックな機種と〝Windows XP〟を選択すれば良いということになります(御社のために
も弊社のためにもあまりお勧めはしません)。そうではなく将来のシステムバージョ
ンアップに徐々に備えていきたいということであれば、比較的高スペックな機種と
〝Windows Vista〟を選択するということになります。

 もうひとつ今回ボリュームライセンスプログラムをご紹介した理由に弊社がお勧め
しているパソコンメーカーのヒューレット・パッカード社よりOSが入っていないモデ
ルのパソコンが発売されました。一昔前には各メーカーからOSなしモデルというのが
発売されていたのですが、最近のOSなしモデルは高価なモデルか一部ショップの自社
ブランド機、または自作するしかなく、あまりお勧めできる機種はございませんでし
た。今回ヒューレット・パッカード社よりOSなしモデルが発売されたのをきっかけに
ヒューレット・パッカード社のほぼ同スペックの機種でプリインストールモデルとOS
なしモデル+ボリュームライセンスでの簡単な価格シミュレーションをしてみたとこ
ろ、以下のような結果となりました。

      プリインストールモデル OSなしモデル
 OS : Vista Business ダウングレード なし
 CPU : Core2Duo E7300 Core2Duo E7300
 チップセット: Q33Express G45Express
 メモリ : 2GB 2GB
 HDD : 80GB 80GB
 OD : 16xDVD-ROM 16xDVD-ROM
 モニタ : 19型液晶 なし
 オフィス : Word Excel Outlook PowerPoint なし
 保証    : オンサイト1年、パーツ3年 オンサイト1年、パーツ3年
 本体価格  : 約97,000円 約50,000円
 別途モニタ : 不要 約17,000円
 別途Vista : 不要 約20,000円
 別途Office : 不要 約40,000円
 別途CAL : 約6,000円 約4,000円
 インストール: 不要 約10,000円

 総合計   : 約103,000円 約141,000円

 パソコンの新規購入や増設の場合はプリインストールモデルの方がかなりお得に感
じますが、これがパソコンの故障や老朽化による入れ替え時のことを考えたらどうで
しょうか?プリインストール機ですと本体と一緒にライセンスも破棄することになる
のでまた約97,000円の費用が発生しますが、ボリュームライセンスでライセンスを取
得している場合の費用はソフトウェア部分が不要になるので、77,000円となります。
すでに皆様の会社には液晶モニタが揃っていることと思いますので、液晶モニタを購
入しなくてよいのであれば約60,000円の費用となります。今後OSをWindowsにしない
ということであればメリットはありませんが、現状そうではないと思いますので特に
台数を多く保有している企業様は是非ボリュームライセンスでの購入方法も選択肢の
一つとして弊社営業担当にご相談いただけたらと思います。

                               (TETSUYA)

ネットワークカメラを使ってみよう!

1月 31

今年ももう一ヶ月が終わろうとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年もソフトウェアコンサルタンツは社員一同、新技術の情報や今が旬の技術を少し
でもわかりやすくお伝えできればと思います。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、今回は、ネットワークカメラのお話です。
カメラとは言っても”一眼レフ”に代表される「写真」や、ホームビデオなどのビデ
オカメラではありません。もちろん”デジタルカメラ”とも違います。
インターネットの高速化が進んできたため、映像(動画像)を配信したいというニー
ズが高まり「webカメラ」「ネットワークカメラ」と呼ばれるカメラが普及してき
ました。
では、「webカメラ」「ネットワークカメラ」とはいったいどんな物でしょう。

◆webカメラとネットワークカメラの違い
明確な定義があるわけではありませんが、webカメラはUSBケーブルでパソコン
と接続して、ビデオチャットやテレビ電話などに使用することが多い機器です。
一方、ネットワークカメラは、ネットワーク(LAN接続)で使用し、監視カメラとし
て利用されることが多いようです。
ネットワークカメラとwebカメラの大きな違いに映像配信の方法が挙げられます。
webカメラは映像を配信するためにパソコンを使用しなくてはいけません。
webカメラは単体では使用できないというデメリットがあります。したがって、パ
ソコンを持っていない環境では、webカメラを使用して映像を配信するために、パ
ソコンも一緒に購入する必要がでてきます。webカメラ本体は安価で購入できます
。その点、ネットワークカメラはCPUを本体に搭載しているため、パソコンがなく
ても映像配信を行うことができます。ネットワークカメラ単体でネットワークに接続
することができるので、パソコンがない環境でも映像配信を行うことが可能です。
価格はwebカメラより高価になります。
※ネットワークカメラの設定を行うときはパソコンが必要です。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃自宅にいながらいろいろ観察。
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
それでは、ネットワークカメラからの映像がどのようなものか体験していただこうと
思います。パソコンとインターネットがつながる環境であれば大丈夫です。
さて、百聞は一見にしかずホームページで見てみましょう。
on-air
http://www.on-air.jp/

「on-air」は全国のライブカメラ設置サイトをカテゴリ、都道府県、区市町村、
地図からライブカメラ検索できるサイトです。現地の様子を静止画像で見ることがで
きます。ホームページを更新することで、常に最新の動画が表示されます。

◆使用例
出張、旅行の際の天気の確認
花の開花状況の確認
スキー場の降雪状況の確認
災害時の現地の状況確認・・・・・などなど用途は様々。

「on-air」には日本の設置場所の案内しかありませんが、世界中いろいろな場所にカメ
ラは設置されていますので現地を確認することが可能です。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃ネットワークカメラの活用。
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
先ほどご説明したようにネットワークカメラは、インターネットやLAN環境へ接続
して使用するカメラです。ネットワークカメラで映し出された映像は、ネットワーク
回線を介し、離れた場所でパソコンや携帯電話を使用し映像を確認することができま
す。

◆価格
ネットワークカメラは10,000円以上が一般的な価格となっています。さらに高価だと
70,000円を超えるものもちらほらあります。このような高価なネットワークカメラは
、主に防犯対策が目的となります。セキュリティ機能が豊富に備わっているためこれ
だけ高価になります。
また、ネットワークの接続に有線タイプと無線タイプのネットワークカメラがありま
す。無線タイプは有線タイプのネットワークカメラに比べ高価になります。

◆ネットワークカメラの使用例
・自宅にて使用
ペットの観察、お子さんの様子を楽しむ、防犯カメラなどの用途の他に、自分のホー
ムページで作品を映像で披露する場合や、音楽演奏を披露するなどの用途にも使用で
きます。

・公共の施設(幼稚園や保育園など)での使用
最近ネットワークカメラを設置する幼稚園や保育園が増えています。
自宅でも幼稚園や保育園でお子さんの様子を確認することができるのは安心です。
また、園児を狙った犯罪が急増しているため、防犯対策としてもネットワークカメラ
は活躍しています。

・ビジネスでの使用
受付に設置し来客の確認や、会議の様子をリアルタイムで社員に伝えたりするなど、
ビジネスシーンにおいてもネットワークカメラは活用することができます。監視カメ
ラしても
使用できます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
余談ですが、ネットワークカメラは便利な反面プライバシーの問題はどうなのか考え
てしまいます。
個人的に自宅へネットワークカメラを設置しようかと考えていました。日中寝ている
間の子供の様子を携帯電話で確認出来たらその間にちょっとした外出もできてとても
便利です。その反面、趣味の時間等も監視出来てしまうため常に監視されているとい
う窮屈感もありそうです。盗撮と間違われても困りますのでネットワークカメラの設
置はそこで生活している人の許可をとってから行うべきですね。

                                  (ai)

確定申告システム:e-Tax(国税電子申告・納税システム)について

12月 31

2008年も残すところあと僅かとなって参りました。皆様にとってはどんな一年だった
でしょうか? 今年は北京五輪での日本人の活躍やノーベル賞受賞など明るい話題も
ありましたが、サブプライムローンに端を発した世界同時株安、中国での大地震など
暗い話題が多かった一年という印象を受けます。
2009年こそは、明るい世の中になって欲しいと思うのですが・・・

さて、今回お伝えするのは、確定申告システム:e-Tax(国税電子申告・納税システム)についてです。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃1┃e-Taxとは。
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
e-Taxとは、あらかじめ開始届出書を提出し登録をしておけば、インターネットを利
用して、国税の申告・納税・申請などができるシステムのことです。
確定申告といえば、多くの方が会社(税理士事務所など)に行ってもらっているかも
しれませんが、e-Taxを既にご利用されて申告されている方もいらっしゃるのではな
いでしょうか。

では、実際にe-Taxを行う手順をご紹介しましょう。
今回は例として、個人で申告する場合についてご紹介致します。
詳細については、e-Taxのホームページ http://www.e-tax.nta.go.jp
をご覧下さい。

(1)事前準備
・パソコンの準備:推奨スペックについての詳細はHPに記載されていますが、決して
 高スペックのパソコンが必要なわけではありません。

・電子証明書の取得:申告書をデータで送信するため、送信した内容について本人
 である証明が必要となります。これが電子証明書と呼ばれるものです。
 (実際の書類でいうところの印鑑のようなものです)
 電子証明書の代表例としては、地方公共団体による「公的個人認証サービス」に
 基づく電子証明書があります。
 
 「公的個人認証サービス」については、住民票のある市区町村の窓口(札幌市に
 住民票がある場合では札幌市役所)で発行を受けられます。
 有効期間は原則3年です(婚姻や転居などにより住所・氏名などが変更になった
 場合、電子証明書は失効します)

 正し、このサービスを受けるためには「住民基本台帳カード(ICカード)」を
 入手しなければなりません。
 こちらも、住民票のある市区町村の窓口で発行を受けられます。
 「公的認証サービス」と「住民基本台帳カード(ICカード」発行にかかる
 手数料は、どちらも500円程度(市区町村によって異なります)です。

 その他にも、ICカードリーダーライターが必要となります。
 ICカードリーダーライターとは、e-taxを使用する際に住民基本台帳カードを
 装着し電子証明書を読み取る機械です。
 こちらは、電子証明書のデータを読み取り送信する際に使用します。
 (家電量販店で3,000円程度で販売しています)
  
・開始届出書の提出
 こちらは、納税地を所轄する税務署に提出を行う必要があります。
 ※オンラインで提出することが可能です、もちろん書面での提出も可能です。
 開始届出書を提出した後、利用者識別番号等がオンラインで通知(発行)されます。

(2)ソフト登録作業
次にパソコンへe-Taxソフトをインストールします。ソフトはCDーROMまたは、
e-Taxのホームページからダウンロード可能です。
インストール後、ログインを行い(ログインには利用者識別番号が必要です)
やっと申告書を作成して送信する準備が完了となります。
(※実際の作成は、会計ソフトやe-TaxHP内にある確定申告書等作成コーナー
 にて作成することとなります)

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃2┃メリットとデメリット
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
メリットとしては、今までのように、申告書提出に税務署に行かなくても
良くなります。また、国税の納付についても電子納税
(インターネット・モバイルバンキング)で行えるため銀行の窓口が空いて
いる時間に行かなくても良くなります。

e-taxの利用時間については、平成21年1月19日~平成21年3月
16日までは、24時間受付ているため夜でも送信することが可能です。
(通常期は上記とは異なります。1月19日は午前8:30から受付)

また、給与所得等の源泉徴収票や生命保険料控除の証明書等の第三者作成
書類については、e-Taxにデータを入力するだけで書類の提出を省略出来ます。
(※入力内容を確認するため、必要ある時は税務署から提出または提示を
 求められる場合もあります)

他には、平成19年度分または20年度分のいずれか1回の申告で最高
5,000円の所得税控除を受けることが出来ます
(※平成19年度分に上記控除を受けた場合、20年度は受けられません)
(※本人以外の電子署名した代理送信による申告では控除を受けれません)

また、e-Taxで還付申告を行った場合は早期処理(申告から3週間程度)を
行っているので、通常より早く還付されます。

デメリットとしては、実際小職が行ってみての感想なのですが、やはり準備
に非常に時間と手間がかかることです。
ソフトのインストールやJAVAの最新版インストールなどの作業もあり、
PCにある程度詳しくないと簡単には操作できない印象を受けました。

また、ホームページなどにあるマニュアルやヘルプもわかりずらい印象を
受けました。(例:エラーコードに該当する項目を見ても、「ソフトの
設定を確認して下さい」など)

メリットである、5,000円の所得税控除についても、「公的認証サービス」
と「住民基本台帳カード(ICカード」発行手数料、ICカードリーダーライター
の購入費用を合わせるとそれだけで結構な金額がかかります。

小職も、http://www.e-tax.nta.go.jpのサイトの中にある情報をいろいろ見なが
らなんとか作成を行い送信したのを覚えています。

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
┃3┃結局のところ・・・
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥
現在のe-tax利用率は、平成19年度で3%程度であり、目標利用率(平成22
年度:50%)までは厳しい状況です。
利用率を上げるのであれば、e-Tax使用者には毎年控除を続けることなどの魅力が
必要なのではないでしょうか。

また、システムとその説明が非常にわかりずらいものなので、システムとマニュ
アルの改善も必要だと思います。
(システムに関しては平成21年上旬からは、少し改善される模様です)

電子署名についても、他の人が勝手に申告をしないように(なりすまし防止)
必要ですが、もう少し簡単になればと素人的には考えてしまいます。

ただ、e-tax使用初年度以降は面倒な手続きも少なくまた、システム
なども毎年改善されてきています。また、5,000円の所得控除も現段階では
平成20年分までの適用で以後の実施は発表されておりません。控除分の金額
がe-Taxの準備費用にかかりますが、それは今後毎年行う確定申告の準備費用と
考え、この機会にe-taxへ変更してみるのも良いのではないでしょうか。

※本文章は2008年12月中旬に書いている記事ですので変更され
 ている部分があるかもしれません。
 また、本記載時点では平成20年度分確定申告書等作成コーナーは
 開設されておりませんので詳細につきましては、
 http://www.e-tax.nta.go.jp をご覧下さい。

(MATSUSHITA)